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木質バイオマスの基礎知識から利活用の課題、最新動向と展望
全国55,0002024-05-27
自動車部材、電池セパレータ、バインダー、スピーカー、、、
自社技術・製品へのCNFの取り込み方、実用化に至った経緯・課題などを
先行メーカーの実事例とともに解説します!
講師
1.(地独)京都市産業技術研究所 研究戦略フェロー 工学博士 北川 和男 氏
2.(株)スギノマシン 経営企画本部 新規開発部 開発プロジェクトグループ
チーフ 小倉 孝太 氏
3.金沢工業大学 大学院高信頼ものづくり専攻 教授 影山 裕史 氏
4.オンキヨー(株) B2B本部 技術部 先行開発課 雲 浩靖 氏
5.(株)エマオス京都 代表取締役 博士(工学) 石塚 紀生 氏
受講料
1名につき60,000円(消費税抜き、昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円(税抜)〕
プログラム
【10:00-11:20】
1.ナノセルロースの特徴と最新応用事例
(地独)京都市産業技術研究所 研究戦略フェロー 工学博士 北川 和男 氏
【習得できる知識】
・ナノセルロース(CNF, TEMPO等酸化CNF, CNC,バクテリアセルロース)の特徴
・国内のCNF製造各社の生産、サンプル提供状況
・CNF/熱可塑性樹脂複合材料の技術開発状況とその実用化試作事例
・その他の最新応用事例
・自社技術、自社製品にどのようにCNFを取り込んで行けば良いのか、その進め方
【講座趣旨】
セルロースナノファイバー(CNF)は、現在製造各社での実証プラントの設置及びサンプル提供が本格的に開始され、一部では商用生産も始まっています。またCNFを用いた応用実用化・事業化製品も多様な分野から出始めています。演者が長年携わっているCNF/熱可塑性樹脂複合材料についても、間近の本格的な実用化・社会実装に向けたスケールアップ技術の確立、用途に応じた要求性能への最適化の段階にあります。
本セミナーでは、ナノセルロースの 種類とその特徴・製造方法、現在サンプル提供されているCNF各社の特徴と生産状況、CNF/樹脂複合材料の技術開発推移と現在のパルプ直接混錬法「京都プロセス」の特長、混錬にあたってのポイント、試作例など、さらに国内外における最新の応用事例をご紹介することで、自社製品にどのようにしてCNFを取込んで行くかのポイント等について解説します。
1.ナノセルロース(CNF, TEMPO等酸化CNF,CNC,バクテリアセルロース)について
1.1 セルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその製法及び原料
1.2 セルロースナノクリスタル(CNC)の特徴とその製法
1.3 バクテリアセルロースの特徴とその製法
1.4 現在サンプル供給しているCNFメーカー16社の特徴と提供サンプル等のご紹介
a)サンプル提供企業一覧表[2018/2/27改訂5版発行]の配布及び説明
b)CNF生産各社の拠点とその生産能力及び量産化計画
2.CNF/熱可塑性樹脂複合材料の開発
2.1 粉末法による[親水性]CNFと[疎水性]熱可塑性樹脂の複合化
2.2 CNFの化学変性による複合材料の高性能化
a)化学変性の考え方
b)変性CNFによる性能アップ
c)パルプ直接解繊法「京都プロセス」の開発
d)DS(変性反応の程度)による性能の違いと最適化
2.3 CNF複合材料の樹脂種横展開について
2.4 「京都プロセス」におけるCNF/樹脂ペレットの製造とサンプル提供
3.CNFを使った応用・実用化/試作事例
<既実用化事例>
1)水性ゲルインク・ボールペン
2)消臭機能増強・大人用紙おむつ
3)トイレクリーナー
4)スピーカーコーン(バクテリアセルロース応用又はCNF応用)
5)酒類のろ過助剤
6)食品保形材
7)食品の食感改良剤・増粘剤
8)紙力増強材等(特殊フィルター、電池用セパレーター)
9)粉体・繊維状物のバインダー
10)化粧品のゲル化剤
<試作例>
1)CNF/熱可塑性樹脂複合材料
a)モーターボートインパネ(CNF/PLA)
b)化粧品ケース(CNF/PLA)
c)電気・電子部材カバー(CNF/PP)
d)リレー装置カバー(CNF/PP)
