ICT、IoT、AI等の利活用展開~農業現場およびバリューチェーン全体:現状と今後

★作付制御、生育状況センシングや非破壊センサーによる品質の定義等々、数々の取リ組みについて実例や最新の動向を踏まえて解説します。


講師


日本農業情報システム協会 理事長  渡邊 智之 先生


セミナーポイント


 農業分野は大きな環境変化の中にあります。平成25年6月に閣議決定された政府の「世界最先端IT国家創造宣言」で大きく採り上げられ、その中では農業におけるIT(ICT)・ロボットの利活用促進は重点項目とされています。昨今では様々なスタイルの農業IT(ICT)・ロボットを開発・提供する企業が出てきており、農業分野へのIT・データ活用への関心はますます高まっています。
 日本の農業は、生産者の高齢化、就農人口減、耕作放棄地の増加といった多種多様な課題をかかえています。また農業法人数や一戸当たりの作付面積については年々増加しており、今までの小規模農業に限界が来ていることを感じます。
 昨今では、人工知能やIoT、ドローンといった技術の急激な進展・普及により、その農業分野への取り組みもますます注目されてきています。
 本セミナーでは、農業現場およびそれにかかわる食のバリューチェーン全体の現状や問題点を俯瞰し、ICTやオープンデータ・ビックデータを利活用するための着眼点等を講義します。
 スマート農業の現状として、ビッグデータ解析・人工知能による作付・生産制御や各種センシング・ロボット技術、IoTによる統合制御等、数々の取リ組みについて言及します。
 情報共有、データ分析、シミュレーション、トレーサビリティ、可視化等の取り組みと、それによるブランドの確立や意思決定支援などについて各地の実例や最新の動向を踏まえて解説し、日本の農業を魅力あるものにしていくための課題と今後の展望を考えます。
これら最先端のIT農業の事例と現在の課題、さらに目指すべき未来の姿について講演致します。

○受講対象:
 ・農業ITの分野に新規参入をご検討の企業、個人の方
 ・地域活性化を推進する自治体職員の方
 など

○受講後、習得できること:
 ・IT農業の現状と課題、将来像の把握が出来る。


セミナー内容


(1)はじめに
 社会的背景(高齢化、農業者減)

  ・外国産農産物の輸入増大
 政府の方針
  ・メイド・バイ・ジャパン

(2)なぜ今、農業にICTが必要なのか
 農業のプレゼンスの向上

  ・格好良くて、稼げて感動のある農業(新3K農業)に
  ・競争を生む事による効果
 日本が目指す農業の姿は?
  ・小規模多品種生産
 日本の安心・安全を担保する。
  ・情報武装・リスクテイク
  ・コスト削減・各種リスク削減
 勘と経験の明文化(技術伝承)
 大規模化による未曾有のリスクの発生

  ・ヒューマンエラーの増加
  ・PDCAサイクルの必要性

(3)農業現場へのICT導入の着眼点
 匠の農家の技術は十人十色
 求められる農業とITの通訳者
 効率化だけでは無い訴求効果
 規模の経済が効き難い

(4)スマート農業の現在地、未来像

  ・次世代食・農情報流通基盤について
 現在主に使われているICT
  ・作業日誌・GPS
  ・環境センシング・遠隔制御
 シミュレーション(ビックデータ解析・AI)
  ・作付シミュレーション
  ・作付コンシェルジュ→農薬減にもつなげる。
 新たな職業、人材の育成
  ・GAP取得
  ・経営判断に必要なデータ
  ・営農技術の標準化
  ・知的財産化
  ・アグリデータサイエンティストの育成
  ・スマートファーマーの育成(経営を含)
 次世代のトレーサビリティ
  ・アグリテック×フィンテック
  ・農業生産者の情報伝達・収集
  ・農地の有効利用(農地カルテ)・GIS
  ・作り手(農業生産者)と買い手のマッチング網
  ・生育状況センシング
  ・市況とコスト、販売価格
  ・非破壊センサー等によるクオリティ(品質)の定義
  ・選果データの活用、品種連携
 農業者の頭、目、肌、体(手足)の補完として
  ・AI・ビックデータ解析
  ・IoT(センサー)による統合制御
  ・ロボットによる省力化
  ・ドローンの活用
  ・大規模生産・少量多品種生産

(5)地方創生・地域活性化につなげる
 スマートアグリタウン(シティ)
 ブランド化

  ・GI・JAS・GAP取得
 農福連携・医食同源
 フードロス削減
 ローカルロジスティクスの実現

  ・日本版CSAの構築

  <質疑応答>


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【大田区】大田区産業プラザ(PiO)

【京急】京急蒲田駅

主催者

キーワード

IoT   AI(人工知能)

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