以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
ゴムコンパウンドの充填剤・配合剤としての植物由来ポリマーとは?
天然由来モノマーのポリマーへの実用化
バイオ由来原料を用いたエラストマーの開発と各種応用展開!
講師
第1講 (株)AndTech 顧問 今井 昭夫 氏
第2講 大阪大学大学院工学研究科 Hitz協働研究所 特任教授 所長 中澤 慶久 氏
第3講 (株)クラレ 鹿島事業所 エラストマー研究開発部
セプトン研究開発グループ グループリーダー 佐々木 啓光 氏
受講料
【1名の場合】43,200円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、10,800円が加算されます。
※2名以上ご要望の場合は2名を選択し、備考欄にその旨お書きくださいませ。
プログラム
第1部 植物由来原料に基づくゴム関連材料の技術課題と研究開発状況
【12:30-13:45】
講師: (株)AndTech 顧問 今井 昭夫 氏
【経歴】
1973年~
住友化学(株)にて合成樹脂・ゴム材料の開発研究に従事
住友化学(株) 理事・石油化学品研究所長 兼 樹脂開発センター所長を歴任
2011年
日本エイアンドエル(株) 代表取締役社長 兼 新製品開発グループ 統括取締役
2015年
日本エイアンドエル(株) 退社
独自に高分子材料関連技術の指導、並びに 民間企業の研究開発運営
・技術経営の指導・支援を主体とするコンサルタント業務を継続中。
【著作】
「高機能マテリアル技術・市場動向レポート」Vol.1、AndTech(2019)
監修書「第三、第四世代ポリマーアロイの設計・制御・相容化技術」S&T出版(2016年)
【講演趣旨】
海洋プラスチック問題に関連して、ゴム関連材料の使用後の処理に関する対策も
求められ始めている。ゴム材料製品は加硫成形により生産されることが多いため、
原料ポリマーの選定や使用後の処理についても熱可塑性樹脂とは異なる技術課題が多く、
種類個別的短期対策と長期的対策との双方の視点からの技術開発が必要となる。
本講では、これらの開発上必要な視点について述べるとともに、現実に進められている
開発事例の紹介も行う。
【プログラム】
1.海洋プラスチック問題と対策
1-1 海洋プラスチック問題とは
1-2 プラスチック関連業界の動向
1-3 プラスチック製品分野における3R(Reduce, Reuse, Recicle)
2.植物由来ポリマーと生分解ポリマー
2-1 天然高分子と合成高分子
2-2 天然由来モノマーによる高分子
2-3 生分解性-土壌中と海水中における分解速度
3.ゴム関連材料における技術課題
3-1 ゴム製品の市場
3-2 タイヤ用途ゴムの現状
3-3 ゴム・ポリマーの化学構造とポリマー性能
3-4 タイヤ原料の天然由来原料シフトの技術動向
3-5 ゴムのリサイクル/リユース技術の動向
4.植物由来ポリマーと天然由来モノマー
4-1 ゴムコンパウンドの充填剤・配合剤としての植物由来ポリマー
4-2 天然由来モノマーのポリマーへの実用化
4-3 天然由来モノマーの重合技術の開発
5. ゴム関連材料に関する将来課題
5-1 天然由来エラストマーの利用
5-2 ゴム材料のリサイクル技術の拡張
5-3 構造体としての性能発現(ゴム材料の低減)
5-4 原材料メーカー/成形品メーカー/最終製品メーカーの一体的開発
【質疑応答 名刺交換】
第2部 バイオマス由来ポリマーとしての
トチュウエラストマー(トランスポリイソプレン)の開発と応用
【14:00-15:15】
講師:大阪大学大学院工学研究科 Hitz協働研究所 特任教授 所長 中澤 慶久 氏
【講演趣旨】
トチュウエラストマーは、薬用植物や健康飲料として知られている「杜仲」に含まれている
純度99%以上のトランス型ポリイソプレンである。分子量は100万を超える高分子であり、
分子量分布は生合成であるためシャープである。これらの特性から物性としては、耐衝撃性、
延性に優れた軟質なポリマーである。低温熱可塑性を有しPLAや合成樹脂等との混練も可能である。
これらの機能性を活用した用途事例として、3Dプリンターフィラメントやゴルフボールなどが
上市されており、社会実装が始まっている。この他に、植物由来の高純度炭化水素として、
化粧品等への添加では大幅な質感改善が見られる機能があることが判明しました。
また、トチュウエラストマーには二重結合が多く存在しているため、酸素の影響などで緩やかに
分解されることから、マイクロプラスチック代替品としても注目されている。
【質疑応答 名刺交換】
第3部 バイオ由来原料を用いた水素添加スチレン系エラストマーの開発と応用
【15:30-16:45】
講師:(株)クラレ 鹿島事業所 エラストマー研究開発部
セプトン研究開発グループ グループリーダー 佐々木 啓光 氏
【講演趣旨】
当社コア技術のリビングアニオン重合技術やポリマー水添技術とサトウキビを原料とした
バイオ由来モノマー「β‐ファルネセン」とを組み合わせて開発したバイオ由来新規水素添加スチレン系
エラストマー「セプトン」BIO-シリーズ(水添スチレン‐ファルネセン共重合体)について
その特長や展開可能性について紹介する。
【プログラム】
1.「セプトン」BIO-シリーズとは?
2.「セプトン」BIO-シリーズの特徴
3.「セプトン」BIO-シリーズの物性
3-1 バイオ比率
3-2 制振性
3-3 モルフォロジー
3-4 耐熱性
3-5 グリップ性
4.「セプトン」BIO-シリーズの用途開発
4-1 グリップ
4-2 保護フィルム
4-3 共押出成形用接着コンパウンド
4-4 インサート射出成形用接着コンパウンド
4-5 ドアシール
4-6 ジェリーコンパウンド(超低硬度)
4-7 不織布
4-8 カレンダー成形発泡シート
【質疑応答 名刺交換】
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
-
ポリカーボネートとは?強度や加工性・難燃性は?アクリルとの違いも解説
ポリカーボネートは透明性が高く丈夫なプラスチック材料で、日用品をはじめ各種工業製品に幅広く使われており、私たちの生活に... -
ドローン用水素タンク:筆者のセミナー紹介 水素エネルギー社会(その13)
トヨタ自動車出身で海外メーカ勤務の国際感覚豊富な筆者が、水素エネルギー社会関連のレポートを連載で解説します。今回は、帝人のドローン搭載... -