e)照明器具カバー(CNF/PP)
f)自動車エンジンカバー(CNF/PA6)
g)大型成形品(同上エンジンカバー)無電解メッキ品
h)自動車ドアトリム(CNF/PP)
i)自動車インテークマニホールド(CNF/PA6)
j)シューズキーパー(CNF/PP)
k)ミニバスケット(CNF/PP)
l)ペンスタンド(CNF/PP)
2) CNF/ゴム複合材
a)自動車タイヤ
b)スポーツシューズ・ソール
c)ウエットスーツ
3)ベアリングの増ちょう剤
4)生コンクリート圧送先行材
5)蒸着紙傷付抑制コーティング剤
6)柑橘CNFによるタオル機織助剤
4.CNF材料を使いこなす/どのように自社製品に取込んで行くかのポイント
4-1 その方向性と実際例について
4-2 どのCNF材料から触るか、取り寄せるか。
【質疑応答】
【11:30-12:50】
2.バイオマスナノファイバー「BiNFi-s」の特性と応用事例
(株)スギノマシン 経営企画本部 新規開発部 開発プロジェクトグループ チーフ 小倉 孝太 氏
【習得できる知識】
・ウォータージェット法の基礎
・バイオマスナノファイバー「BiNFi-s」の特性(粘度特性、補強特性など)
・BiNFi-sの特長を活かした応用事例(樹脂・ゴム補強材、分散・乳化剤、保湿剤など)
・最新の開発状況
【講座趣旨】
現在、セルロースナノファイバー(CNF)の製造方法は多数報告されているが、いずれも機械解繊処理が必須である。ウォータージェット法は、CNF製造方法の中で最も優れている方法の一つと言って過言ではない。本講座では、そのウォータージェット法の解繊メカニズムの基礎から、製造したCNFの特長・応用検討事例まで幅広く紹介する。
1.株式会社スギノマシンの概要と技術
2.ウォータージェットについて
3.セルロースナノファイバー(CNF)について
4.ウォータージェット法によるCNFの製造
5.ウォータージェット法で製造したCNF(BiNFi-s)の特長
5.1 外観
5.2 結晶化度
5.3 重合度
5.4 粘度特性
5.5 保水特性
5.6 補強特性
6.BiNFi-sの応用事例
6.1 フィラー
6.2 分散安定剤
6.3 乳化安定剤
6.4 化粧品用素材
6.5 食品への添加
6.6 環境浄化剤
7.安全性
8.受託加工
9.新規開発品情報
10.まとめ
【質疑応答】
【13:30-14:50】
3. 自動車のバイオプラスチック動向とセルロースナノファイバーの可能性
金沢工業大学 大学院高信頼ものづくり専攻 教授 影山 裕史 氏
1.自動車を取り巻く環境の変化
1.1 CO2 問題
1.2 CO2規制
2.CO2と樹脂
2.1 軽量化の必要性と樹脂化の促進(内装材〜CFRP)
2.2 樹脂自身のLCA改良の必要性
3.バイオプラスチック利用動向(トヨタ自動車の例)
3.1 バイオプラスチックと自動車
3.2 バイオプラスチックの課題と対策例
4.セルロースナノファイバーの可能性
4.1 セルロースナノファイバーの意味(資源、材料、設計、リサイクルの観点から)
4.2 セルロースナノファイバーの期待と展開
【質疑応答】
【15:00-16:20】
4. セルロースナノファイバーを使用した“スピーカー用振動板”の開発と製品化
オンキヨー(株) B2B本部 技術部 先行開発課 雲 浩靖 氏
1.スピーカー用振動板とは
1.1 スピーカーの構造
1.2 スピーカー用振動板に求められるもの
2.セルロースナノファイバーのスピーカー用振動板への適応
3.製品化
3.1 Onkyo SC-3(B)と振動板
3.2 Pioneer S-PM50(D),S-PM30(D)と振動板
3.3 ヘッドホン Pioneer SE-MONITOR5と振動板
3.4 Onkyo 桐スピーカーと振動板
4.今後の展開
【質疑応答】
【16:30-17:30】
5.セルロースナノファイバー補強ポリマーモノリス膜の特性とリチウム電池セパレータへの応用
(株)エマオス京都 代表取締役 博士(工学) 石塚 紀生 氏
1.モノリスとは?
2.リチウムイオン電池用モノリス型セパレータの開発
3.エポキシモノリスとセルロースナノファイバーの複合化
4.高分子分散剤によるセルロースナノファイバーの分散と界面補強
【質疑応答】
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