
Excelを用いる蒸留の理論と計算~工場実験前にシミュレーションを~
■手計算では煩雑過ぎ、外注するには高額過ぎる蒸留計算をExcelシートで実施する
■時間や費用をかけずに蒸留塔の運転条件と製品組成/回収率のシミュレーションが可能
★ 2成分系、多成分系のフラッシュ蒸留、多段蒸留の総合知識とExcelを用いて計算シミュレーションする!
★ 蒸留理論の理解が十分ではなくても、Excelシートに必要条件を入力すれば組成と回収率のシミュレーションが可能です。
日時
【Live配信:アーカイブ付き】 2025年7月17日(木) 10:30~16:30
【アーカイブの視聴期間】2025年7月18日(金)~7月24日(木)まで
受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
★ アーカイブ配信のみの受講もOKです。
セミナー趣旨
習得できる知識
(1) 原理原則
2成分系および多成分系のフラッシュ蒸留および多段蒸留の原理原則に関する知識を習得できる。
(2) シミュレーションスキル
蒸留計算式を埋め込んだExcelシートを作成し、そこに原料組成、多段蒸留の場合は蒸留塔の理論段数および操業条件(原料組成、温度、圧力、装入量、抜出量、還流比)をインプットして、塔頂液、塔底液の各成分組成および各成分の回収率をシミュレーションするスキルを習得できる。
(3) 実際の活用例
ソルベントナフサ中の環境負荷物質であるナフタレンを分離する条件、同ナフサ中の樹脂モノマー成分であるクマロン、インデンを濃縮する蒸留条件シミュレーションを実際の活用例として学べる。
セミナープログラム
2.フラッシュ蒸留の理論とExcel計算法
2.1 フラッシュ蒸留の原理
2.2 フラッシュ蒸留の理論と計算式
・物質収支式と気-液平衡式からの塔頂・塔底液各成分iのモル分率計算
・ラウールの法則と気-液平衡式からの平衡係数Kiの計算
・ある蒸留温度における塔頂液各成分iのモル分率計算式および各モル分率の総和計算
2.3 2成分系 (エタノール-水系) のフラッシュ蒸留Excel計算
・蒸留条件
・原料性状の入力と展開計算
・塔全体の物質収支計算
・成分iの組成計算
・成分iの回収率計算
・実際のExcelシートによる解説
2.4 多成分系 (粗ソルベントナフサ) のフラッシュ蒸留Excel計算
・粗ソルベントナフサについて
・蒸留条件&計算するもの
・原料性状の入力と展開計算
・塔全体の物質収支計算
・塔頂抜出液と塔底抜出液の成分iの組成計算
・塔頂抜出液と塔底抜出液の成分iの回収率計算
・実際のExcelシートによる解説
3.多段蒸留の理論とExcel計算法
3.1 多段蒸留の原理
・多段蒸留塔の構造
・泡鐘塔の内部構造と分留の仕組み
・段効率
3.2 多段蒸留の計算法
・Thiele-Geddesの逐次段計算法
・濃縮部の物質収支計算
・濃縮部の気-液平衡計算
・原料段の物質収支計算
・回収部の物質収支計算
・回収部の気-液平衡計算
・塔全体の物質収支計算
3.3 2成分系 (エタノール-水系) の多段蒸留Excel計算
・蒸留条件
・原料性状の入力と展開計算
・成分iの蒸気圧計算用の入力と展開計算
・成分iの平衡係数計算
・原料装入量F、塔頂液抜出量D、還流液量LR、還流比R、塔底液抜量出Wの計算
・濃縮部塔頂からの下り段の各式計算
・回収部塔底からの上り段の各式計算
・塔全体の物質収支計算
・塔頂抜出液および塔底抜出液の組成計算
・成分iの回収率計算
・フラッシュ蒸留と多段蒸留の比較
・実際のExcelシートによる解説
3.4 多成分系 (粗ソルベントナフサ) の多段蒸留Excel計算
・同上
4.実際の活用例 Ⅰ:原料(粗ソルベントナフサ)中の環境負荷物質(ナフタレン)を分離する多段蒸留シミュレーション
4.1 背景
4.2 目標とシミュレーション条件
4.3 塔頂液抜出量Dと塔底液抜出量Wが塔頂抜出液中のナフタレン濃度に及ぼす影響のシミュレーション
・実際のExcel計算シートを用いた解説
・シミュレーション結果のまとめ
4.4 還流比Rが塔頂抜出液中のナフタレン濃度に及ぼす影響のシミュレーション
・実際のExcel計算シートを用いた解説
・シミュレーション結果のまとめ
4.5 リボイラ温度RTが塔頂抜出液中のナフタレン濃度に及ぼす影響のシミュレーション
・実際のExcel計算シートを用いた解説
・シミュレーション結果のまとめ
5.実際の活用例 Ⅱ:原料(粗ソルベントナフサ)中の樹脂原料成分(クマロン、インデン)を濃縮する多段蒸留シミュレーション
5.1 背景
5.2 目標とシミュレーション条件
5.3 塔頂液抜出量Dと塔底液抜出量Wが塔底抜出液の(クマロン+インデン)/スチレン類比に及ぼす影響
・実際のExcel計算シートを用いた解説
・シミュレーション結果のまとめ
5.4 還流比Rが塔底抜出液の(クマロン+インデン)/スチレン類比に及ぼす影響
・実際のExcel計算シートを用いた解説
・シミュレーション結果のまとめ
5.5 リボイラ温度RTが塔底抜出液の(クマロン+インデン)/スチレン類比に及ぼす影響
・実際のExcel計算シートを用いた解説
・シミュレーション結果のまとめ
6.温度-蒸気圧曲線とその近似式
7.蒸気圧の委託計算、委託測定、測定装置の各情報
8.まとめ
□質疑応答□
セミナー講師
横山技術事務所 代表 横山 直樹 氏
<専門>
材料化学、化学工学、品質管理、環境・エネルギー
セミナー受講料
55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 )
1名分無料適用条件
2名様以降の受講者は、申込み前にE-mail案内登録をお済ませください。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価の半額で追加受講できます。
※請求書(クレジットカード決済の場合は領収書)は代表者にS&T会員マイページにて発行します(PDF)。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須/1名あたり定価半額の27,500円)
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】 |
1名申込みの場合: 受講料 44,000円 (E-Mail案内登録価格 42,020円)
定価:本体40,000円+税4,000円、E-Mail案内登録価格:本体38,200円+税3,820円
※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※他の割引は併用できません。
受講について
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- PDFテキスト(印刷可・編集不可)
受講料
55,000円(税込)/人