仕事の速度とは 新鮮な目で物流現場を見る(その3)

◆ 標準速度での物流作業を

 物流作業においても「人がいるから仕事を作る」といった現象が無いとは言えません。しかしビジネスを行っている以上、付加価値を生まない仕事はできるだけ排除していく必要があります。仕事の効率化を考える時、まず真っ先に考えるべきことは「その仕事を止められないか」ということではないでしょうか。

 そこで今やっているその仕事を止めたらどのような影響があるのかについて検討してみることをお勧めします。

 「本質的に必要はない仕事だけど時間が余っているからやっておこう」、という姿勢は改めるべきでしょう。時間が余ってしまったら余分なことをせずに、改善活動を行ってみてはいかがでしょうか。

 時間が余ると今の作業速度を落として終業時間にちょうど終わるように調整することがあります。作業のペースを作業者に任せてしまうとこのような現象が発生します。これについても避けなければなりません。

 余分な仕事、標準速度以下での仕事の実行などを見過ごしていてはライバル会社に負けてしまうことでしょう。これらも新鮮な目で現場を見ることである程度防ぐことができます。特に仕事の速度などは他職場の人が見ればいかにもゆったりとやっている様子が見られるはずです。

 また、職場の人には他職場や他企業見学を積極的に行い、問題点を見つける目を養う機会を与えてあげると良いでしょう。自動車の組み立てラインを見てそのスピー...

ドと厳しさに驚いた物流センター長が、自職場を徹底的に改善したという話を聞きました。

 物流は大方の職場で作業速度を作業者に委ねていますので、ぜひ製造現場を見て本来の仕事の速度を学んでいただきたいものです。常に新鮮な目で職場を見、他者からの指摘を素直に聞き入れ、スピード感を持って改善していくことに努めましょう。

↓ 続きを読むには・・・

新規会員登録


この記事の著者