~水素・CO₂キャリア化を見据えた新規カーボンリサイクルモデル~
セミナー趣旨
2050年カーボンニュートラルの実現、カーボンブライシングへの対応には、脱炭素エネルギーへの積極的な転換が必要です。講演では、脱炭素エネルギーとして注目されている燃料アンモニアの政策動向を概説した後、アンモニアの基礎特性と利用技術について解説します。特に、アンモニアを改質して既存のガスエンジンコジェネや工業炉に適用する技術、アンモニアから純水素を製造する技術、さらにはアンモニアとCO2を反応させ炭酸水素アンモニウムとして固定し、水素・CO2キャリアとして利用する新規カーボンリサイクルのビジネスモデルを提案します。
セミナープログラム
1. アンモニアの政策動向
(1) なぜアンモニア?(IEAレポートより)
(2) アンモニア利用に関する政策動向一覧
(3) 2050年カーボンニュートラルに伴う成長戦略
(4) 第7次エネルギー基本計画とGX2040ビジョン
(5) 水素社会推進法とその支援制度
(6) 水素等供給基盤整備事業にみるアンモニアサプライチェーン
(7) 中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議
(8) 関東広域アンモニアサプライチェーン構想
(9) 新潟県カーボンニュートラル産業ビジョン
2. アンモニアの基礎知識
(1) アンモニアの物性と特長
(2) 他のエネルギーとの比較
(3) アンモニア製造プロセスの概要
(4) 2種類のブルーアンモニアとグリーンアンモニア
(5) ブルーアンモニアとグリーンアンモニアのコスト
(6) グリーン水素とグリーンアンモニアのコスト
(7) CO2対策費を考慮した2040年種々の燃料の発電コスト
(8) 世界のアンモニア・水素サプライチェーン
(9) 2030年・2050年世界のアンモニア・水素消費量予測
3. 脱炭素燃料としてのアンモニア利用
(1) NEDO GI基金:電力・船舶分野での利用技術
(2) 国内外の研究開発動向とビジネス展望
(3) アンモニア利用産業装置のビジネスモデル
(4) アンモニア分解触媒
(5) 水素/アンモニア混合ガスの燃焼
(6) 分散型電源へのアンモニア導入コストシミュレーション
(7) アンモニアから純水素を得るための技術的課題
(8) アンモニアからの純水素製造
4. アンモニア利用のCO2固定とカーボンリサイクル
(1) アンモニアによるCO2固定・貯蔵・輸送・利用のビジネスモデル
(2) アンモニアとCO2の反応
(3) 炭酸水素アンモニウムはCO2/H2キャリア
(4) メタネーション
5. 関連質疑応答
6. 名刺交換・交流会
通常交流の難しい講師及び受講者間での名刺交換・交流会で人脈を広げ、事業拡大にお役立ていただいております。
セミナー講師
東海国立大学機構 岐阜大学
副学長
博士(工学)
神原 信志 氏
1984年3月 群馬大学工学部化学工学科卒業
1986年3月 群馬大学大学院工学研究科化学工学専攻修了
1986年4月 出光興産株式会社入社
1993年3月 群馬大学大学院工学研究科生産工学専攻博士後期課程修了 博士(工学)
2003年5月 岐阜大学 助教授(のち准教授)
2013年6月 岐阜大学 教授
2022年4月 東海国立大学機構 岐阜大学 副学長
セミナー受講料
1名:37,790円(税込) 2名以降:32,790円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
※地方公共団体ご所属の方は、2名まで11,000円(税込)
但し、会場受講またはライブ配信受講限定。2名様の受講形態は同一でお願いいたします。
※システムの仕様上、お申込み画面では通常料金が表示されます。割引適用後の受講料は、ご請求書にてご確認ください。
受講について
【会場またはライブ配信受講】
ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLとID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
【アーカイブ配信受講】
<1>セミナー終了3営業日後から2週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
<2>収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
<3>質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎを
させていただきます。
受講料
37,790円(税込)/人
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