ロケーション管理の現実 すっきりした物流現場のつくり方(その3)

◆ 在庫管理の4原則の整備

 在庫管理の4原則である「在庫の所在がすぐにわかる」「在庫の数量がすぐにわかる」「先入先出ができる」「アクションの緊急度がわかる」という各要素を網羅できるようにロケーション管理を実施しましょう。

 棚の番号表示も付けましょう。何丁目、何番地、何号のようにそれぞれのロケーションがすぐにわかるようにすることがポイントです。その倉庫の作業者がわかるようにするだけではなく、第三者がパッと見てどこになにがあるのかがわかることは大変重要です。

 庫内の色の統一もすっきり感をもたせるためには重要です。棚の色やフォークリフトの色がまちまちだとすっきり感は出ません。保管エリアの床の色、通路の色、壁の色、扉の色などもあまり気にかけないかもしれませんが、統一感を持たせるようにしましょう。

 もし保管在庫の内ロケーションが決まっていないものがあったとしたらどうしたらよいでしょうか。たとえば返品在庫や臨時置き在庫です。それらについてもその在庫を置いている理由がわかるような表示を付けるとよいと思います。たとえば「処理待ち返品在庫」とか「臨時在庫 保管期間○○まで」などのように記した表示を付けるのです。

 ただし不用品があればできるだけ早く処分することです。もう売ることのできない不良在庫や使えなくなった容器などを職場に置いておくことは好ま...

しくありません。一時的に表示は付けておくものの、その表示に処分時期を明記しておきます。あわせて担当者の名前も入れておけばさらに良いと思います。

 物流現場をすっきりさせることで物流品質が向上したり物流生産性が向上したりします。この取り組みをするだけでも現場が変わりますのでぜひ取り組んでみましょう。

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