接着剥がれの原因究明と接着仕様の寿命予測、劣化加速条件の設定方法

接着はなぜ? いつ? どのように剥がれるのか?
長年の経験から導き出された対策の極意は?

セミナー講師

川瀬テクニカル・コンサルタンシー 川瀬 豊生 先生

○日産自動車(株)での職務(1970年〜1999年)
  内外装樹脂部品開発
   樹脂部品の不具合解析/対策立案/再発防止
   樹脂部品に関する各種試験法の作成
○堀硝子(株)での職務(1999年〜2010年)
   自動車ガラスと樹脂部品の接着仕様開発
〇独立コンサルタントとしての業務(2010年〜現在)
   上記経験を活かして各企業(化学、エレクトロニクス、自動車関連業界)への技術指導に従事
●著書
『高分子材料・製品の寿命予測と劣化加速試験方法』(情報機構:2018年11月発刊)

セミナー受講料

1名43,000円 + 税、(資料・昼食付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき33,000円 + 税
 ※消費税につきましては講習会開催日の税率にて課税致します。
 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

セミナー趣旨

 20例以上の接着剥がれ不具合を分析した結果、その半数が工程管理上の原因によることが判った。
そして、その大半は基礎的な接着技術を習得していれば防ぐことができる内容であり、いかに、
接着についての基礎や接着メカニズムについて素養のある担当者が接着現場の工程管理に
関わらなければならないかを如実に物語る分析結果であった。
 このセミナーでは、前記20例以上の接着剥がれのメカニズム究明並びにその対策内容を
中心に解説する。これらの剥がれ不具合の中には、クリープ剥離を代表とする経時劣化による
剥がれも散見されることから、接着仕様の寿命予測劣化加速条件設定の方法についても解説する。

受講対象・レベル

・接着に関連する技術者・研究者の方々
 特に、接着強度や接着耐久性の測定・分析を行っている方
 特に、接着接合をした製品の品質管理、品質保証担当者
※業種・業界や接着剤メーカーかユーザーかは不問です。

セミナープログラム

  1. 接着のメカニズム
    1. 化学結合
    2. ファンデルワールス力
    3. 機械的結合
    4. 濡れ性
    5. 溶解パラメータ
    6. 界面の接着反応
  2. 接着剥がれ不具合解析
    1. 接着剥がれとその原因
    2. 作り込み原因
    3. 不具合因子の内訳
    4. 剥がれ不具合品の解析(下記内容等)・PA6製品の脱水による接着反応阻害
       ・プライマーの攪拌不足による接着反応阻害
       ・金属製品の被着部に接着阻害物質付着・急速硬化ウレタン接着剤からの
        炭酸ガス発生による接着阻害
       ・プライマーの膜厚不足
       ・樹脂製品のUV改質時間設定ミス
       ・被着樹脂収縮によるガラス剥離
       ・温水浸漬によるPA6製品の剥がれ
       ・クリープ負荷による剥がれ
       ・プライマーの選定ミス
       ・被着ゴムのブリード物による接着反応阻害
       ・PA6製品の水蒸気による接着反応阻害(高周波誘電)
       ・両面テープの水蒸気による接着反応阻害(高周波誘電)
  3. 接着仕様の寿命予測の基礎
    1. アレーニウス型における寿命予測
       ・寿命予測式の導出
         ・寿命予測式の重回帰分析
         ・T-t線図の作成・活性化エネルギーの求め方
    2. ラーソンミラー型における寿命予測
         ・寿命予測式の導出
         ・寿命予測式の重回帰分析
         ・材料定数
         ・Cの特定と検証
         ・マスターカーブの作成
    3. アレーニウス型による加速係数の算出
         ・加速係数の算出方法
         ・加速係数と活性化エネルギーの関係
         ・寿命計算
  4. 接着仕様の寿命予測
    1. クリープ剥離(1液ウレタン)
    2. 温水浸漬劣化(1液シリコーン)
    3. 熱劣化(2液アクリル系)
    4. 疲労負荷による剥離(2液アクリル系)
  5. 劣化加速条件の設定方法
    1. 加速条件設定の流れ
    2. 温度頻度表の活用による加速条件設定方法
    3. 温度頻度表がない場合の加速条件設定方法
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