
■本講座の注目ポイント
ケミカルリサイクルの技術として代表されるプラスチックのガス化・油化技術、既存の社会システムとの連携の難しさなど、更に問題化されるプラスチック処理・リサイクルの対策を考える指針・対策案・環境負荷低減の視点(LCA 等)からあるべき廃プラ処理と今後の課題等を紹介。
セミナー趣旨
これまで講演者が10年以上に亘って、技術開発や大型事業化に取り組んできた廃プラ処理技術の実務経験の内容を基に、その課題・今後の展望を紹介する。そして、プラスチック特有の取扱いの難しさ、既存の社会システムとの連携の難しさ、現場のトラブルなどの事例を紹介する。更に近年国内外で進められている廃プラ処理技術・事業の概要について論じる。現在廃プラの処理や、処理事業を検討している方々へ主要な留意点・指針を伝えようとするものである。
習得できる知識
プラスチックの熱分解挙動
熱分解技術
プラスチック分解生成物の特性
セミナープログラム
1.廃プラガス化・油化・水素化技術の概要とその課題・展望
・都市ごみ廃プラスチック大型プラント事例
・医療廃棄プラスチック処理プラント事例
・海外の稼働・計画中プラント事例
2.廃プラ種類、プラスチック種別毎の処理プロセス上の諸問題
・ポリ塩化ビニル
・PET
3.リサイクル油の性状・問題点
・異物
・粘度
・有機塩
4.事業化因子とプラ新法との関係
・建設コスト
・運営コスト
5.プラント立ち上げ時の諸問題(許認可対応含む)
・火災・爆発防護設計
・前処理
・分別・収集
6.環境負荷低減の視点(LCA 等)からあるべき廃プラ処理について
・環境負荷評価のための境界条件の議論
・廃棄物処理施設の環境負荷評価の方法論
質疑応答
【キーワード】
1. ケミカルリサイクル
2. 廃プラスチック
3. 熱分解
セミナー講師
株式会社アイ・ピー・エル 代表取締役 伊部 英紀 氏
略歴
元㈱東芝 環境システム技術部部長
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
受講料
45,100円(税込)/人
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