高分子材料用の添加剤の基礎から、配合処方設計のポイント及び樹脂材料中の添加剤の分析手法と事例 ~適切に添加剤を選定・配合し、材料の高機能・高品質化を目指す~

〇高分子材料や高分子加工製品の設計・開発を担当業務としている技術者はご参加ください。
〇高分子材料の性能や機能に対応する添加剤の必要性に説明。
〇また、材料開発実務で直面する添加剤選定上のポイント及び樹脂材料中の添加剤の分析手法についてもお話します。

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    セミナー趣旨

      現代社会においては日用品から耐久消費財まで各種のポリマー・高分子材料が用途に応じた性能・機能を発揮できる材料として開発されている。 これらの各種機能を発現し、更に製品使用期間中に材料の劣化・変質を防止するために、原材料としての高分子の種類の選択とともに、各種の添加剤の適正な適用が必須条件となっており、材料開発においても添加剤処方・配合設計が重要な技術開発テーマである。市販されている添加剤の種類も多岐に渡り、初任者にとっては、選定の拠り所を得ることも難しくなっている。
      本セミナーでは、高分子材料の性能や機能に対応する添加剤の必要性について解説するとともに、材料開発実務で直面する添加剤選定上のポイントや、樹脂材料中の添加剤の分析手法などについて紹介して、初任者の理解を深めることを目指す。

    受講対象・レベル

    高分子材料や高分子加工製品の設計・開発を担当業務としている技術者

    必要な予備知識

    高分子材料設計に関する各種の文献や書籍。       
    演者の監修著書では、
    ・今井昭夫(監修)「第三・第四世代ポリマーアロイの設計・制御・相容化技術」(S&T出版)(2016)
    ・今井昭夫(監修)「高機能高分子複合材料」(AndTech)(2019)

    習得できる知識

    ・高分子材料の劣化・変質の機構。 劣化・ 変質防止の考え方。添加剤の種類と特性。
    ・添加剤処方設計の考え方。 添加剤による高分子材料の機能性の発現。
    ・添加剤の過剰添加による品質問題発生事例。配合剤・充填剤の複合化と添加剤。
    ・異種ポリマーのブレンドにおける添加剤。添加剤選定上のポイント。樹脂材料中の添加剤の分析手法

    セミナープログラム

    1.高分子材料開発と添加剤配合処方設計
     1-1.高分子材料の変質劣化
       (a) 酸化劣化
       (b) 光(酸化)劣化
       (c) 加水分解
     (d)酸性・塩基性物質による劣化
     (e)放射線・電子線による劣化
     (f)電場による劣化 
     (g) 微生物による劣化
     1-2. 高分子材料の機能性付与
     (a)難燃性付与
     (b)帯電防止
     (c)防曇性付与
     (d)摺動性付与
     1-3.高分子材料の物性改良
     (a)強度向上
     (b)柔軟性付与
     (c)剛性度付与
     (d)耐衝撃性付与、
     1-4.高分子材料の成形加工性付与
     (a)流動性付与
     (b)潤滑性付与
     (c)結晶造核性制御
    2.添加剤の種類と特性
     2-1.酸化防止剤の化学構造と機能
      ・フェノール系酸化防止剤
      ・リン系安定剤
      ・硫黄系安定剤
     2-2.紫外線吸収剤、光安定剤の化学構造と機能
     2-3.可塑剤の種類と機能
     2-4.難燃剤の種類と機能
     2-5.帯電防止剤
     2-6.滑剤
     2-7.  可塑剤
     2-8.結晶核剤
     2-9.防曇剤
    2-10.衝撃強度向上材
    2-11.弾性率向上材
    3.添加剤選定上のポイントと樹脂材料中の添加剤の分析手法
     3-1.添加剤の配合処方決定のためのポイント
     3-2.樹脂材料中の添加剤の分析手法
    4.添加剤配合処方設計上の留意点と対処法
     4-1.添加剤の安定性
     4-2.添加剤の過剰添加による漏出(ブリード・ブルーム)の防止
     (a)添加剤の選択、高分子量化添加剤、高分子化添加剤の事例
     (b)基材高分子材料との相溶性・混和性
     (c)ポリマーアロイ技術の援用による拡散経路長の延伸とコントロールリリース化
     4-3.異種添加剤の組合せによる添加量削減
    5.まとめ と Q&A


    ■講演中のキーワード
    酸素ラジカル、光劣化、耐酸化防止、難燃、滑剤、可塑剤、

    セミナー講師

     テクノリエゾン事務所 代表   今井 昭夫 先生

    ■ご略歴
    1973年~住友化学(株)にて合成樹脂・ゴム材料の開発研究に従事。 同社理事・石油化学品研究所長兼樹脂開発センター所長を経て、
    2011年 日本エイアンドエル(株) 代表取締役社長に就任。
    2015年 同社退社。
    2015年 高分子材料関連技術指導、並びに民間企業の研究開発運営・技術経営の指導・支援を主体とする
                 コンサルタント業務を行うテクノリエゾン事務所を主宰。
    2009年~北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師 継続中。
    2011年 公益社団法人 高分子学会フェロー 就任
    2011年~2014年 日本ゴム協会 関西ゴム技術研修所 特別課目講師
    2017年~公益社団法人 高分子学会「次世代イノベーター育成講座」ファシリテーター 継続中。
    ■ご専門および得意な分野・ご研究
    高分子合成、高分子材料の品質設計、重合生産プロセス、ポリマーアロイ、材料開発研究マネジメント、技術製品開発戦略
    ■本テーマ関連学協会でのご活動
    公益社団法人 高分子学会フェロー
    公益社団法人 新化学技術推進協会新素材分科会メンバー(世話人)

    セミナー受講料

    【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

    【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

    *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
      (開催1週前~前日までには送付致します)
      ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
      (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
    • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
    • Zoomを使用したオンラインセミナーです
      →環境の確認についてこちらからご確認ください
    • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
      →こちらをご確認ください

     

    受講料

    41,800円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    12:30

    受講料

    41,800円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    高分子・樹脂材料   分析化学

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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    キーワード

    高分子・樹脂材料   分析化学

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