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導電性カーボンブラックの使用テクニック
全国55,0002024-05-16 -
「カーボンナノチューブとは?」から「紙との複合材料」の応用展開まで一日速習!
近年注目されているナノカーボン材料に関する研究は、その作製技術から応用まで対象が多岐にわたり活発に行われています。その一つに挙げられるカーボンナノチューブ(Carbon Nanotube: CNT)は、様々な機能を持つことが知られています。しかし、非常に小さな物質であること、現在流通しているほとんどの市販品は粉末状または水分散液の状態であり、応用展開には工夫が必要となります。我々は、CNTの数ある特徴を“身近な物”として容易に使用できる「CNT複合紙」をこれまでに開発しました。これは、紙とCNTとの複合材料であり、紙でありながらCNTの数ある機能を有しつつ、取り扱いや加工、変形が非常に容易なものとなっています。また、様々な応用展開が可能です。本講座ではカーボンナノチューブの基礎的な内容を紹介し、その応用展開に関して例を示します。さらには複合材料の一風変わった例として、我々が研究対象としているCNT複合紙について、その基本から応用まで紹介します。
■受講対象
本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
■必要な予備知識
必要な事前知識は特にありません。
深い知識がなくとも重要なポイントが理解できるよう基礎から応用例まで紹介・解説します。
■本セミナーに参加して修得できること
・カーボンナノチューブの基礎
・カーボンナノチューブの応用
・カーボンナノチューブ複合紙について
【講師】
横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授 博士(工学) 大矢 剛嗣 先生
カーボンナノチューブの応用研究、特にカーボンナノチューブ複合紙、カーボンナノチューブ複合糸の開発と応用展開の研究に従事。また、自然・生体模倣ナノデバイス、特に単電子回路(類似デバイス含む)への自然・生体模倣システムの実装研究に従事。
【セミナープログラム】
1. カーボンナノチューブとは?
1.1 カーボンナノチューブの歴史
1.2 なぜカーボンナノチューブがよいのか?(優れた特徴・性質)
1.3 幅広い応用性
1.4 カーボンナノチューブの合成法
1.5 カーボンナノチューブの分散手法
1.6 カーボンナノチューブ複合材料(作製手法と活用事例)
1.7 カーボンナノチューブの量産化
1.8 ナノ炭素材料の安全性について
2. カーボンナノチューブ複合紙とは?
2.1 なぜ紙(和紙)か?
2.2 作製手法
2.3 カーボンナノチューブ複合紙の特徴および諸特性
3. カーボンナノチューブ複合紙の応用性
3.1 紙なのに電気を通す ~導電紙~
3.1.1 作製手法
3.1.2 導電性能
3.1.3 発展:面状発熱体(面状発熱“紙”)
3.2 紙なのに電磁波シールドになる ~電磁波シールド紙~
3.2.1 電磁波シールドの基礎
3.2.2 シールド特性の測定・評価法
3.2.3 作製手法
3.2.4 カーボンナノチューブ複合紙のシールド性能
3.3 紙なのにトランジスタとして動く ~ペーパートランジスタ~
3.3.1 トランジスタおよびカーボンナノチューブトランジスタの基礎
3.3.2 作製手法
3.3.3 “ペーパートランジスタ”の性能
3.4 紙なのに太陽電池になる ~色素増感太陽電池紙~
3.4.1 色素増感太陽電池の基礎
3.4.2 太陽電池性能の測定・評価法
3.4.3 作製手法
3.4.4 “色素増感太陽電池紙”の性能
3.5 紙なのに熱電発電をする ~熱電発電紙~
3.5.1 熱電発電の基礎
3.5.2 熱電発電の測定・評価法
3.5.3 作製手法
3.5.4 “熱電発電紙”の性能
3.6 紙に高度なセキュリティ性を付与 ~人工物メトリクスの鍵として~
3.6.1 バイオメトリクス(生体認証)と人工物メトリクスの基礎
3.6.2 認証方法(真贋判定方法)
3.6.3 作製方法
3.6.4 カーボンナノチューブ複合紙を使った認証システムの精度評価
3.7 各種カーボンナノチューブ複合紙の適用先
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