
★LOHC-MCH法を中心に、大規模水素貯蔵輸送システムや、水素ステーションの実証や水電解システムに関する共同開発、長期的にみた際のコストを更に半減させる次世代技術の開発や技術に関して詳説するとともに、最近の水素キャリアに関する技術動向と展望、および課題について把握できます!
セミナー趣旨
千代田化工ではLOHC-MCH法を用いた大規模水素貯蔵輸送システムの開発を完了して商業段階に進んでいる。本システムは安全性が高く安価な方法であるとともに、中小規模需要を含めた総合的なサプライチェーンの構築が可能な方法である。当社ではLOHCMCH法水素ステーションの実証や水電解システムに関する共同開発を実施している。また、化学的な方法のため長期的にはコストを更に半減させる次世代技術の開発が期待される。本講演ではこれらの技術に関して詳説するとともに、最近の水素キャリアに関する技術動向と展望、および課題について述べる。
習得できる知識
水素エネルギーキャリアに関する技術概要、最新の動向および将来の展望を把握できる。水素サプライチェーンの基盤となり得るLOHC-MCH法について将来の技術開発動向を理解できる。
セミナープログラム
1. LOHC-MCH法
(1) 概要と特長
(2) 水素キャリアのコスト比較
(3) 総合的な水素サプライチェーン
2. 早期の実装を目指した関連技術開発
(1) LOHC-MCH法水素ステーション実証
(2) TOYOTA水電解システムの共同開発
3.将来のコスト半減を目指した基礎研究
(1) MCHの直接製造/利用技術
(2) 中温作動型プロトン導電体
(3) 中温型SOFC
(4) MCH直接燃料電池
4. 水素キャリアの動向と展望、および課題
5. 関連質疑応答
【質疑応答】
【講演キーワード】
水素エネルギーキャリア、水素サプライチェーン、LOHC-MCH法、水素ステーション、中温型SOFC
【講演のポイント】
当社は大規模水素サプライチェーンの構築を目指す水素エネルギーキャリアの最前線で活動しているほか、講演者はLOHC-MCH法SPERA水素システムの研究開発を20年以上牽引した経験を有する。これより最新の動向や将来の展望について紹介が可能である。
セミナー講師
千代田化工建設株式会社 グローバル本社 フェロー 博士(工学)・技術士(化学部門) 岡田 佳巳 氏
略歴
1984年 横浜国立大学 工学部 化学工学科卒業
1986年 横浜国立大学 大学院 工学研究科 エネルギー材料専攻修了
1986年 千代田化工建設株式会社入社。研究所配属
1998年 研究開発センター 触媒開発グループ グループリーダー
1998年 技術士(化学部門)取得
2005年 博士(工学)学位取得(横浜国立大学)
2013年 技術開発部兼水素チェーン事業推進部 技師長
2020年 技術開発部兼水素チェーン事業推進部 上席技師長 現職
<所属協会・団体・学会等>
水素エネルギー協会理事
日本ゼオライト学会評議員
横浜国立大学先端科学研究院 水素エネルギー変換化学研究ユニット 客員教授
東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学科 非常勤講師
九州大学 工学府 水素エネルギーシステム専攻 非常勤講師
東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学科 非常勤講師
九州大学 工学府 水素エネルギーシステム専攻 非常勤講師
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ございません。
受講料
45,100円(税込)/人
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