物流セミナー:物流に関心を寄せる(その3)

 

◆物流セミナーで認知度向上

筆者は毎月何度かセミナー会社主催の物流セミナーの講師を行っています。最近こういったセミナーの機会が増えてきました。それは何故でしょうか。セミナー会社の方が異口同音に言われるのが「今まで物流のセミナーが無かった」ということのようです。

 

生産効率化のセミナーや品質向上セミナー、その他加工技術やプレス技術などの固有技術のセミナーは多々あるものの、物流セミナーはほとんど無かったようです。もちろん、物流業界の中での勉強会はあったと思います。しかし、業界の外で、たとえばメーカー向けの物流セミナーはあまりなかったのでしょう。

 

この物流セミナーは物流の関心度を高めるためには有効な手段だと思います。特に物流業界の外で行うセミナーについては皆さんに物流を知っていただく絶好のチャンスなのです。このセミナーはどちらかというと社会人向けのセミナーです。メーカーや卸売業、小売業でも物流業務は必ずあります。しかし多分会社の中で物流の認知度は高くないと思われます。そこでそういった会社の人たちに物流をきちんと学んでいただくためにセミナーを行っていくことは大切なことだと思います。

 

メディアでの物流に関する記事を出していくことも必要です。これも物流専門誌ではなく、物流を生業としない人向けの業界紙が有効です。大学で物流学科を増やすことも重要な手段であると思います。ただしその前に小学校から少しずつ物流への啓もう活動を行っていく必要があります。

 

何故なら、現時点で物流学科を設けたとしても希望者が集まらない可能性が高いからです。物流の仕事の魅力を徐々に高めていって初めて物流を学びたいという人が出てくると思います。時間はかかると思います。しかしあきらめずに愚直な活動を行っていくべきです。近々の話では物流の仕事をやりたいという人が減り、サプライチェーンが途絶える...

状況だけは招いてはならない、ということです。

 

物流会社の方は社員を採用できるように、積極的な仕掛けをしていくことです。少なくとも現有社員を辞めさせない、きちんとした組織マネジメントが必要かもしれません。ぜひ物流に関わるすべてのメンバーで、物流関心度を高め将来的な効率的サプライチェーンを確保していきたいものです。

 

 

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