確実な荷揃えの実施 出荷物流を改善しよう(その1)

 
  
 
 皆さん物流にはどのようなカテゴリーがあるかご存知でしょうか。物は大抵「入って出ていく」性質のものです。そのように考えると、物流は大きく二つ、入ってくるインバウンド物流と出ていくアウトバウンド物流に分けることができます。
 
 インバウンド物流は主として調達物流と呼ばれます。ものづくりを行う際に使う部品や資材を調達する際に発生しる物流です。もう一つのアウトバウンド物流は主として販売物流と呼ばれます。生産が完了した製品をお客様に届ける物流のことです。
 
 この間に社内物流と呼ばれる物流が存在します。これは工場の中の物流や、自社製品倉庫の物流などを指します。
 

 ◆ 販売物流の一部としての出荷物流

 今回のテーマである出荷物流ですが、これは主として販売物流の一部であると考えられます。自社工場や自社倉庫からお客様の下へと製品を出荷する際の物流のことです。
 
 出荷物流を効率的に行うためには、まず出荷トラックへの積み込みの効率性を考慮する必要があります。最近のドライバー不足に代表されるトラックの問題点があるからです。
 
 トラックは荷物を積んで走って付加価値を生むものです。そこで構内で積み込みなどのために停車している時間を極力短縮することが望ましいのです。
 
 そこでまず実行したいことはトラックの積み込み時刻を定めるとともに、トラックがその時刻に到着したら速やかに該当貨物を積載できるようにすることが重要です。
 
 そのために実施すべきことは何でしょうか。ずばり「荷揃え」です。この荷揃えができていなければトラックは荷物が揃うまで待たなければならなくなります。
 
 荷揃えを確実に行うためには荷を置いておく場所を確保するとともに、出荷伝票も作成しておく必要があります。
 
 また、荷揃え場はトラックポートのすぐそばに設置します。すぐそばの...
定義はトラックポートから30m以内と考えればよろしいかと思います。そして荷揃え場には、仕向け地や便名などを明示します。トラックドライバーが積み込む際に迷いが発生しないことがポイントになります。
 
 トラックドライバーは単純に目の前のものを積めばよいだけの状態を構築します。探す行為や迷いは、積み込み時間を延長させるだけでなく、誤出荷の要因にもなることを認識しておきましょう。
 
 次回に続きます。
 

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