
レオロジー入門講座
~材料設計のポイントを掴むためのレオロジー入門~
※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。
【アーカイブ配信:7/18~7/25】での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
我々の身の回りの材料の大半は流れるという性質を持っています。当然、それぞれの材料ごとに流れ易さは異なりますが、非常に長い時間をかければ岩や大地も流れていきます。その流れるものを測る学問がレオロジーです。レオロジーの本質をきちんと理解することで、各種の材料の違いを明確に区別する方法がイメージでき、材料設計のポイントもわかってきます。
本セミナーは、レオロジーを実践的に使いこなすためのベースとなる基本的な事項を実感として理解し、材料の持つ「流動と弾性」という二面性をイメージとして持てるようになることを目指します。これらの理解を深めることで、液状材料の流動特性の違いの理由や、高分子材料の力学特性の設計方法の指針を身につけることができ、開発への展開の第一歩が踏み出せるものと期待しています。
本セミナーでは、以下のような方々を想定しています。
・レオロジーが何の役に立つのかを理解したい方
・レオロジー測定はやっているけどどういう意味かよくわからない方
・知識としてこの技術を理解しようとしている方(上記以外の方々)
習得できる知識
このセミナーでは、高分子材料の研究開発に役立つ以下に列記したような知識を、その仕組みから理解して使いこなせるようになることを目指します。
・レオロジーの考え方を活かすということは?
・線形粘弾性理論とは?
・緩和現象とは流れることでエネルギーを消費
・動的な粘弾性の測り方の仕組みについて
・時間温度換算則って何?
・WLF理論を使いこなそう
・無定形高分子の力学特性と粘弾性の関係について
・適切にレオロジーの測定ができていますか?
・測定データをどのように解釈する?注意する点は?
セミナープログラム
1.はじめに
2.レオロジーとは?
2-1.レオロジーとは?
2-2.会社の仕事とレオロジー
2-3.人の感覚とレオロジー
3.レオロジー理解のための基礎的事項(1)
3-1.数学的な事項の確認から
3-2.物理的に考えましょう
4.レオロジーのはじめの一歩
4-1.レオロジーのはじめの一歩
4-2.弾性体の力学的な刺激と応答
4-3.力学モデルについて
5.レオロジー理解のための基礎的事項(2)
5-1.レオロジーで扱う関数について
5-2.微積分について
5-3.物理モデルを物質の物理とつなげるために
6.固体と液体について
6-1.固体について
6-2.ミクロに見た液体と固体
6-3.ガラス状態とは
7.粘弾性の基礎
7-1.粘性と弾性についての再確認
7-2.粘弾性のモデル化
7-3.少しだけ実事象に近づけると
8.複雑な流動について
8-1.流れるということについてもう少し
8-2.非ニュートン流体
8-3.実事象についても少しだけ
9.動的な粘弾性について
9-1.粘弾性についての再確認
9-2.粘弾性体の動的な刺激への応答
9-3.粘弾性スペクトルについて
※質問は随時チャット形式で受け付けます。また音声でも可能です。
キーワード:
レオロジー,粘性,弾性,力学モデル,緩和,力学特性評価,非ニュートン流体,高分子,セミナー
セミナー講師
ソフトマターデザインラボ合同会社 佐々木 裕 氏
<元>東亞合成(株)名古屋クリエイシオR&Dセンター
<経歴>
1986年 北海道大学工学部合成化学工学科高分子化学専攻 修士課程修了
同年 東亞合成株式会社入社
1992-93年 米国 Rensselaer Polytechnic Institute にて Visiting Scientist
1996年 北海道大学地球環境科学研究院 博士課程修了
2024年 東亞合成株式会社退職
同年 ソフトマターデザインラボ合同会社設立 代表社員
<研究歴>
これまで四十年近く東亞合成㈱という化学系メーカーにて、光硬化型材料を端緒として各種の機能性高分子の研究開発に関わってきました。海外留学をきっかけとして発見したオキセタン樹脂という新規材料の工業化にも成功し、その実用化において、各種の分析・観察、レオロジー測定、シミュレーション等の多様な評価技術にも携わってきました。
それらの経験に基づき、粘着や接着等の複合的な機能と高分子物性との関連性についての研究にも注力してきました。近年は、基盤的な技術の確立につながるような基本的な事項に関する学会発表も行 っております。
<所属学会>
高分子学会、レオロジー学会
<主たる著作>
「マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集」(分筆)技術情報協会 (2019)
「UV硬化プロセスの最適化」(分筆)Science & Technology (2008)
「LED革新のための最新技術と展望」(分筆)情報機構 (2008)
「高分子架橋と分解の新展開」(分筆)シーエム シー (2007)
“Photoinitiated Polymerization” (part), Ed. K.D. Belfield, J.V. Crivello, ACS Symposium Series 847(2003)
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ 会員の方あるいは申込時に会員登録される方は、受講料が1名55,000円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
・3名以降は一人当たり定価の半額となります。
<※2名以上でお申込の場合は1名につき27,500円(税込)>
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受講料
55,000円(税込)/人