
生体計測による感情推定技術と応用事例
★ドライバ状態、マーケティング、ストレス・疲労などへの応用に向けた最新事例を多数紹介!
セミナープログラム
【10:00-11:30 】1.心理物理学の枠組みを活用した感情センシング
京セラ(株) 研究開発本部 先進技術研究所 エキスパート 宮崎 淳吾 氏
【習得できる知識】
・ヒトの感情の理解・支援がなぜいま求められているのか、を知ることができます。
・感情の心理学・神経科学研究の概要を知ることができます。
・感情センシングに関する企業の取組み事例を知ることができます。
・感情/知覚/行動を統合した新しい感情センシングについて知ることができます。
・感情センシングを研究開発/社会実装するうえでの問題を理解することができます
【講座趣旨】
COVID-19によるパンデミックを乗り越え、人類は新しい価値観・生活様式を獲得しつつあります。人々の移動は世界的に活性化し、国籍や人種を超えて人間同士の交流が盛んになっています。物理的な交流のみならず、コロナ禍で普及したオンラインコミュニケーション・ツールは社会に定着し、なくてはならないインフラとなっています。そのようなポストパンデミックの急激な社会変化は、人間の心身にも急速な適応を求めます。出自の異なる他者が何を求めて語りかけているのか、そこにはいないサイバー空間の人々がいま何を思い何を感じているのか、私たちはより少ない手がかりから、他者の存在・状態を理解しなければならない場面を経験しているのではないでしょうか。こうした背景のもと、ヒトの感情をセンシングする技術や、感情状態へ適切に介入するための技術が注目されています。感情はこれまで心理学・生理学・神経科学など多角的にアプローチされ、そうした知見に基づく技術が社会実装へ向けて活発に研究開発されています。本講座では感情研究の経緯を振り返りながら、社会実装へ向けた課題を整理します。そして、それらの課題を解決するための新しいアプローチをご紹介します。最後に、感情にまつわる技術のこれからについて展望したいと思います。
1.ヒトの感情を理解・支援する重要性
1.1 ポストパンデミックの社会変化
1.2 社会課題
1.3 脅威と機会
2.感情研究のこれまで
2.1 感情の理論
2.2 感情の心理学/生理学
2.3 感情の神経科学
3.心理物理学的感情センシング
3.1 感情センシングの課題
3.2 課題解決の着想
3.3 心理物理学
3.4 心理物理学的感情センシング
3.5 コンセプト検証
3.6 ベイジアンネットワークによる実装
3.7 深層ニューラルネットワークへの拡張
4.感情センシングのこれから
4.1 社会的課題
4.2 解決の視点
【質疑応答】
【12:10-13:40】2.非接触センサを用いた感情推定への応用可能性
千葉大学 情報戦略機構 博士(学術) 准教授 小室 信喜 氏
【習得できる知識】
AI技術とセンシング技術の融合
【講座趣旨】
学習・労働環境が変化しつつある現代社会/社会情勢において、メンタルヘルス対策、学習・労働の作業効率化、人為的作業ミス対策として、ストレスや疲労感、快適感、感情的覚醒度などの人間の感情状態の把握と環境改善が重要です。心理学や認知科学で用いられてきた感情状態の把握手法や、生理指標と感情状態との対応を解析する研究、など従来の感情状態推定術とその応用例を紹介するとともに、講師がこれまで研究してきた非接触環境センシング技術による環境データのみ用いて人間の感情状態推定する技術を紹介します。
1.AI技術とセンシング技術の融合
1.1 AI技術
1.2 IoTによるセンシング技術、
1.3 IoTネットワークによるセンシングデータ収集
1.4 AI技術とセンシング技術の融合による応用例
2.感情推定の主な手法
2.1 心理計測による感情推定
2.2 生理計測による感情推定
3.非接触環境センシングによる感情推定
3.1 非接触環境センシングによる感情推定システム
3.2 非接触環境センシングによる感情推定システムの検証結果・推定精度
3.3 環境と感情の関係解析
3.4 非接触環境センシングによる感情推定システムの応用例
4.実用化に向けた課題、まとめ
【質疑応答】
【13:50-15:20】3.生体計測によるドライバの感情推定システム
横浜国立大学 大学院環境情報研究院 社会環境と情報部門 准教授 島 圭介 氏
1.ヒトと活動と生体信号
2.生体計測によるドライバの感情推定センシング
3.生体信号を用いた感情推定
4.感情センシング技術
5.特徴抽出
6.モデルの学習
7.実データによる性能検証実験
8.自己評価アンケート
9.感情の評価結果
10.実車実験
11.感情推定モデルの精度検証
【質疑応答】
【15:30-17:00】4.感性・感情・印象の定量化、モデル化と製品開発への応用
早稲田大学 人間科学学術院 人間情報科学科 教授 博士(理学) 松居 辰則 氏
1.感性,感情,印象の定量化に向けて
1-1 感性・感情・印象の科学的定義
1-2 感性・感情・印象への情報科学的アプローチ
1-3 感性・感情・印象の評価・定量的測定手法
1-4 感性・感情・印象のモデル化手法
2.評価,定量化,モデル化に向けた測定手法(事例紹介)
2-1 感性・感情・印象への心理学的アプローチ
2-2 印象のマルチモーダル評価
2-3 機械学習を用いた感性のモデル化
2-4 感情表出に関する脳機能モデリング
2-5 ロボットとのインタラクションにおける「感」の共有
3.生体計測による心理状態の推定
3-1 生体計測と心理状態との関係
3-2 教育・学習文脈での心理状態の推定と学習支援の試み
【質疑応答】
セミナー講師
1. 京セラ(株) 研究開発本部 先進技術研究所 エキスパート 宮崎 淳吾 氏
2.千葉大学 情報戦略機構 博士(学術) 准教授 小室 信喜 氏
3.横浜国立大学 大学院環境情報研究院 社会環境と情報部門 准教授 島 圭介 氏
4.早稲田大学 人間科学学術院 人間情報科学科 教授 博士(理学) 松居 辰則
セミナー受講料
1名につき 66,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕
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