<手戻りを減らす>プラスチック射出成形品設計の極意~金型の理解・仕様指示による成形品品質の作り込み~<会場受講>

・納期を守れなくなったり、コストが上がったりと、やっかいな「手戻り」。それを減らしませんか?
・特に重要な「金型」の基礎。重要5大機能とは?
・重要仕様「PL設定」、「ゲート設定」、「樹脂選択」も解説。
・毎回充実の、会場対面セミナーです。

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

      「プラスチック」は、切っても切り離せないくらい我々の生活に浸透し、あたりまえのように使っているのではないでしょうか。しかし、いざプラスチックの「ものづくり」となると、何を拠りどころに「設計」「製造」すれば良いのか迷うことがあります。特に「製品設計」はものづくり工程のトップバッターであり、そのトップバッターが「プラスチックの勘所」や「後工程への配慮」を欠いた設計をしたらどうなるでしょうか。後工程で問題が発覚し、対策しようにもうまくいかず、前工程に戻って作業をやり直さざるを得なくなります。このような「手戻り」が頻発すると、目標の品質やコストはもちろん、約束の納期も守れなくなってしまいます。
      手戻りを減らすには、プラスチックのものづくりにおける基礎(「『樹脂』+『金型』+『成形加工』」=「プラスチック技術における重要三本柱」)を学ぶことは言うまでもなく、これらの相互関係を立体的に理解することが大切です。
      本講座では、重要三本柱の一つである「金型」の基本構造と重要5大機能を最初に解説し、その上で手戻りにつながる成形品設計のポイント解説へと進みます。金型の重要仕様「PL設定」「ゲート設定」および成形品の重要仕様「樹脂選択」における手戻りにつながるポイントを解説いたします。解説中に【事例】の話もいたします。事例により解説したポイントが具体的に理解できるものと思います。
      また、当日は、①代表的な成形不良サンプル、②プラスチック国際博覧会(ドイツK2025)で入手した成形品・資料も多く展示いたします。理解をより深めるためには、現物を実際に手に取って、見て、触れていただくことが効果的です。皆さまの多くのをお待ちしております。

    受講対象・レベル

      これまでに製品設計部、研究・開発部、資材・購買部門、生産技術部、製造部、品質保証部、あるいは顧客との交渉が重要な販売・営業の方々にもご好評をいただいております。
      また、これまでプラスチックはやっていなかったけれども、部署の異動や転職などを契機にプラスチックに携わる必要がでてきた。短期間に体系や知識を学びたい方にも適切です。
      あるいは、入社後まだ経験が浅い方、将来的に技術の幅を広げたいとお考えの方にも適切です。
      技術テーマを完遂するには1人ではなく関連部署の力が必要となります。是非ともお誘い合わせの上、進むべき方向や知識を共有していただける場となればと思います。

    習得できる知識

      会場は、講師と皆様とだけでなく、受講者同士がつながる場でもあります。受講者それぞれの目的は異なれども、ものづくりに携わる真摯な姿勢や息づかいをすぐ近くに感じながら学ぶことができます。
      その上、対面質問は意図やニュアンスが相互に伝わりやすく、また不良サンプルのどこが特徴なのかを知るにも、触れて理解するのが一番です。日頃、疑問に思っていたことなども遠慮なく質問いただけたらと思います。移動コストは確かにかかりますが、それを上回る学びの体験を会場で味わい、今後の業務に活かしてほしいと思います。

    セミナープログラム

    第1章 射出成形の基礎知識
      1)射出成形法とは
      2)射出成形金型とは(基本構造と重要5大機能)
    第2章 手戻りを減らす成形品設計
      1)成形品形状と金型
         ①金型狙い寸法
         ②ピンと穴との嵌合
         ③フックと穴との嵌合
         【事例1】スナップフックの嵌合強度向上
      2)欲しい品質(寸法精度、形状精度など)とPLの決め方
         ①PL指示と成形品外観品質の仕上がり
         ②PL指示と離型抵抗
         ③PL指示と抜き勾配
         ④PL指示と寸法精度
         【事例2】樹脂流動の解析結果(等長ランナー、不等長ランナー)
         ⑤PL指示と形状精度
         【事例3】PL指示と製品不良(金型方案と穴部品質)
         【ミニ演習】PL位置と成形品品質を考える
      3)ゲート位置と成形品品質
         ①ゲート位置とウェルドライン
         【事例4】樹脂流動の解析結果(偏肉設計における充填&エアートラップ)
         ②ゲート位置と成形収縮差によるそり
         ③ゲート位置とひけ
         ④ゲート位置とジェッティング
         【事例5】金型強度上不適正なゲート位置
         【事例6】ゲート位置とエアー排出性
      4)樹脂材料の特性と選ぶポイント
         ①樹脂の主な特性
         ②特性と実際の使い方における注意点
         ③特性と製品評価
         【事例7】樹脂の色調変更がもたらした製品脆性破壊
         【事例8】樹脂のへたりで固定したナットが脱落
    第3章 プラスチック技術の最新動向およびサンプルでわかる成形不良
      1)プラスチック国際博覧会 K2025(ドイツ、デュッセルドルフ)視察報告
        ①成形品サンプル
        ②動画視聴(講師が撮影した国際博覧会の模様と成形加工)
        ③K2025資料など
      2)代表的な成形不良のサンプル


