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★合理設計における基本(側鎖構造設計法と主鎖構造設計法)を理解しましょう。
★ソフトウェアRosettaを用いたタンパク質合理設計の具体例を解説。
講師
自然科学研究機構 生命創成探究センター 准教授 博士(理学) 古賀 信康先生
■ご経歴
2006年、神戸大学自然科学研究科にて博士号(理学)取得。同年、神戸大学理学部特別研究員。2007年、京都大学理学研究科特別研究員。2007年7月より、ワシントン大学生化学科日本学術振興会海外特別研究員。
2009年7月よりワシントン大学生化学科特別研究員を経て、2014年4月より分子科学研究所・協奏分子システム研究センター・准教授としてタンパク質分子デザインの研究に従事。
また2014年4月より科学技術振興機構さきがけ「細胞機能の構成的な理解と制御」研究者兼任。2018年4月より自然科学研究機構・生命創成探究センター・生命分子創成グループ・准教授。
■専門・得意分野
タンパク質分子設計
■本テーマ関連の学会・協会等での委員会活動など
日本生物物理学会平成30年度分野別専門委員:タンパク質設計・ドラッグデザイン
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■講座のポイント
近年、様々なタンパク質が合理設計されている。インフルエンザウィルスに結合し細胞侵入を阻害するタンパク質、ドラッグデリバリーとしての利用や、人工ウィルスを彷彿とさせるような球状タンパク質、自然界の酵素にはない反応を触媒する酵素、細胞を貫く膜タンパク質などである。
本講座では、タンパク質デザインソフトウェアRosettaを中心としながら、タンパク質の合理的な構造および機能設計について、その現状と今後の展望について解説する。
■受講後、習得できること
・タンパク質構造の基礎
・合理設計における基本:側鎖構造設計法と主鎖構造設計法
・Rosettaを用いたタンパク質合理設計の具体例
セミナー内容
1.タンパク質分子設計概要
・タンパク質の機能要素と設計の目的
・1990年頃のタンパク質設計
・2000年頃から発展した計算機を用いたタンパク質合理設計:Rosetta
・合理設計における問題のカテゴリー:側鎖のみ or 主鎖+側鎖両方の設計
・問題カテゴリーごとの設計具体例
2.分子設計の観点からみたタンパク質の基本
・ロタマーの観点から見た側鎖構造
・主鎖構造の自由度
・タンパク質構造の安定化に関わる物理化学とRosettaエネルギー関数
3.自然界のタンパク質主鎖構造を鋳型にした側鎖構造再設計
・側鎖構造(ロタマー)の探索アルゴリズム
・折りたたみの再設計
・対称多量体の設計:カゴ状タンパク質等
・結合の設計:インフルエンザ結合タンパク質等
・種々の酵素活性の設計
4.主鎖からのタンパク質構造設計1
・コイルコイル型αヘリックス構造の設計:パラメトリックな主鎖構造構築
・膜タンパク質の設計
5.主鎖からのタンパク質構造設計2
・構造予測
・フラグメントアセンブリ法を用いた主鎖構造構築
・新規フォールドタンパク質Top7の設計
6.主鎖からのタンパク質構造設計3
・折りたたみの理論:ファネル型エネルギー地形
・折りたたみの理論:整合性原理
・整合する局所および非局所相互作用のルール
・ルールを用いて主鎖構造設計図を描く
・様々なαβ型タンパク質構造の設計
・複雑な形を持つAll-α型タンパク質の設計
7.主鎖からタンパク質の機能を設計
・結合の設計:インフルエンザ結合タンパク質の設計等
(質疑応答)
受講料
41,040円(税込)/人
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