ヒトの感性を推定、定量化するセンシング技術とその活用法とは

セミナープログラム

<10:00〜12:00>
1.感性工学を用いたアンケートシステムの開発と応用可能性
東京電機大学 柏郫 尚也 氏 
【講演ポイント】
  製品開発、商品アピール、人工知能などにおいて感性というキーワードが注目されて
います。感性工学とは、感性をデータとして扱い、それらへの応用を促す学問体系ですが、流行、個性などにみられるように感性は不確かな要因が含まれます。
 本講座では、感性というものを再度捉えることから思考を開始し、目的のためにどのようなデータが必要なのか、それをどのように数値的に扱うのかについて解説します。
プログラム
1.感性とは何か
 (1) 感性と論理の関係・・・・感性を通常の論理学で取り扱えるのか
 (2) 集団的感性と個人的感性(個性)の関係・・・例外は例外としていいのか
2. 感性情報について
 (1) 目的ごとの感性情報の取得方法と特徴
 (2) アンケートによる感性情報の取得と応用
3. 感性パラメーター法について
 (1) 感性パラメーター法について
 (2) 感性パラメーター法の応用例
 (3) 感性パラメーター法からAI分析への考え方
 (4) 感性パラメーター法アンケートシステムの構築と応用について
4. まとめ

【質疑応答・名刺交換】



<13:00〜15:00>
2.わくわく感、かわいい感の生体信号による定量評価
芝浦工業大学 大倉 典子 氏
講演趣旨
  2001年に総合科学技術会議により策定された第2期科学技術基本計画において、「安心・安全で質の高い生活のできる国」が科学技術政策の基本的な方向として目指すべき国の姿のひとつとして挙げられ、以来この方針を受け、安心・安全社会の構築について各方面で取り組みが開始された。 
  しかしその中に「社会的弱者にとっての安全・安心」という観点はほとんどなかった。
  そこで私は「高齢者や女性にとって安全・安心な空間」を定量的に評価する研究を行った。
  さらにその過程で、安心感だけでなく快適感やわくわく感といった感性の定量的な計測事例が少ないことも明らかになった。
  これらの感性は、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを求める21世紀の社会の新しいパラダイムにおいて極めて重要であると考えられる。
  そこで私は、これらの感性の定量的な計測による空間やインタラクティブシステムの評価を研究として行ってきた。
  このセミナーでは、特にわくわく感とかわいい感の生体信号を用いた定量的な計測方法について、実例を主体に解説する。
【プログラム】
1.はじめに
2.わくわく感の計測
 2.1 インタラクティブシステムのわくわく感の生体信号による評価(ゲーム)
  (1)実験システムと実験方法
  (2)評価方法(アンケートと生体信号)
  (3)実験結果と考察
 2.2 インタラクティブシステムのわくわく感の生体信号による評価(車載機器)
  (1)実験システムと実験方法
  (2)評価方法(アンケートと生体信号)
  (3)実験結果と考察
 2.3 インタラクティブシステムのわくわく感の生体信号による評価(VRシステム)
  (1)実験システムと実験方法
  (2)評価方法(アンケートと生体信号)
  (3)実験結果と考察
3.かわいい感の計測
 3.1 かわいいという感性価値
 3.2 わくわく感としてのかわいい感の心拍による評価
  (1)実験システムと実験方法
  (2)評価方法
  (3)実験結果と考察
 3.3 癒し系かわいい感の心拍による評価
  (1)実験システムと実験方法
  (2)評価方法
  (3)実験結果と考察
 3.4 わくわく感、かわいい感とラッセルの円環モデル
4.応用事例紹介とまとめと今後の展望

【質疑応答・名刺交換】

 

<15:10〜17:10>
3.感性を脳波で可視化する技術と今後の展望
(株)電通サイエンスジャム 木幡 容子 氏 
【講演ポイント】
 昨今アンケートやグルインといった従来の方法に加え、脳活動を利用したリサーチ手法が増えてきました。
 日本人は「建前」と「忖度」が多くなかなか本音を聞き出すことが難しいことから、嘘がつけない「脳」に聞いてみよう!というわけです。その活用の幅も飛躍的に広がっておりPRに広告表現、プロモーションやR&D、イベントなどでも活用されています。
 今回、様々な事例や今後の展望を交えながら、我々の事業を紹介できればと思います。
 実際に計測器をお持ちしますので、ぜひ体験してみてください。
プログラム】   
1.【感性把握技術を活用したビジネス開発】
 ・感性把握の重要性・生体信号を用いた客観的感性把握
 ・脳波の活用・脳波から感性を読み取る方法
 ・脳波計測機について
2.【感性把握技術を活用したプロダクト事例】
 ・脳波でコミュニケーションを行う・脳波で選択をする
3.【感性の数値化で広がるビジネス】
 ・感性アナライザ・Valence-Arousal Analyzer
 ・感性の数値化
4.【デモンストレーション】
5.【感性把握を活用したビジネス事例】

【質疑応答・名刺交換】

セミナー講師

1. 東京電機大学 理工学部 情報システムデザイン学系 教授 博士(工学) 柏郫 尚也 氏
2. 芝浦工業大学 名誉教授 特任教授  中央大学大学院 客員教授 博士(工学)  大倉 典子 氏
3. (株)電通サイエンスジャム 取締役 木幡 容子 氏

セミナー受講料

1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き) 
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税抜)〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

感性工学   人体計測・センシング   アンケート手法

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感性工学   人体計測・センシング   アンケート手法

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