「購買マネジメント」とは

 サプライチェーンの入り口が、物の調達を行う購買です。購買をしっかりと押さえないと高コストなサプライチェーンになったり、間延びしたサプライチェーンになってしまったりします。購買業務には購買戦略、購買マネジメントが存在します。その購買戦略は企業戦略に基づいて設定されます。購買マネジメントは、高品質の部品を低コストでタイムリーに調達したいと考えますが、それはあくまでも企業戦略の要請に基づいているのです。 
 企業の売り上げと利益目標が提示されればいくらで物を調達しなければならないかがわかります。そのために個々の部品購入価格目標が設定されることになります。その目標価格を達成するために購買マネジメントとして何が必要になるのでしょうか。購入品の原価構成がクリアになることは大切です。部品を購入する場合、その部品を構成する資材費や設備費、労務費などの原価は明確になっていても「物流費」がどんぶりになっている可能性があります。物流費は大切な要素ですので、輸送費や荷姿費などは明確にわかるようにしておきたいものです。ポイントは見積価格内に不明部分が無いということです。

◆関連解説記事『経済性工学 (その2) 経済性工学概要』

◆関連事例記事『購買業務の要点(その1)サプライチェーンの入り口業務』 


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