レンタルパレットやレンタル容器:パレット管理と容器管理(その3)

 

◆レンタルパレットやレンタル容器

パレットや容器の運用の難しさは、これらが身の回りのちょっとしたものを入れておくには重宝な箱だからです。パレットが便利なのと同時にプラスチックボックス(通箱)も便利なものです。そうなると社内で悪気なく本来の用途外で使ってしまうことがあると思います。事務所の物入れに使ってみたり工具室での入れ物に使ってみたりとその気になって探せばあらゆるところで目にするかもしれません。

 

パレットや容器の管理はこのようにならないように「どこまで管理できるか」ということになると思います。

 

社内できちんと管理できない場合、社外との間では推して知るべし、ではないでしょうか。どこでも同じことを考えますから便利なものは使いたいように使われてしまう可能性があるのです。パレットや容器には社名を入れることは必須です。場合によっては工程名も入れた方がよいかもしれません。さらに「目的外使用を禁ず」という一言を入れておく手もあります。これが入ったから流出が無くなるかというと完璧には難しいかもしれません。

 

しかしその一言が入っているため牽制効果はあると考えられます。人は誰しも良心を持っていますのでやましいことをしようとする時に心に引っ掛かると思います。どうしても社内で管理ができないというのであればその管理の部分をアウトソースするという手もあると思います。

 

レンタルパレットやレンタル容器がそのアウトソースの一例です。ただしその分当たり前のことですがコストが発生します。一概には言えませんがこれらレンタルのしくみでは割高になる可能性がありますので注意が必要です。

 

社員教育も必要です。ひどいケースですと他社のパレットや容器が流入してきた時にそれを自社のものとして使ってしまうことがあります。どうせ自社のものも同じように他社で使われているからいいじゃないかという間違った理屈で勝手使用して...

しまうことは許すべきではありません。社員教育といってもモラルの部分ですから、社内にポスターを掲示するなどして啓発していくとよいのではないでしょうか。

 

いかがでしょうか。省人とか効率化とかもっともらしい言い訳の下、パレット管理、容器管理について手を抜いてしまっていませんか。今一度社内の管理状態について確認するとよいでしょう。

 

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