超親水性表面の創成とその特性・評価および応用技術セミナー

濡れ性の基礎と超親水表面の構造・メカニズムを詳解！

セミナーポイント

　本講では近年見出された長寿命超親水性を示す階層性ナノ多孔層ガラスについて、その構造や防汚・防曇・反射防止性などの機能性について解説します。超親水性表面において、従来の課題であった効果の持続時間が飛躍的に向上した点や、可視光に対する反射防止効果が同時に得られるメカニズムについて、従来の技術との比較を交えて扱います。併せて、それらを理解し他の親水・撥水性材料材料を理解・活用するための、濡れに関する科学を解説します。

■この講座を受講して得られる情報・知見：
・水をはじめとする液体と材料との親和性のしくみ
・接触角、表面張力などの測定手法
・超親水性表面の特徴と、その性質のメカニズム
・新規超親水性（HNL）表面のメカニズム、性質、応用可能性について

講師

東京都市大学　工学部　准教授　 博士（工学） 藤間　卓也 先生

セミナー内容

１　表面張力と表面自由エネルギー
　1.1　材料の濡れと表面張力
　1.2　表面張力の起源
　1.3　表面自由エネルギーと表面張力
　1.4　表面張力と水滴接触角
　1.5　水滴滑落性
　1.6　表面の微細構造による接触角への影響

２　評価方法
　2.1　液体の表面張力の評価方法
　2.2　固体の水滴接触角測定方法
　2.3　固体の表面張力と臨界表面張力
　2.4　超親水性表面の特性評価の実際

３　濡れ性と超撥水・超親水
　3.1　物質の構造と表面自由エネルギー
　3.2　超撥水表面における現象

４　超親水性表面
　4.1　超親水性実現のメカニズム
　4.2　超親水性の寿命
　4.3　超親水性表面の機能性
　4.4　既存の超親水性表面

５　階層性ナノ多孔層（HNL）による超親水ガラス
　5.1　HNLガラスの構造
　5.2　HNLのガラス表面への付与方法
　5.3　HNLが示す超親水性の寿命
　5.4　HNLガラスによる防汚・防曇性
　5.5　HNLによるガラス表面の反射防止効果とそのメカニズム
　5.6　HNLガラスの実用化に向けた適合分野

＜質疑応答＞