
実務で”即”活かせる!『ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方』
電子情報管理のメリット、業務分野別の実験データの移し方残し方、CSV、クラウド化、ELNやSDMSでの情報管理、AI活用を見据えたデータ蓄積、具体的運用など網羅して解説!
セミナー趣旨
製薬企業研究所における電子実験ノート(ELN)や研究機器データ管理システム(SDMS)の活用を通した研究情報管理体制の構築と運用に携わってきた経験と事例を基に、研究や生産活動における情報管理体制に求められる姿、電子的ツールを用いることによる利点、運用における紙と電子の根本的な違い、AIの活用を見据えての情報管理によるDX(Digital Transformation)の進め方、さらにはその選定や導入において想定される課題等を紹介いたします。是非、ご参加ください。
受講対象・レベル
企業の研究開発部門、品質管理部門などにお勤めの方
研究機関・大学などで研究職をされている方
その他、本セミナーに興味関心のある方は奮ってご参加ください。
セミナープログラム
1.研究・生産情報を管理する必要性
①情報を管理する目的
②研究・生産記録の管理がなぜ重要か
③研究不正を防止するには
2.情報管理における電子化の重要性
①研究・生産情報管理における電子化の流れ
②電子化によるData Integrity対応
③電子システムを活用するメリット
3.電子情報管理システムの種類
①電子情報管理システムの種類と位置付け
電子実験ノートシステム
研究機器データ管理システム
試験依頼兼情報管理システム
試薬管理システム
②電子情報管理システムにおける共通の要件
③バリデーションの進め方
4.電子署名・監査証跡
①電子署名、監査証跡とは
②電子署名の構成の差に基づくシステム内で起こる課題と対応策
③特許の観点での電子署名の位置づけ
5.電子実験ノート展開の歴史
①電子実験ノート発生の経緯
②展開を加速させた要因
③昨今の動向
6.化学系研究者の電子実験ノートの使い方
①当該研究者に歓迎される各種有用機能
②社内化合物法規制照合機能
③実際の運用事例
7.分析業務、品質管理、安全性試験部門にとっての試験情報管理システム
①業務の形態や背景の違いによる活用における利点
②当該部門における情報管理環境の動向
8.特性評価系研究者にとっての電子実験ノート
①展開に課題を生じさせる背景の活動形態別解析
②活用に向けた対策
9.測定機器データの保全管理
①各種測定機器が発行するデータの集中管理の方策
②システム化による利点
③導入障壁の解決事例
データ管理意識の部門による温度差
導入によるROIの検討
導入を決断させるドライビングフォースの設定
④導入後の作業者の意識変化
10.内部試料の管理
①内部試料管理の必要性
②内部試料の管理方法
11.クラウド系システムの出現
①オンプレミスとクラウドの差
②信頼性対応におけるクラウドの位置づけ
③クラウド(パブリック)が適する活用形態
④クラウドシステムによる恩恵
12.電子的な情報管理体制がもたらすもの
①電子実験ノートを運用してみてわかったこと
②ドキュメントカテゴリーに応じた連携を意識した環境
13.AIの活用を見据えて
①AIに期待されているもの
②AIがもたらすであろう製造や研究現場におけるDX
③AIがデータを活用できるようにしておくには
14.電子情報管理体制の構築と運用において遭遇する落とし穴と対応策
①安易なトライアル
②紙と電子の違いに対する根本的な理解不足
③効率化向上をはばむ障壁
④情報活用への期待倒れ
⑤管理水準向上の思い込み
⑥要求仕様の設定と改訂
⑦使用環境の整備
⑧運用監視の重要性
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。
セミナー講師
ラボコンサルテーション(株) 代表取締役社長 薬学博士
島本哲男 氏
1986年大阪大学理学部化学科前期修士課程修了。同年サントリー株式会社入社し生物医学研究所化学研究室配属。化学合成の技術をベースにした、新規薬品候補物質の創生とCADD (Computer Aided Drug Design)技術の活用に従事。
97年、京都大学薬学部にて博士号取得。その後、研究企画、推進部門に異動し研究情報管理システムの構築、運用、社内合成化合物・薬品の在庫管理。研究支援環境の整備、ITインフラ基盤システムの設計、管理運用に従事。
2000年、分社に伴い株式会社サントリー生物医学研究所に転籍し、その後組織改編に伴いアスビオファーマ株式会社にて研究総務部門も兼任。コンプライアンス維持管理、新研究所の設計および移転の計画と調整に携わり、研究管理部門に異動後は研究情報管理システムの構築、運用、コンプライアンス向上環境の設計と管理運用、ITインフラ基盤システムの管理運用など多岐にわたり従事する。
15年1月にアスビオファーマ株式会社を退社。現在は若手から管理層まで研究開発に携わる人々を包括的に育成するためラボコンサルテーション株式会社を起業し、自身の経験を後進へとセミナーを通して伝えている。
セミナー受講料
1名につき
会員 44,000円(本体 40,000円) 一般 48,400円(本体 44,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
受講料
48,400円(税込)/人