
~ 応力解析・断片化現象・安全性向上に向けて ~
☆強化ガラスのクラック伝播挙動や破壊メカニズムを、基礎から応用レベルまで体系的に解説。
「入門を終えた次の一歩」として、より実践的な視点から理解していただける内容です。
前編のプログラム「ガラスの破壊メカニズムと切断、強度評価」と、 前後編 全2回の受講のお申込みは別途ございます。
セミナー趣旨
強化ガラスは大きく熱強化ガラスと化学強化ガラスに分けられますが、その特徴は異なっています。熱強化ガラスは破壊時に断片化現象を示すことから安全ガラスとして、化学強化ガラスは薄い板や複雑な形状の強度増加ガラスとして広く世の中で使われています。熱強化ガラスの破壊時のクラック伝播速度は約1500m/sと高速であり、その観察には特殊な装置が必要でその解析も難しく、安全性を高めるのは容易ではありません。
今回のセミナーでは、「基礎から応用への橋渡し」として、入門レベルを終えた方向けに、初級~中級に相当する内容をご紹介いたします。
基礎知識を再確認しつつ、「強化ガラスの易強化性(強化のし易さ)」、「熱強化ガラスのクラック伝播観察」、「クラック先端に発生する応力σCR」、「新たなクラックの生成」など、より実践的なトピックにも踏み込みます。特に、後者の2テーマは近年判明した事項であり、熱強化ガラスの断片化現象と安全性の向上を論ずる上で極めて重要です。
前日開催の「ガラスの破壊メカニズムと切断、強度評価」とも密接な関係がありますので、併せて参加されることをお薦めします。
セミナープログラム
1.強化ガラスとクラックの基礎
1-1 強化ガラスとは?
1-2 強度と破壊の基礎知識
1-3 クラックの基礎
2.強化ガラスの基礎
2-1 熱強化ガラスと化学強化ガラス
2-2 熱強化ガラスの強化メカニズムと易強化性
2-3 易強化性の誘導
2-4 易強化性の高いガラス組成
3.熱強化ガラスのクラック伝播観察
3-1 はじめに
3-2 Cranz-Schardin型高速度カメラ
3-3 光弾性法
3-4 Caustics法
3-5 ホログラフィ干渉計法
4.クラック先端に発生する応力σCR
4-1 クラックの連結現象と応力σCRの導入
4-2 応力σCRと合成応力場の確認
4-3 応力σCRの推定値
4-4 応力σCRと応力拡大係数
5.新たなクラックの生成
5-1 二股分岐と枝分かれ分岐
5-2 2つのクラック衝突によるクラック
6.熱強化ガラスの安全性
6-1 熱強化ガラスのクラック生成
6-2 反射波の影響
6-3 熱強化ガラスの断片化現象と安全性
【質疑応答】
キーワード:
ガラス,破壊,強度,強化,測定,セミナー
セミナー講師
GMS研究所 代表 博士(工学) 荒谷 眞一 氏
元・セントラル硝子(株)、元・帝京大学
【ご専門】ガラス物性、材料工学、破壊工学、伝熱工学
日本材料強度学会 理事・評議員
ISO規格作成日本代表委員(1994/3~2002/5)TC160/SC2/WG7(security試験法)
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ 会員の方あるいは申込時に会員登録される方は、受講料が1名55,000円(税込)から
・1名49,500円(税込)に割引になります。
・2名申込の場合は計55,000円(2人目無料)になります。両名の会員登録が必要です。
※ 会員登録とは
ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。
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郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。
受講について
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- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
- セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
ご自宅への送付を希望の方はコメント欄にご住所などをご記入ください。
開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますことご了承下さい。 - 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
受講料
55,000円(税込)/人
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