
★目的の気体だけを精度良く分離するためのポイント
★吸着分離の良し悪しの測定評価法とは?
★気体分離膜,吸蔵材料,吸着剤薬品,分離・吸着塔など設備開発の動き,市場拡大の可能性は?
日時
【Live配信】2025年9月26日(金) 10:30~16:30
【アーカイブ(録画)配信】2025年10月7日まで受付(視聴期間:10月7日~10月17日まで)
セミナー趣旨
ガス吸着・脱着の現象を基礎とするガス吸着測定法は,物質のナノスケールの細孔構造を平均的に評価する上で優れた方法であるため,粉体や多孔体などの細孔パラメータ(比表面積など)を得るための測定法としてはなくてはならない手法である。また,天然ガスや水素などクリーンエネルギーの貯蔵や,地球温暖化ガスであるCO2の分離回収を実行するためには,ガス吸着の原理を理解する必要がある。本セミナーでは,そのような基礎と応用を理解するために,わかりやすく解説する。
セミナープログラム
1.吸着・脱着現象のいろいろ
1.1 物理吸着・脱着,化学吸着・脱着,吸収,吸蔵
1.2 可逆性と脱着機構
1.3 応用分野における脱着特性の重要性
2.細孔体の種類
2.1 ゼオライト系
2.2 炭素系
2.3 ナノ細孔性配位高分子
3.ナノ細孔体の特徴
3.1 細孔の分類
3.2 界面構造と機能
3.3 材料としての性質
3.4 キャラクタリゼーション方法
4.分子間相互作用と分子吸着ポテンシャル場
4.1 蒸気と超臨界気体
4.2 分散相互作用
4.3 レナード・ジョーンズポテンシャル
4.4 吸着等温線・脱着等温線の型
5.気体吸着実験法と解析
5.1 容量法吸着装置
5.2 重量法吸着装置
6.平坦表面・マクロ孔への吸着
6.1 単分子層吸着理論
6.2 BET理論
7.メソ孔への吸着
7.1 毛管凝縮
7.2 吸着・脱着ヒステリシス
7.3 ケルビン式
7.4 細孔径分布解析
8.ミクロ孔への吸着
8.1 スリット型細孔へのミクロポアフィリング
8.2 比較プロット
8.3 DR解析
8.4 ミクロ孔解析 DFT法
8.5 二酸化炭素吸着 水素吸着
9.蒸気吸着と超臨界ガス吸着
10.高圧吸着
10.1 高圧ヘリウム浮力法による試料密度測定
10.2 表面過剰量と絶対吸着量
11.さまざまなガス分離回収
11.1 メタン
11.2 水素
11.3 二酸化炭素
【質疑応答】
セミナー講師
千葉大学 大学院 理学研究院 化学研究部門 教授 博士(理学) 加納 博文 氏
【受賞歴】
・2022年11月 2022年度 日本吸着学会学術賞
【学会・委員会活動】
・2017年度〜2018年度 日本吸着学会会長
※その他,吸着分離に関する講演・執筆多数
セミナー受講料
1名につき55 ,000円(消費税込,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
受講について
+++セミナーの接続確認・受講手順はこちらをご確認下さい。
受講料
55,000円(税込)/人
前に見たセミナー
関連セミナー
もっと見る-
2025/09/24(水)
13:00 ~ 16:30
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
DEHPとは?危険性や健康への影響、身近な製品例と安全な代替品まで解説
【目次】 DEHP(フタル酸ジエチルヘキシル)、この耳慣れない化学物質が、私たちの日常生活に深く根ざしていることをご... -
撓鉄(ぎょうてつ)とは?1200年の歴史が生んだ日本の鍛鉄技術、その美学と技能継承の課題を解説
【目次】 日本には、1200年以上の時を超えて受け継がれる「撓鉄(ぎょうてつ)」という独自の伝統技術が存在します。この技術は、熱した... -
PFAS(ピーファス)を分かりやすく解説!有機フッ素化合物の基礎知識
【目次】 PFAS(ピーファス)という言葉を耳にしたことはありますか?PFASは「パーフルオロアルキル物質」の略で、主に有機フッ素化... -