
セミナー趣旨
データセンタは、現代の多くのテクノロジーの根幹を支えるIT社会における重要なインフラである。サーバーの性能向上・小型高密度化、データセンタの規模拡大や、近年の急速な生成AIの普及拡大も背景に、サーバーやネットワーク機器からの熱の発生と、消費電力が増加している。本講演では、インフラとしての安定的な稼働に加え、地球温暖化へ省エネ対策も求められるデーターサーバーにおいて、より一層重要度を増す冷却(省エネ熱排熱)システムについて、基礎から現状の課題・動向までを解説する。データセンター熱処理はどのような仕組みで、省エネで排熱する方法を解説する。
データセンター熱処理はどのような仕組みで、省エネで排熱する方法を解説する。
AIデータセンターにおけるGPUを大量に使う場合の熱問題に対する高密度実装技術を解説し、今後の主流になると思われるドライクーラー(ハイブリッドクーラー)冷却システムを解説する。
受講対象・レベル
最新データセンター状況を知りたい人
AIデータセンターを設計する人
習得できる知識
1.データセンター熱処理入門
2.データセンター省エネ技術
3.高密度データセンター対応技術
セミナープログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1 データセンターの種類
電話局、インターネットDC、キャンパスDC、ハイパースケーラDC、AI対応データセンター
2 排熱方式の種類
ヒートポンプエアコン、水冷AHU、FCU、冷却リアドア、DLC、冷水チラー、クーリングタワー、チルドタワー、ハイブリッドクーラー、ドライクーラー、外気導入。JEITAガイドラインETR-3001。
3 空調の基礎
キャッピングによる冷暖分離、ファン故障対策微差圧計による圧力管理、ホットアイルキャッピングとコールドアイルキャッピング,サーバ内蔵ファン静圧力
4 熱源であるサーバの種類は電源仕様で分類
電源ユニット容量で分類出来る。数百W、千W、2千W.ラックスケール集中電源、バスバー、直流電源、高圧直流電源,OCP(Open Compute Project)
5 PUE
エネ庁のPUE=1.3以下施策、PUE規格の盲点、pPUEとPUE、COP、フリークーリング
6 スケール
新型データセンターに求められるスケールアップ設計と短納期
ビルディング型とコンテナ型、モジュラー型
7 古いデータセンターにGPUサーバを設置する方法
設計方法とCFD(流体解析)事例、DLCサーバとCDU
ドライクーラー、ポンプユニットを使う事例
セミナー講師
杉田 正氏 ㈱LXスタイル 代表取締役
【講師経歴】
㈱LXスタイル 代表取締役 杉田 正 省エネDC構築専門20年
(国研)産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 テクニカルスタッフとして、データセンター省エネ技術研究・省エネ水排熱スパコンABCI構築に従事。空冷式においても、大手ECサイトデータセンターをデザイン産総研以前は、レンタルサーバ会社にてデータセンターISMS取得日本初、無料Windowsホスティング構築、VPSサービス構築、雪冷熱利用、などハイパースケールより省エネなデータセンターを日本国内で数多く構築。
【活 動】
日本データセンター協会 東京大学次世代データセンター勉強会での発表(東京大学 江崎先生ご指導の勉強会 当初より世話役メンバで8年)、桑名金属工業㈱のチルドタワー新型機(ドライクーラー)開発支援、㈱バーテック BP-ユニット開発支援 その他
セミナー受講料
44,000円(税込)
* 資料付
*メルマガ登録者 39,600円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
★メルマガ会員特典
2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、
1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ アカデミック価格
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、
大学院の教員、学生に限ります。申込みフォームに所属大学・大学院を記入のうえ、
備考欄に「アカデミック価格希望」と記入してください。
受講について
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test - 当日はリアルタイムで講師へのご質問も可能です。
- タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
- お手元のPC等にカメラ、マイク等がなくてもご視聴いただけます。この場合、音声での質問はできませんが、チャット機能、Q&A機能はご利用いただけます。
- ただし、セミナー中の質問形式や講師との個別のやり取りは講師の判断によります。ご了承ください。
- 「Zoom」についてはこちらをご参照ください。
■ お申し込み後の流れ
- 開催前日までに、ウェビナー事前登録用のメールをお送りいたします。お手数ですがお名前とメールアドレスのご登録をお願いいたします。
- 事前登録完了後、ウェビナー参加用URLをお送りいたします。
- セミナー開催日時に、参加用URLよりログインいただき、ご視聴ください。
- 講師に了解を得た場合には資料をPDFで配布いたしますが、参加者のみのご利用に限定いたします。他の方への転送、WEBへの掲載などは固く禁じます。
- 資料を冊子で配布する場合は、事前にご登録のご住所に発送いたします。開催日時に間に合わない場合には、後日お送りするなどの方法で対応いたします。
受講料
44,000円(税込)/人
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