
MOF(金属有機構造体)の構造・特徴・作製方法と今後の展開
~フィルム上へのMOF薄膜作製、複合化による新規材料創製~
★ガス分離・貯蔵、触媒、ドラッグデリバリーなど多岐にわたる分野への応用展開が期待されるMOFについて徹底解説!
※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。
セミナー趣旨
金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)は、均一な細孔構造や大きな表面積をもつ多孔性材料であり、ガス分離・貯蔵、触媒、ドラッグデリバリーなど多岐にわたる分野への応用展開が期待されています。このMOFにおける最大の特徴は、金属イオンと有機配位子の組み合わせ、ならびに合成法を適切に選択することにより様々な細孔構造を作製することが可能であるため、その機能を合理的に設計できるという点にあります。
本セミナーでは一般的なMOF合成法を解説するとともに、金属ナノ粒子などとの複合化やMOF薄膜作製法などについて解説します。
受講対象・レベル
・MOF/PCP等の多孔性材料の研究開発に従事している方
・エネルギー貯蔵材料、フィルタ・分離材料等の研究開発に取り組む方、等
習得できる知識
・MOFの基礎知識:基本的な構造・物性・特性
・フィルム上へのMOF薄膜作製技術
・材料複合化による新規材料創製の指針
セミナープログラム
1.金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)とは
1.1 MOFとは ―構造と特徴―
1.2 多孔性材料におけるMOFの優位性
1.3 MOFの合成原理 ―規則正しく物質を配列させるための工夫―
1.4 MOFの合成手法
1.4.1 水熱合成法
1.4.2 拡散法
1.4.3 マイクロウェーブ合成法
2.MOFの応用展開
2.1 ガス吸着・分離
2.1.1 細孔サイズを利用したガス分離
2.1.2 オープンメタルサイトを利用したガス吸着・分離
2.1.3 MOFの構造転移を利用したガス吸着・分離
2.2 有機反応における触媒
2.3 ドラッグデリバリーシステムにおけるキャリア
3.MOFと機能性材料との複合化
3.1 複合化における利点
3.2 複合化の一例 ―金属ナノ粒子/MOFナノ複合体―
3.3 複合化の方法
3.3.1 MOF内での金属ナノ粒子形成
3.3.2 金属ナノ粒子表面上でのMOF形成
4.MOF薄膜の作製と今後の課題
4.1 なぜMOFを薄膜化するのか −MOF膜を利用した膜分離システムの構築―
4.2 MOF・ポリマー混合マトリクス膜
4.3 MOF薄膜の作製
4.3.1 支持基板へのMOF結晶の転写
4.3.2 交互積層法を利用したMOF膜形成
4.3.3 金属イオン担持基板を利用したMOF膜形成
4.4 MOF薄膜における課題
5.将来展望
≪質疑応答≫
キーワード:
MOF,金属,有機,構造体,多孔性,ポーラス,ガス,CO2,分離膜,講座,研修,セミナー
セミナー講師
甲南大学 フロンティアサイエンス学部 生命化学科 准教授 博士(理学) 鶴岡 孝章 氏
《専門》
ナノ材料科学、界面化学、多孔性材料、無機ナノ粒子
《略歴》
2008年3月 甲南大学大学院 自然科学研究科 生命・機能科学専攻 修了
2008年4月 科学技術振興機構 ERATO北川統合細孔プロジェクト 研究員
2009年4月 甲南大学 フロンティアサイエンス学部 生命化学科 講師
2018年4月 甲南大学 フロンティアサイエンス学部 生命化学科 准教授
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
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2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
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受講料
49,500円(税込)/人