距離短縮と5S改善 :物流改善(その2)

 

◆ 距離短縮と5S改善

 物流といえば距離の短縮改善はつきものです。まず物流改善を実感していただくためにも距離の短縮をやってみるとよいかもしれません。輸送改善で距離を短縮することもありますが、まずは倉庫内や工場内でトライをしてみることをお勧めします。

 倉庫ではロケーションを変更して運搬距離を短縮してみましょう。そんな難しいことではありません。一つも距離短縮改善の余地が無いという倉庫は無いと思います。ピッキング場での歩行距離の短縮でも構いません。これらの距離改善は明確にコストダウンに効いてきます。これを実感することで改善の楽しさを感じていただきたいと思います。参加メンバーも自分たちの実施した改善で実際にコストが下がったとすればやりがいも出てくるということです。

 

 5S改善も当然のことながら立派な改善です。ロケーションに表示を付けることも大きな前進になると思います。5Sを甘く見る人がいます。5Sをやったところで儲からないだろうと知ったふりをしていますが、5Sは侮れません。これを日々繰り返すだけでも会社は大幅に儲かること間違いありません。コストだけではありません。何よりも品質が大幅に向上するのです。

 それもそのはずです。物流では保管が重要な業務ですが、ものがどこに置かれているかを明確化する活動は5Sの一環です。決められた置場にわかりやすい表示を付けることも同様です。その結果として出庫間違いが減ることにつながります。

 

 いかがでしょうか。職場が整然とされることで業務エラーも減り、安全衛生も向上します。これほど...

おいしい改善はありません。このような改善は現場ならではできる技です。とにかく置場を変えてみる、表示を付けてみる、要らないものを捨ててみる、床に線を引いてみる、等々・・・。

 いくらでもやることが現場には転がっています。その問題を一つひとつ改善していくことを社内で競ってみてもよいかもしれません。

 次回に続きます。

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