
ハードコート剤の開発技術、材料設計、調製、特性評価、 高機能化および応用展開技術 ~UV硬化型ハイブリッドハードコート剤を中心として考察~
■本講座の注目ポイント
ハードコート剤は、フラットパネル、ディスプレイ、レンズ、構造材料などの表面保護剤、ガラス代替材料や三次元加飾成型材料として電子材料、光学材料や自動車部材など幅広い分野で使用され、重要な工業材料となっている。また、各種用途に適した機能化が求められ、高機能ハードコート剤の開発が盛んに行われている。特に近年、有機 – 無機ハイブリッド技術をベースにしたUV硬化型ハイブリッドハードコート剤が主要なハードコート剤として種々の用途で使用されている。
ここでは、UV硬化型ハイブリッドハードコート剤を中心にハードコート剤の概要、開発の基本的な考え方 (開発方針) および材料設計について概説し、UV硬化型ハードコート剤の調製法、ハイブリッド化技術、特性評価、高機能化技術およびハードコート剤を使ったガラス代替樹脂・フィルムなどの応用製品について分かりやすく説明する。
セミナー趣旨
■本セミナーの主題および状況
★フラットパネル、ディスプレイ、レンズ、構造材料などの表面保護剤に使用されるハードコート剤は、各種用途に適した機能化が求められ、高機能ハードコート剤の開発も盛んに行われており、近年では有機 – 無機ハイブリッド技術をベースにしたUV硬化型ハイブリッドハードコート剤が主要なハードコート剤として種々の用途で使用されている。ここでは、UV硬化型ハイブリッドハードコート剤を中心にハードコート剤の概要、開発の基本的な考え方 (開発方針) および材料設計、UV硬化型ハードコート剤の調製法、ハイブリッド化技術、特性評価、高機能化技術およびハードコート剤を使ったガラス代替樹脂・フィルムなどの応用製品について分かりやすく説明する。
■注目ポイント
★ハードコート剤の基礎知識について学習、習得できる!
★ハードコート剤開発の考え方について学習、習得できる!
★ハードコート剤の材料設計について学習、習得できる!
★ハードコート剤の高機能化技術について学習、習得できる!
★ハイブリッドハードコート剤の開発方法について学習、習得できる!
★ハードコート剤の応用 (用途)について学習、習得できる!
習得できる知識
ハードコート剤の基礎知識
ハードコート剤開発の考え方
ハードコート剤の材料設計
ハードコート剤の高機能化技術
ハイブリッドハードコート剤の開発方法
ハードコート剤の応用 (用途)
セミナープログラム
1. ハードコート剤の概要
1. ハードコート剤の種類と特徴
1. 有機ハードコート剤
2. 無機ハードコート剤
3. ポリシロキサン (シリコーン) ハードコート剤
4. 有機 – 無機ハイブリッドハードコート剤
2. 熱硬化プロセスとUV硬化プロセス
3. ハードコート剤の原料と特徴
2. 高性能・高機能ハードコート剤の開発
1. ハードコート剤の要求特性と応用分野
2. ハードコート剤の開発方針
3. ハイブリッドハードコート剤の開発
1. ハイブリッドハードコート剤の材料設計
2. UV硬化型アクリル系ハイブリッドハードコート剤の開発
1. ハイブリッドハードコート材料における相反物性
2. UV硬化型アクリル系ハイブリッドハードコート剤の構成成分
3. ラジカル重合とカチオン重合の比較
4. ハイブリッドハードコート剤の調製法
・ フィラー修飾法
・ モノマー修飾法
4. ハードコート剤の特性評価
1. 膜厚
2. 表面硬度
3. 密着・接着性
4. 耐熱性
5. 透明性
6. 耐摩耗性・耐擦傷性
7. 耐候性
8. 柔軟性 (耐衝撃性)
5. ハイブリッドハードコート剤の高機能化
1. 透明性
2. 耐熱性
3. 基材への接着・密着性 – 基材表面の前処理による接着・密着性の向上
4. 柔軟性・延伸性 (耐衝撃性)
5. カール・低収縮性
6. 耐摩耗性
7. 屈折率
8. 防曇・防汚性 (親水・撥水性)
9. 耐指紋性 (親油・撥油性)
10. 帯電防止性
11. 反射防止膜
12. 耐薬品性
13. ガスバリア性
6. 最新応用開発状況
1. ガラス代替光学・ディスプレイ用ハードコートフィルム
2. 自動車部材 – 自動車の軽量化
7. 参考図書
8. 質疑応答
【キーワード】
ハードコート剤、ハイブリッドハードコート剤、コーティング材料、表面修飾料、ガラス代替材料、自動車部材
セミナー講師
FAM テクノリサーチ 代表 博士(工学) 山田 保治 氏
【経歴】
1973.4 住友化学工業株式会社, 研究員
1982.7 新日鐵化学株式会社, 研究開発部 統括部長
2000.7 名古屋工業大学, 教授
2007.10 京都工芸繊維大学, 教授
2013.4 神奈川大学客員教授、岩手大学客員教授、中部TLO技術アドバイザー
2015年 高分子学会フェロー
2018年 FAM テクノリサーチ 代表
【著書】
T. Suzuki, M. Takenaka, Y. Yamada, Synthesis and gas transport properties of hyperbranched polybenzoxazole – silica hybrid membranes, Journal of Membrane Science 521, pp.10–17 ( 2017)
山田保治,最新高機能コーティングの技術・材料・評価,第4編[5],シランカップリング剤の反応メカニズム,pp.227-233, シーエムシー出版 (2015)
山田保治,ナノ粒子の表面修飾・表面制御と分析評価技術~各種特性を向上するためのナノ粒子表面関連技術とその評価,第1章[2-1],シランカップリング剤によるナノ粒子表面修飾及びその修飾状態評価,pp.27-40, 情報機構 (2016)
山田保治,シランカップリング剤の調製・処理条件事例集,第3章[1],シランカップリング剤の選択基準-どんなシランカップリング剤を選べばよいか?, pp.39-42, 技術情報協会 (2016)
山田保治,機能性ハードコートにおける最適調整・設計,評価と将来展望,第2章[1],ハードコートにおけるフィラー均一分散技術,pp.23-33, Andtech (2016)
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
受講料
45,100円(税込)/人