★加工性を損なわない難燃化処方 , 新しい難燃剤の材料設計 , 難燃に関する規格と試験法
★再生プラスチックの難燃, バイオマス・植物由来樹脂の難燃,EV内装や電池の難燃技術の動き,他

 

~難燃剤はじめ,技術,規制,評価試験法を体系的にわかりやすく解説~

セミナー趣旨

火災は,急激に進行する酸化反応である。非平衡下の科学が未だ研究段階であり,高分子材料の難燃化技術を科学の形式知だけで開発できない。形式知で解決できない問題は,経験知や暗黙知まで動員して解決することになる。すなわち,科学で解決できない高分子材料の難燃化技術では,高分子材料の用途に適合した難燃化規格を定めることにより,問題解決できるようにしている。
しかし,高分子材料の用途は様々であり,ひとたび火災が発生すれば用途ごとに燃焼のリスクだけでなく燃焼時の現象も様々となる。このことから難燃性の規格は,用途ごとに決める必要性があり,その結果測定法も様々となり,不定期に改定される規格も出てくる実情を納得できる。
高分子材料の成形体を購入する立場であれば,納入業者に規格に合格しているかどうか確認すればよい。ところが,多種多様の業界に製品を納入している成形体メーカーは大変である。それぞれの業界ごとに製品が規格に合格するのかどうか確認しなければいけない。ここで手を抜く担当者は,材料メーカーにそれを求める。その結果,高分子材料の業界では,コンパウンドメーカーが難燃化技術の開発をしなければいけなくなる。 コンパウンドを難燃化するときに,最もよい難燃化手法を探すことになるが,「最もよい方法」を客観的に評価するには,それが科学的に証明されなくてはいけない。
本セミナーでは,高分子の耐熱性と難燃性について概説する。また,熱分析手法を用いた開発事例を説明し,新たな難燃化技術を開発するヒントを示す。さらに,2022 年に施行された法律により再生材の活用が本格化している実情を踏まえ,再生材の難燃化技術の事例も解説する。
高分子の難燃化技術は,トランスサイエンス(注)でありその問題解決にデータサイエンスは有効な手法の一つであり,Python によるディープラーニングによる回帰の結果についても言及する。 (注)科学で問うことができるが,科学で答えることのできない問題。

受講対象・レベル

1. 高分子材料開発に関わる技術者及び品質管理担当者
2. 製品組み立てメーカーの技術者
3. 日本の再生材事業者

セミナープログラム

1.火災と高分子
  1.1 高分子の難燃化技術研究の歴史
  1.2 事例:フェノール樹脂の難燃性
  1.3 高分子の耐熱性と難燃性

2.難燃性の評価試験法
  2.1 高分子材料の用途と評価試験法
  2.2 極限酸素指数法
  2.3 UL94 評価試験法
  2.4 その他の評価試験法

3.高分子の難燃化手法
  3.1 高分子の難燃化メカニズム
  3.2 ドリップ型難燃化手法
  3.2.1 再生 PET 樹脂射出成形体
  3.3 炭化促進型難燃化手法
    3.3.1 ホスファゼン変性ポリウレタン発泡体
    3.3.2 ホウ酸エステル変性ポリウレタン発泡体
  3.4 難燃化手法とプロセシング

4.難燃化技術とデータサイエンス
  4.1 データサイエンス概説
  4.2 タグチメソッド概説
  4.3 難燃性コンパウンドの工程問題解決事例

5.難燃化技術と環境問題
  5.1 環境問題の変遷概論(3R から 4R へ)
  5.2 各種法規制と難燃化技術
  5.3 難燃性半導体ベルトの LCA

6.難燃化技術の特許出願動向

【質疑応答】
※受講者の皆様の抱える疑問点や問題点について,セミナー開催3日前
までに 「事前リクエスト用紙」 (請求書に同封)や 「Eメール」 を御寄せ
頂けましたら,講演中に対応させて頂きます。

セミナー講師

(株)ケンシュー 代表取締役 工学博士  倉地 育夫 氏

【略歴】
(1)学歴
1977年 名古屋大学工学部合成化学科卒業
1979年 同 大学院工学研究科応用化学専攻博士課程前期修了
1983年 科学技術庁無機材質研究所留学(1984年10月まで)
1992年 学位取得(工学博士:中部大学)

(2)職歴
1979年 ブリヂストンタイヤ株式会社入社(現:株式会社ブリヂストン)
1984年 株式会社ブリヂストン研究開発本部復職
1991年 株式会社ブリヂストン退社
1991年 コニカ株式会社第四開発センター入社(主任研究員)
1993年 福井大学工学部客員教授
1993年 コニカ株式会社感材技術研究所主幹研究員
1998年 同社MG開発センター主幹研究員
2001年 同社中央研究所所長付主幹研究員
2005年 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社生産本部
   生産技術センターデバイス技術部第3デバイスグループリーダー
2008年 同社生産技術センターデバイス技術部担当部長
2009年 同社開発本部化製品開発センター機能部材開発部担当部長
2011年 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 定年退社
2011年 株式会社ケンシュー設立 代表取締役社長就任
現在に至る。

 

セミナー受講料

1名につき55,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕

受講について

  • 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
  • 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
     → https://zoom.us/test
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  • セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
    録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
  • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
    複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。
    部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   安全規格   品質工学(タグチメソッド)総合

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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10:30

受講料

55,000円(税込)/人

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高分子・樹脂材料   安全規格   品質工学(タグチメソッド)総合

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