    *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。


    ■受講者の声
    ※講師のセミナーは「プラスチック成形不良の原因と対策」または「射出成形の金型・樹脂材料の基礎」、
       他に関するテーマでも開催されています。
    【製品設計】
    「不良は成形現場で発生していると思っていたのですが、樹脂・金型・成形品設計も原因になり得ることを知りました。
      今後の設計に活用していきたいと思います」
    「プレス設計から樹脂設計部門へ異動となりました。樹脂化、コストダウンをしなくてはならないのですが、
      それらの知識が無く受講しました。樹脂部品の全体像→注意点などを把握できました」
    【成形加工】
    「成形不良への対策も行っていますが、成形以外の知識が少なく、セミナーで樹脂・金型・成形品設計に関することを学べました。
       前工程へのアドバイスもできそうです」
    「これまでは金属関係に携わってきましたが、1日のセミナー受講でプラスチックの全体像、
       注意しなければならないポイントが、講師の失敗例などを通して知ることができました」
    【金型】
    「他の工程に関することはあまり知らなかったので、今回のセミナーで自分の果たすべき役目も明確となりました。
       ありがとうございました」
    【生産技術】
    「質問したい内容が曖昧だったのですが、講師と対話しながら整理されていき、知りたい答えにたどり着くことができました」
    【営業・販売】
    「学んだ知識により顧客ともっと深いところでの話ができそうです」
    【資材・購買】
    「樹脂部品の受発注をしています。今の仕事への理解が深まりました」
    【経理】
    「経理事務をしています。ものづくりの会社ですので、実際の現場のことを良く知り職務に当たりたいと考えていました。
       ものづくり全体の流れや不良と金型・樹脂などの関係がよく理解できました」

    セミナー講師

     伊藤英樹技術士事務所 所長  伊藤 英樹 氏
     技術士(応用理学部門) 

    ■ご略歴
    1963年福岡県生まれ。東京理科大学理学部物理学科卒業。アルプス電気株式会社に23年勤務。
    パソコン、携帯情報機器および車関連分野におけるコンポーネント系応用電子製品(キーボード、タッチパネル等)の
    企画・開発・設計・量産に従事。海外(中国・メキシコ等)での量産立上経験。
    特許等知的財産の出願多数。研究成果の論文発表(機械学会)。
    1996年に科学技術庁(現文部科学省)へ技術士登録し、2009年に伊藤英樹技術士事務所を開設。
    主にプラスチック製品の設計技術のコンサルティングを中心として、
    国内民間事業所ならびに官公庁等の様々な技術支援を行う。
    その他に書籍・連載記事等の執筆、技術セミナー・社内研修の講師および主たるプラスチック博覧会の
    定期視察(ドイツ K展、北米 NPE展、日本 IPF展)等も行う。
    (公社)日本技術士会会員、(一社)型技術協会会員、
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所(FREA)(産総研連携アドバイザー)、
    (公社)いわき産学官ネットワーク協会(コーディネータ)、(一社)プラスチック成形加工学会会員、
    (一社)日本品質管理学会会員、(一社)品質工学会会員。
    【著書】
    「新人製品設計者と学ぶ プラスチック金型の基礎」(日刊工業新聞社刊)
    「新人製品設計者と学ぶ プラスチック製品設計の基礎」(日刊工業新聞社刊)
    「製品設計者の手戻りをなくす プラスチック金型・成形 不良対策ファイル35」(日刊工業新聞社刊)

    セミナー受講料

    1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
    学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    • 感染拡大防止対策にご協力下さい。
    • セミナー会場での現金支払いを休止しております。
    • 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
    • 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
    • 録音・録画行為は固くお断り致します。
    • 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
    • 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
      場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)

     

    受講料

    50,600円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    10:30

    受講料

    50,600円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    東京都

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    【品川区】きゅりあん

    【JR・東急・りんかい線】大井町駅

    主催者

    キーワード

    高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料   生産工学

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