
ワイヤレス給電システムの開発動向と実際に使える具体的設計法 ~デモ・シミュレーションを交えて詳解~<東京会場開催>
○村田製作所 細谷氏による、毎回大好評ワイヤレス給電セミナー!
○実用に優れる直流共鳴方式を中心に、基礎から具体的なシステム設計や解析、ビジネス動向や応用例まで。
○シミュレーションやデモ実験も交え視覚的にわかりやすく解説します。
セミナー趣旨
ワイヤレス給電は、「世界を変える7つの技術」としてIEEEに位置付けられ、これまでにない製品を創出する新しい電源手段として開発や実用化が進んでいます。特に、磁界共鳴(直流共鳴)ワイヤレス給電は、小型薄型化が可能であり、モバイル機器、電気自動車、IoT機器、ウェアラブル機器、小型医療機器など、様々な展開が進んでいます。端子レスや防水などの新しい価値を提供します。総務省より6.78MHz帯磁界結合に関する電波法の省令改正が2016年に行われ、制度化の準備は整っています。
本講座では、ワイヤレス給電の実用化を目的に、主に、6.78MHz直流共鳴ワイヤレス給電システムの設計手法を具体的に解説します。直流電源から共鳴を起こし、空間を通して電気を供給する世界初の実用技術です。小型モバイルから電気自動車まで、様々な用途への応用が進んでいます。基礎から応用までをシミュレーションや実験を用いて分かり易く解説します。電磁界をシミュレーションにより見える化し、デモ実験により、空間に広がる共鳴フィールドを体感して直観的に理解します。
受講者とともにテクニカルネットワークを広げ、ビジネスへの展開など、受講者の第一線におけるご活躍を応援し、支援します。
受講対象・レベル
ワイヤレス給電に興味がある方なら誰でも歓迎です。
必要な予備知識
電気回路の基礎(大学理工系)が好ましいです。予備知識に関わらず、興味がある方なら、受講者に合わせて丁寧に解説します。
受講にあたっては、「電界磁界結合型ワイヤレス給電技術-電磁誘導・共鳴送電の理論と応用-(科学情報出版)」、「グリーン・エレクトロニクスNo.11(新しい共鳴型スイッチング・ワイヤレス給電システムの設計法)(CQ出版社)」、「パワーマグネティックスのための応用電磁気学(共立出版)」の書籍にて、関連部分をご一読されるとより理解は深まります。
習得できる知識
・ワイヤレス給電に関する最新動向や応用事例
・ワイヤレス給電に関する基礎から応用の技術
・ワイヤレス給電の具体的なシステム設計技術
・デモ実験による直感的な理解
・具体的な製品や商品のイメージ
など
セミナープログラム
1.ワイヤレス給電と高周波パワーエレクトロニクス
1)開発動向と高周波パワーエレクトロニクス
2)共鳴結合方式と電磁誘導方式
3)3つの共鳴方式と電磁界共鳴結合
2.直流共鳴技術の実証実験と設計ポイント
1)新しいスイッチングワイヤレス給電システム
2)直流共鳴技術とは?共鳴フィールドとは?
3)新現象「共鳴フィールド」と実験(50W以下)
3.送受コイルの設計と有限要素法(FEM)解析
1)4次元時空間と複共振回路解析(MRA)
2)シミュレーション実演(Femtet®解析)
3)周波数領域における解析(距離、位置、角度の変化)
4.直流共鳴方式と統一的解析手法(MRA/HRA/FRA)
1)調波共鳴解析(HRA)とFパラメータ共鳴解析(FRA)
2)スイッチング(非線形)回路と交流(線形)回路
3)ワイヤレス給電システムの特性解析
5.500W級複共振形ZVS非接触給電システム
1)時間領域における解析
2)ソフトスイッチング技術とZVS動作
3)実験報告(出力480W、電力効率95.5%)
6.GaNを用いた10MHz級動作実験
1)6.78MHz実験(出力20W、DC-RF-DC電力効率90%)
2)新しいビジネスとアプリケーション展開
3)ワイヤレスパワーマネジメントコンソーシアム(WPM-c)の展開
<質疑応答・個別相談・講師との名刺交換>
※お昼休みと小休憩を挟みます。
■受講された方の声(一例)
・基礎的なところから、Fパラメータなどの解析手法、具体的設計の過程まで詳しく講義頂き、全体的に非常に興味深い内容でした。
・随所にデモを取り入れて頂き、感覚的にもわかりやすかったです。大変有意義なセミナーでした。
・共鳴フィールドのデモや、シミュレーション実演等があり、とても楽しいセミナーでした。今後の開発に活かしていきたいと
思います。
・質問にも丁寧にご回答頂き、とても助かりました。今後も色々とご相談させて頂けましたら幸いです。
・今まで疑問に思っていた事がかなり解消されました。研究開発に活かしていきたいと思います。
・専門的な知識はほとんど持っていなかったが、全体を通して非常にわかりやすい説明をして頂きワイヤレス給電の具体的イメージを
掴むことができました。
・講師の熱意ある講義が印象的でした。ありがとうございました。
など各回ともご好評の声を多数頂いております!
セミナー講師
株式会社村田製作所 技術・事業開発本部 デバイスセンター プリンシパルサーチャー
博士(工学) 細谷 達也 先生
※ご兼任:名古屋大学 客員教授
■ご略歴
1995年同志社大学大学院博士課程前期修了。同年、株式会社村田製作所入社、現在に至る。2005年同志社大学大学院博士課程後期修了。博士(工学)。2007~2015年同志社大学大学院客員教授。2016~2018年同志社大学嘱託講師。2018年より名古屋大学客員教授。主に、電源システムやパワーエレクトロニクス機器の開発に従事。特に、電流共振LLCコンバータを開発し、TVから先進EVに至る様々な民生市場において世界的な普及に貢献している。2014年、日本発のワイヤレスパワーマネジメントコンソーシアム(WPM-c)を発足させ、企業チーム活動を推進。近年は、「パワエレ・イノベーター」として、高周波ワイヤレス給電など、革新的な高周波パワーエレクトロニクスの開発を先導している。
兼務:名古屋大学 客員教授
■ご専門および得意な分野・ご研究
パワーエレクトロニクス、スイッチング電源システム、ワイヤレス給電システム、エネルギーマネジメントシステム、コンバータ、インバータなどの開発・設計
■本テーマ関連学協会でのご活動
・電子情報通信学会電子通信エネルギー技術研究会論文発表賞受賞(2004年)
・テクノフロンティア電源システム技術シンポジウム委員長
・ワイヤレスパワーマネジメントコンソーソアム(WPM-c)創設者兼科学技術顧問
・電子情報通信学会電子通信エネルギー技術専門委員
・電子情報通信学会無線電力伝送研究専門委員
・電気学会磁気応用技術調査専門委員
・自動車技術会ワイヤレス給電システム技術部門委員
・パワーエレクトロニクス学会評議員
・次世代のスイッチング電源システム第173委員会運営委員
・日本パワーエレクトロニクス協会技術委員
など
セミナー受講料
1名48,400円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき37,400円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
受講料
48,400円(税込)/人