見える化検討からアクション評価へ データ分析講座(その242)

 

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もっともシンプルなデータ活用の1つが「見える化」です。多くの企業では、売上などは「見える化」しています。そう考えると、データ活用していない企業は本来ありません。ただ、上手い具合に活用しているかとなると、疑問符が付きます。今回は、「『見える化』を検討するきっかけからアクション評価へ」というお話しをします。

 

【目次】
1.もっともシンプルなデータ活用は「見える化」である
2.データ活用していない企業は存在しない
3.データからアクションが生まれるとき
4.その「見える化」でいい感じのアクションできていますか?
5.検討するきっかけから、アクション評価へ

 

【この連載の前回:データ分析講座(その241)見える化だけで成果を出すのは指標設計しだいへのリンク】

1.もっともシンプルなデータ活用は「見える化」である

もっともシンプルなデータ活用は、データを集計し表やグラフで表現した「見える化」でしょう。単にデータを集計するだけですので、非常にシンプルです。「うちの会社はデータ活用のような高尚なことはしていない」と言われる方がたまにいますが、1年間に1度もデータを集計したことのない企業は存在しないと思います。

 

2.データ活用していない企業は存在しない

例えば、売上データはどうでしょうか?恐らく、年や月の単位で集計したり、取引先別で集計したり、そのぐらいは実施していると思います。少なくとも、年単位で売上を集計していない、ということはあり得ません。

 

なぜならば、決算処理で必要だからです。利益計算も税金計算もできません。利益や税金の計算そのものも、データの集計です。つまり、企業活動していれば、何かしらデータの集計は発生し、何かしらのデータを集計し活用をしています。

 

3.データからアクションが生まれるとき

先ほどの売上データの例ですと、決算処理をし利益や税金を求めることに活用しています。

そこで恐らく……

……色々と感じるかと思います。そして……

……次のアクションを思い浮かぶかと思います。

 

そして何かしらのアクションを検討し実施するかと思います。例えば……

このように、データからアクションが生まれます。

 

4.その「見える化」でいい感じのアクションできていますか?

問題は、そのアクションがいい感じのものなのか、ということです。

例えば……

……ということです。それをデータで根拠づけられたら、嬉しいですね。

 

5.検討するきっかけから、アクション評価へ

どの会社でも実施している「見える化」とは、売上を見て「ヤバいよ、ヤバいよ、ヤバいよ」ということで対策を考え始めるための「見える化」でしょう。それはそれで重要ですし、それで済むならそれで十分です。可能ならば、対...

策案であるアクションを検討するときにもデータを活用してみてはいかがでしょうか。最もシンプルなのは、対策案であるアクションを定量的に評価するというデータ活用です。定量的な評価結果をもとに、どのアクションが一番いい感じなのかを検討し、実施するアクションを決めるということです。端的に言うと、意思決定のためのデータ活用です。

 

次回に続きます。

 

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