ウイルス感染症対策としての半導体バイオセンサ技術〜ナノバイオテクノロジーによるウイルス感染症対策の基礎と応用〜
開催日 |
12:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 半導体技術 炭素系素材 医療機器・医療材料技術 |
開催エリア | 神奈川県 |
開催場所 | 【川崎市幸区】川崎市産業振興会館 |
交通 | 【JR】川崎駅 【京急】京急川崎駅 |
バイオセンサに用いられるナノカーボン材料から、
半導体バイオセンサの動作メカニズムまで。
さらに、ウイルス感染症について基礎から講義し、
その対策技術・社会実装について解説します。
講師
中部大学 生命健康科学部 臨床工学科 教授 博士(理学) 河原 敏男 先生
【講師紹介】
京都大学理学部卒業。京都大学博士(理学)。防衛大学校、大阪大学などを経て現職。
研究テーマとして、ナノ制御・ナノデバイス、バイオセンサ、ウイルス感染症などの研究を進めている。
【専門】 低温物理/薄膜・表面物理/ナノバイオテクノロジー/ネットワーク応用
【本テーマ関連学協会での活動】
応用物理学会 薄膜・表面物理分科会幹事
日本表面真空学会 理事、中部支部長
日本薬学会
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■ はじめに
高齢化社会の進展が予想される昨今、免疫力の低下に伴う感染症の危惧が増大している。また、2009年のインフルエンザパンデミックに代表される新型インフルエンザによるパンデミックも対策が急がれる。
講演者はナノカーボン材料を用いたバイオセンサの研究を行っており、グラフェンを用いた超小型インフルエンザウイルス検出センサを使い、インフルエンザウイルスを短時間で測定できる技術を開発した。半導体のためのナノテクノロジーとIoT技術を組み合わせることで、インフルエンザパンデミックの超早期発見が可能になる。また、最近、発見された各種免疫刺激材料を用いることで、免疫力を高めることが可能となると期待される。
本セミナーでは、総合的な感染症対策に関して、半導体デバイスやウイルス感染症の基礎から講義し、その対策技術・社会実装について議論する。
■ 受講対象
ナノバイオテクノロジーを用いたバイオセンサの基礎を知りたい方
半導体型インフルエンザバイオセンサの動作原理を知りたい方
新規免疫活性物質の拡がりや動作メカニズムを知りたい方
■ 本セミナーに参加して修得できること
半導体技術によるバイオセンサの動作メカニズムを理解し、新たなセンサーの開発手法を学ぶ事ができる。
さらに、分子反応からウイルス感染症対策を学び、システム構築につなげることができる。
セミナー内容
1.バイオセンサに用いられるナノカーボン材料の電子物性
1)古くて新しい材料−カーボン
2)カーボンシートの電子物性
3)カーボンナノチューブ
4)カーボンナノウォール
5)グラフェン
6)電界効果トランジスタ
7)ナノカーボントランジスタ
2.ナノカーボンデバイスとバイオセンサ
1)バイオセンサのためのデバイスプロセス
2)デバイ遮蔽と分子検出
3)バイオセンサ応用
3.ウイルスと感染症
1)DNAウイルスとRNAウイルス
2)インフルエンザウイルス
3)ヘルペスウイルス
4)その他のウイルス
5)糖鎖とウイルス
4.ウイルス感染症対策としてのバイオセンサ
1)インフルエンザパンデミック
2)各種検出分子
3)ナノカーボンバイオセンサー
4)検出分子の展開プロセス開発
5.天然物由来成分によるウイルス感染症対策
1)薬剤によるウイルス感染症対策
2)天然物由来成分の殺ウイルス効果
3)ウイルスと分子の相互作用
4)免疫システム〜自然免疫と獲得免疫
5)免疫刺激による感染症抑制効果
6)ウイルス感染症対策の社会実装