
★光を電気信号に変換するデバイスであり、特に低電力消費と高速処理により優れたデバイスであるCMOSイメージセンサ。カメラやスマートフォンなどの携帯デバイスで一般的に使用され、組み込まれるデバイスの小型化、省電力化、高解像度化などを促進し、カメラやスマートフォンなどのデジタル画像の品質と性能を向上させる重要な役割を果たしているデバイスである。
★ CMOSイメージセンサは、デジタルカメラ、スマートフォン、自動車、医療機器、セキュリティシステムなどのさまざまなアプリケーションで広く使用されており、特にスマートフォンの普及に伴い、高画質なカメラや高性能なイメージセンサの需要が増加している。
★材料メーカーには難解なデバイスであるこのCMOSについて、第一人者の元ソニーの米本先生にわかりやすく解説いただく。
★本セミナーでは、CMOSイメージセンサの動作原理、性能、基本機能、技術動向を含めて詳細にわかりやすく講演する。
セミナー趣旨
CMOSイメージセンサを活用する、カメラを設計するなどの状況を想定すると、その使い方の基本的な条件を知り得たとしても、その性能を引き出すことができないとか、不具合に対応できない場合が多い。そのためにも動作原理や基本的な動作を正しく理解することが肝心である。最初は特に動作原理に絞って学ぶ。
また、動作原理を理解したところで、もっとも重要な性能について学ぶ。項目としては、感度、ダイナミックレンジおよびノイズになる。さらに、どのイメージセンサにも必須な電子シャッタ、アンチブルーミングおよびカラー化の仕組みについても学ぶ。
最後にmイメージセンサの性能を引き出し、本物の被写体になるべく近い画像を再現するためのカメラ信号処理について、その基本部分を学ぶ。この中でイメージセンサの特性が再現される画像の品質にどう影響するかを理解し、近年のイメージセンサの技術動向についても解説します。
セミナープログラム
- CMOSイメージセンサの動作原理
- 撮像の概念
- CMOSイメージセンサの全体構成
- 基本動作4つ
- CMOSイメージセンサの性能、基本機能
- 感度
- ダイナミックレンジ(飽和電子数)
- ノイズ
- 基本機能
- アンチブルーミング
- 電子シャッタ
- カラー化
- ローリングシャッタ
- 高輝度黒反転
- カメラの信号処理の基本、CMOSイメージセンサの近年の技術動向
- カメラ信号処理の基本フロー
- 各処理のポイント
- 近年の技術動向
- 高速化の手法
- 高感度化:裏面照射型
- 小型化、高速化:積層型
- 高速化の手法
- 画素のBinning、Sub-sampling
- グローバルシャッタ
- 高ダイナミックレンジ撮像とLFM
- 位相差AF
- 有機CMOSイメージセンサ
セミナー講師
PixArt Japan 株式会社 取締役CTO 博士(工学) (元ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社) 米本 和也 氏
1984~2001 ソニーにてCCD、CMOSイメージセンサの開発
2001~2003 Samsung電子にてイメージセンサ研究開発担当常務
2002 早稲田大学理工学研究科博士課程修了 博士(工学)
2003~2009 パナソニックにてイメージセンサBU開発GM
2009~2012 プライムセンサージャパン取締役CTO
2012~2016 (株)東芝S&S社にてCMOSイメージセンサ技術担当
2016~2018 3月まで ソニーセミコンダクタソリューションズにてCMOSセンサ開発
2018 4月~ PixArt Japan株式会社取締役CTO
セミナー受講料
【1名の場合】44,000円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
受講料
44,000円(税込)/人
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