~ポリイミドの構造・合成・物性・加工から高性能化・機能化設計への応用まで~
■ポリイミドを扱うならこれだけは知っておきたい知識を解説
■特性を引き出す、機能を加える、使いこなす、状態を変える、付加価値を加える為に、、、
■ポリイミドを総合的・俯瞰的に解説
■位置づけと特長 合成方法、構造と物性の関係、重合、イミド化、、、、
■耐熱性向上などの高性能化、加工性(可溶性・熱可塑性・熱硬化性)付与の考え方
■ポリイミドの物性を決定づけるイミド基構造・剛直性構造・CT錯体との関係性とは
■熱的性質・力学的性質をもたらす構造・官能基の影響とその序列とは
■電子材料、光学材料、分離膜材料などの機能化への応用展開等々
日時
【ライブ配信】 2024年6月28日(金) 10:30~16:30
【アーカイブ配信】 2024年7月11日(木) まで受付(視聴期間:7/11~7/25)
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
セミナー趣旨
受講対象・レベル
ポリイミドの分野に新しく担当した、従事期間がまだ短い企業の研究開発者・技術者向けの入門コースです。
ポリイミドの構造の理解すべき、重要なポイントを基礎で解説し、そのポイントをおさえながら、応用への理解を深められるように解説します。
1日で基礎から応用までを理解できる内容のセミナーです。
習得できる知識
ポリイミドに関して
①スーパーエンプラのなかでの性能の位置づけと特長
②ポリイミドの合成方法
③ポリイミドの構造と物性の関係、
④高性能化(耐熱性など)の考え方
⑤加工性(可溶性・熱可塑性・熱硬化性)付与の考え方
⑥機能化に展開する高分子設計の考え方と実際の開発事例
(電子材料(低誘電率)、光学(無色透明)材料、液晶配向膜、宇宙(耐放射線性)材料、熱制御材料(断熱、熱伝導)など
⑦ポリイミドらしさの本質の理解
セミナープログラム
1.1. 序論
1.1.1. (はじめに)ポリイミドの理解のポイント:ポリイミドのイミド環構造の特長
1.1.2. 開発の歴史とエンプラの中での位置づけ
1.1.3. ポリイミドの分類
・化学構造、加工性(加工法)、用途などから
1.2. 代表的なモノマー(工業的に入手可能な製品および試薬などから)
1.2.1. テトラカルボン酸2無水物
・芳香族、脂環族、芳香族・脂環族混合構造の例
・典型的な合成方法
1.2.2. ジアミン
・芳香族と脂環族、芳香族・脂環族混合構造の例
・典型的な合成方法
1.3. ポリイミドの合成
1.3.1. 一段重合と二段重合
1.3.2. イミド環骨格を生成する重縮合
①テトラカルボン酸2無水物とジアミンからのポリアミック酸経由の典型的な合成法
②その他
1.3.3 イミド環骨格の生成以外の重合反応によるポリイミド合成
1.3.4 イミド化反応
①加熱イミド化
②化学イミド化
1.4 ポリイミドの構造と物性
1.4.1. 耐熱性
①ガラス転移温度とポリイミド構造の関係
②熱分解温度とポリイミド構造の関係
③熱線膨張係数とポリイミド構造の関係
1.4.2. 分子間(内)相互作用
・電荷移動錯体(change Transfer Complex:CT錯体)
2.ポリイミドの応用
2.1 ポリイミドの加工性
2.1.1. 可溶性
2.1.2. 熱可塑性
2.1.3. 熱硬化性
2.2. ポリイミドの機能化材料設計との考え方
2.2.1. 透明光学材料
①ポリイミド構造との関係(吸収端波長、屈折率)
②屈折率の制御
③低熱線膨張係数化の現状
2.2.2. 電子材料
①低誘電率材料
②液晶配向膜
2.2.3. 宇宙材料
①宇宙環境耐性
②宇宙帆船(ソーラーセイル)
2.2.4.熱制御材料
①断熱用多孔材
②高熱伝導グラファイト
3.まとめと参考書
セミナー講師
高分子学会フェロー
略歴
1972年 日本合成ゴム(現JSR)入社
(東京研究所・四日市研究所・筑波研究所の主任研究員・主幹研究員を経て)
2001年 リサーチフェロー 特別研究室室長
2004年 フェロー
2010年 同社退職
2011年 技術事務所開設
2008年 岩手大学客員教授
2013~17年 東京工芸大学工学部非常勤講師
2014~17年 神奈川工科大学工学部非常勤講師
専門
ポリイミドを含む芳香族系高分子の機能化設計
学位、資格等
1989年 工学博士
1994年 技術士(化学部門)
2000年 Chartered Chemist (Royal Society of Chemistry)
2008年 高分子学会フェロー
受賞歴
(1) 1995年 市村産業功績賞 “低温処理型LCD用配向膜用ポリイミド”,
(2) 2002年 Photopolymer Science & Technology Award “低誘電率ポリイミド”,
(3) 2008年 高分子学会賞 (技術) “燃料電池用芳香族系高分子電解質膜”
(4) 2008年 高分子学会フェロー “機能性高分子の創製による光・電子材料の産業発展に関する貢献”、
(5) 2012年 Honorable Mention Poster Award @ Asia-Pacific Polyimides and High Performance Polymers Symposium, “透明ポリイミド
著書
ポリイミド関連19冊を含め、計29冊 (単著1冊、分担執筆28冊)
セミナー受講料
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