~一価銅化合物の課題と性能向上に向けて~
★第一人者の元(株)NBCメッシュテック エグゼクティブアドバイザー 中山 鶴雄氏が銅・銅化合物を活用したウイルス・細菌の制御とその応用展開~一価銅化合物の課題と性能向上に向けて~について解説する講座です。
■注目ポイント
★銅および銅化合物の抗ウイルス・抗菌性とそのメカニズムおよび感染対策に有効な材料展開について解説!
★AgとZnとを比較した際の、銅・銅化合物の有効性及びメリットとは!?
セミナー趣旨
COVID-19パンデミックでは690万人以上の死者と甚大な経済損失を引き起こし、ウイルス・細菌を制御することは人類にとって極めて重要な技術である。本セミナーではウイルス・細菌の制御技術に活用され、実用性に優れた材料である銅・銅化合物を主体に、様々なウイルスや細菌の不活化と、そのメカニズムについて解説します。また、銅・銅化合物を担持した繊維やそれらを活用した防護服やマスク、フィルター等の製品や、手摺やドアノブ、タッチパネル等からの交差伝播による感染リスクを低減する透明フィルム、或いは、効果が持続する液体タイプ殺菌消毒剤、アルミニウム部材など、様々な応用展開についても紹介します。最後に、銅・銅化合物の課題と性能改善についても解説します。
【キーワード】
銅、一価銅化合物、抗ウイルス・抗菌、交差伝播、感染制御
【講演のポイント】
インフルエンザウイルスやSARS-CoV-2感染は飛沫感染以外に、ドアノブや手すりなどを介した交差伝播が指摘されている。この対策として最も有効な方法は、銅および銅化合物による固体界面への抗ウイルス・抗菌性の付与である。本セミナーでは銅および銅化合物の抗ウイルス・抗菌性とそのメカニズムおよび感染対策に有効な材料展開について解説する。
習得できる知識
・新興ウイルスによる感染症の発生状況に関する知識
・交差伝播によるウイルスの感染対策の重要性が理解できる。
・銅および銅化合物の抗ウイルス・抗菌性関する知識
・銅および銅化合物のウイルス・細菌の不活化メカニズムに関する情報が把握できる。
・銅化合物を用いた各種材料及び市場に展開されている製品の情報が把握できる。
セミナープログラム
1.新興ウイルスによる感染症の発生状況
1-1 新興ウイルスの発生状況
1-2 豚インフルエンザH1N1によるパンデミック
1-3 エボラウイルス病の感染
1-4 コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック
1-5 ノロウイルスの感染
1-6 ウイルス・細菌の交差伝搬による二次感染
2.銅・銅化合物によるウイルス・細菌の制御
2-1 各種材料によるウイルス不活化
2-2 銅・銅化合物の有用性
2-3 銅・銅化合物の抗ウイルス性
2-4 銅・銅化合物の不活化メカニズム
2-5 銅・銅化合物の抗菌性
2-6 銅・銅化合物の抗菌メカニズム
3.亜酸化銅(Cu2O)の応用展開
3-1 Cu2Oナノ粒子担持繊維への展開
3-2 Cu2O複合化塗膜への展開
3-3 Cu2Oのアルミニウム部材への展開
4. ヨウ化銅(CuI)の応用展開
4-1 CuIナノ粒子を担持した不織布の展開
4-2 反応架橋型塗料への展開
4-3 熱可塑性塗料への展開
4-4 高分子材料への展開
4-5 液体タイプ抗ウイルス・抗菌剤への展開
5.一価銅化合物の課題と性能の向上
【質疑応答】
セミナー講師
元(株)NBCメッシュテック エグゼクティブアドバイザー 中山 鶴雄 氏
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
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