
多元素ナノ合金の開発技術と応用展開について ~材料創製インフォマティクスとハイスループット合成及びスクリーニングを用いた多元素ナノ合金の開発とそれら物性と機能~<会場受講>
●本講演の講師が独自に開発した連続フロー型ソルボサーマル非平衡ナノ合金プロセスにより、任意の元素を任意の割合で混ぜる多元素ナノ合金の開発が実現化されようとしています。
●本セミナーでは、当該科学技術を基盤に、材料創製インフォマティクスとハイスループット合成及びスクリーニングを用いた多元素ナノ合金の開発とそれら物性と機能についてお話させていただきます。
セミナー趣旨
水と油の関係にある金属元素同士を原子レベルで混ぜ合わせ、新しい物質をつくり出す研究を紹介する。その研究戦略には、構成元素が原子レベルでランダムに一様に混じりあう合金(固溶合金)では、その組成比により連続的に電子状態、つまり、機能・物性を連続的に制御することが可能なことがあげられる。そのため、あらゆる元素を自在に混合して操る技術を構築できれば、目的の元素を他の元素の組み合わせで既存の元素を凌駕する新しい「元素」を生み出すことが可能となる。最近では、独自に開発した連続フロー型ソルボサーマル非平衡ナノ合金プロセスにより、任意の元素を任意の割合で混ぜる多元素ナノ合金の開発が実現化されようとしている。本セミナーでは、当該科学技術を基盤に、材料創製インフォマティクスとハイスループット合成及びスクリーニングを用いた多元素ナノ合金の開発とそれら物性と機能について講義する。
受講対象・レベル
本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
必要な予備知識
「日経サイエンス」1月号、科学雑誌「Newton」5月号
習得できる知識
多元素ナノ合金に関わる基礎知識、合成・製造のノウハウ、国家プロジェクトの動向、ビジネス動向
セミナープログラム
1. 合金の歴史
2. 合金とは
3. 金属の分類
4. 化学結合論
5. 白金族元素(PGM)とは
6. 元素間融合について
7. 多元素系への展開
8. 基礎学理について
9. ハイスループット合成・評価
10. 国家プロジェクトの動向
11. 今後の展開
※途中、小休憩を挟みます。
■ご講演中のキーワード
多元素ナノ合金、高エントロピー合金、ハイスループットスクリーニング、触媒、白金族元素
セミナー講師
京都大学 大学院理学研究科 化学専攻 北川 宏 氏
■ご略歴
1982-1986 京都大学 理学部
1986-1988 京都大学 大学院理学研究科 博士前期課程 化学専攻
1988-1991 京都大学 大学院理学研究科 博士後期課程 化学専攻
1991-1994 岡崎国立共同研究機構 分子科学研究所 助手
1994-2000 北陸先端科学技術大学院大学 材料科学研究科 助手
2000-2003 筑波大学 化学系 助教授
2003-2009 九州大学 大学院理学研究院 化学部門 教授
2009- 京都大学 大学院理学研究科 化学専攻 教授
■ご専門および得意な分野・ご研究
固体物性化学、錯体化学、無機化学、ナノ物質化学
■本テーマ関連学協会でのご活動
錯体化学会・会長
セミナー受講料
1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
受講料
41,800円(税込)/人