
顔料に関わる化学法規制動向及び求められる対応と化学物質管理実務
これまで安全と思われてきた顔料中からも不純物が検出される事例が発生、化学物質の自律的な管理が重要に!安衛法の改正はじめ化審法・毒劇法からREACH規則、食品包装規制まで、顔料・色材に関連する国内外の法規制の最近の状況を網羅、これに伴い求められる実務対応について解説します!
セミナー趣旨
安衛法の政省令が改正され「化学物質の自律的な管理」がスタートすることになった。事業者は化学物質の危険有害性を把握し、労働災害を防止するために適切な措置を講ずることを求められている。安全と思われてきた顔料においてもこれまで知見のなかった不純物が検出される事例が発生しており、化学物質リスクアセスメントの重要性が高まっている。
以上のような状況をふまえ、本セミナーでは、顔料に関わる国内外の様々な化学法規制の動向を紹介し、これに伴い求められる化学物質管理の実務について解説する。
受講対象・レベル
・色材・顔料を業務で取り扱っている方
・色材関連の化学物質管理に携わっている方
・顔料に関する規制情報の収集にお困りの方 等々
習得できる知識
・顔料関連の法規制に関する基礎知識と体系的理解
・化学物質管理者に必要な知識
・各種の関連化学法規制への対応
・化学物質調査に関する回答書の書き方 等
セミナープログラム
1. 顔料の基礎知識
2. 顔料に関わる化学物質管理の実務
2-1. 化学物質調査に必要な考え方
2-2. 化学物質管理者資格について
(1) SDSの概要
(2) GHS分類
(3) 化学物質のリスクアセスメント
(4) 労働安全衛生法(安衛法)
(5) 化学物質排出把握管理促進法(化管法)
(6) 毒物及び劇物取締法(毒劇法)
(7) 消防法
(8) 国連分類
(9) 許容濃度
2-3. chemSHERPAについて
(1) chemSHERPAの概要
(2) 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)
(3) 第一種特定化学物質の取り扱いについて
(3)-a ヘキサクロロベンゼン(HCB)
(3)-b ポリ塩化ビフェニル(PCB)
(4) 各国インベントリー
(5) 有害物質規制法(TSCA)使用禁止又は制限物質(第6条)
(6) ELV指令 2000/53/EC
(7) RoHS指令 2002/95/EC
(8) ストックホルム条約(POPs条約)
(9) PFAS規制の動向
(10) REACH規則 Regulation (EC) No 1907/2006
(11) CLP規則 Regulation (EC) No 1272/2008
(12) GADSL(Global Automotive Declarable Substance List)
(13) IEC 62474
3. 顔料に関わる食品用容器包装の規制と対応
3-1. 食品衛生法(2018年改正をふまえ)
3-2. 色材業界の自主規制
3-3. プラスチック規則 10/2011/EU:PIM規則
3-4. スイス条例
3-5. FDA(アメリカ食品医薬品局)
3-6. 中国 GB9685-2016
4. 顔料に関わるその他の規制と対応
4-1. EN71(Safety of toys:玩具の安全性)
4-2. 特定芳香族アミン(PAA)
4-3. Proposition65
4-4. 輸出関連規制
(1) 輸出貿易管理令・外国為替令
(2) 原産地証明
(3) 米国再輸出規制(EAR)
4-5. 責任ある鉱物調達
4-6. ナノ規制
<質疑応答>
セミナー講師
(株)ゼルコヴァコンサルティングオフィス 代表取締役 大槻 頼克 先生
■ご略歴
大日精化工業(株)にてCF用顔料開発、塗料用・文具用顔料分散を経て、平成19年より化学物質管理に従事。
令和5年3月に退職後、7月より(株)ゼルコヴァコンサルティングオフィスを運営、現在に至る。
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
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受講料
47,300円(税込)/人