フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向

55,000 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
主催者 (株)R&D支援センター
キーワード 高分子・樹脂材料   複合材料・界面技術   ナノ構造化学
開催エリア 全国
開催場所 【WEB限定セミナー】※会社やご自宅でご受講下さい。 

★フィラー分散の基礎から酸化チタン、アルミナ、炭酸カルシウムなどの     (ナノ)フィラーの分散モデル実験、分散性実証テスト結果をご紹介!★ナノカーボンやセルロースナノファイバーの分散、 それらの機能性複合材料(力学特性、導電・伝熱関係)の研究開発動向も解説します! ~フィラー分散モデル実験から実証、高機能化のポイント~ ※本セミナーはZoomを使ったLIVE配信セミナーです。アーカイブ配信はございません。 

セミナー講師

(公財)名古屋産業科学研究所 上席研究員   (名古屋大学 名誉教授)博士(工学) 小長谷 重次 氏【ご専門】 高分子化学(ポリエステル・ポリアミド合成及びフィルム)、フィラー分散・充填複合材料、機能性高分子材料(透明導電材、逆浸透膜、抗菌性高分子)【学協会等】 高分子学会、プラスチック成形加工学会、フィラー研究会【ご略歴等】 2005年6月東洋紡(株)退社後、奈良先端科学技術大学院大学 産学官連携研究員を経て2007年4月名古屋大学 工学研究科 化学・生物工学専攻 教授、2007年~2010年 フィラー研究会会長、2011年よりフィラー研究会顧問、2015年4月より名古屋大学名誉教授かつ名古屋産業科学研究所 研究部 上席研究員、2019年9月より高分子学会フェローに就任。

セミナー受講料

55,000円(税込、資料付)■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)※ 会員登録とは  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。  メールまたは郵送でのご案内となります。  郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。

受講について

Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順

  1. Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
  2. セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
  3. 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
  • セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
  • 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

セミナー趣旨

 フィラーとはポリマー(樹脂)の機能を高めるために充填される無機または有機性の微粒子であり、研究対象となるフィラー径はミリからサブミクロンそしてナノオーダーへと超微粒子(ナノ)化している。フィラーをポリマーに高分散充填するにはフィラー表面の電荷反発や立体障害を利用することが望ましいが、ゼータ電位等を考慮したフィラー分散モデル基礎実験の活用、そして得られた仮説に基づきポリマー重合系でフィラーの分散を検討・実証した報告例はない。 本講座ではフィラーの分散に関する基礎知識、酸化チタン・アルミナ・炭酸カルシウムなどのフィラーの分散処方、これらのフィラーのポリエステル(PET)重合系における分散モデル実験、さらに実際のPET重合系でのモデル実験結果の実証テスト結果につき紹介し、モデル実験の必要性・有効性を明らかにする。また、話題の機能性ナノフィラー(ナノ炭素粒子やセルロースナノファイバー)の分散、それらを充填した機能性高分子複合材料(力学特性、導電・伝熱関係)の最近の研究開発動向につき、演者の研究成果を交えて紹介する。 

セミナープログラム

1.フィラー基礎 1-1.フィラーの種類と開発経緯 1-2.主要フィラーの製法とその特性:炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン 1-3.フィラー種による表面特性の特徴   a)無機酸化物と無機塩との表面特性差異   b)表面電荷(ゼータ電位)と測定法

2.フィラーのスラリーやポリマーへの高分散充填に関する基礎 2-1.フィラー分散スラリー調製の考え方 2-2.フィラー分散支配因子:表面電荷と立体障害効果 2-3.ゼータ電位測定法の実際と問題点 2-4.フィラー表面処理が溶媒やポリマーへの分散に与える効果   a)シリカ粒子、b)酸化チタン、c)炭酸カルシウム など

3.ポリエステル(PET)へのフィラー分散に関するモデル実験とスケールアップ下での実証 3-1.PET中での酸化チタンフィラー(TiO2)の分散モデル実験と評価法   a)各種添加物がTiO2のゼータ電位、分散に与える影響、   b)PETモノマー(BHET)がTiO2のゼータ電位、分散に与える影響 3-2.PET重合系におけるTiO2分散モデル実験結果の実証 3-3.各種ナノフィラーのPETへの高分散化モデル実験と実証   a)TiO2、b)アルミナ(Al2O3)、c)炭酸カルシウム(CaCO3)

4.機能性ナノフィラーを用いた先端複合材(コンポジット)の研究開発動向 4-1.機能性ナノフィラーとナノ効果概説 4-2.ナノ炭素粒子(CNT,CNF,グラフェン類など)とその複合材  4-2-1.ナノ炭素粒子の開発動向  4-2-2.ナノ炭素充填体の分散性向上に関する技術  4-2-3.ナノ炭素充填効果アップ策:パーコレーション、ダブルパーコレーション  4-2-4.ナノ炭素粒子充填先端材料に関する研究開発動向  4-2-5.開発・上市における課題 4-3.セルロースナノファイバー(CeNF)とその複合材  4-3-1.環境問題におけるCeNFの意義  4-3-2.CeNFの研究開発動向  4-3-3.CeNFの力学特性を活用した先端材料の研究開発動向  4-3-4.各種ポリマーとの相溶性改善を目指したCeNFの改質(表面修飾)例     a)ポリプロピレン(PP)、b)ポリアミド(PA)、c)セルローストリアセテート(CTA)  4-3-5.CeNFの吸着特性を活用した先端材料の研究開発動向  4-3-6.開発・上市における課題

5.まとめ

キーワード:フィラー,分散,充填,ポリマー,樹脂,ナノカーボン,シリカ,セルロースナノファイバー