適正な知財コストの考え方と権利維持、放棄の決め方
開催日 |
10:00 ~ 17:15 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | 知的財産マネジメント一般 技術マネジメント総合 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません |
★知財リソースが事業価値にどれだけ寄与しているか!適切なコストとは何か! 投資対効果の観点からみたその評価基準、妥当性と権利化戦略に迫る!
セミナー講師
1.第一工業製薬(株) 研究本部 知財部長 正司 武嗣氏
2. セイコーエプソン(株) ビジュアルプロダクツ事業部 エキスパート 小嶋 輝人氏(元・知的財産本部 特許技術部 部長)
3. (株)ブリヂストン 知的財産部門 部門長 荒木 充氏
4. ナガセケムテックス(株) 企画・推進本部 知的財産室長 冨田 光治氏
セミナー受講料
1名につき66,000円(消費税込み、資料付) 〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込)〕
受講について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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- セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
- 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
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セミナープログラム
<10:00〜11:30>【第1部】経営に資する知財活動の進め方と知財コストの考え方、削減方法第一工業製薬(株) 研究本部 知財部長 正司 武嗣氏【講演趣旨】知財活動と経営との関係は長年の課題であるが、コーポレートガバナンス・コードが改訂されたことを契機に、改めて注目を集めている。 目指すところは、知財によって競争力を確保・維持・強化する経営手法、いわゆる知財経営の実践であると思われる。 他方、知財は取得や維持に多くの費用が必要であることから、適切な知財コストついても重要な観点である。 本講演では知財経営の実践に向けての課題である、経営と知財のコミュニケーション、互いに共有すべき情報、などに触れたうえで、 知財部門の取るべき活動について述べる。 さらに、社内外それぞれの視点で「適切」な知財コストとは何か、守るべきものは何か、を考えたうえで、 権利維持判断に必要な観点や検討手法の例を説明し、コストダウンの対応例についても触れたい。【講演項目】1.経営に資する知財活動 1.1 なぜ今「経営に資する知財活動」なのか 1.2 知財経営とは 1.3 経営が知財部門に求めるもの 1.4 目指すべきゴール 1.5 知財部門の課題とジレンマ 1.6 知財部門の取るべき活動2.知財コスト 2.1 知財の価値と、知財の取得・維持に必要なコスト 2.2 適正な知財コストとは 2.3 コストダウンが求められた場合の対応 2.4 権利維持放棄の判断例 2.5 求められる対応3.まとめ【質疑応答】
<12:15〜13:45>【第2部】知財ポートフォリオ管理と権利活用のCカーブセイコーエプソン(株) ビジュアルプロダクツ事業部 エキスパート 小嶋 輝人氏(元・知的財産本部 特許技術部 部長)【講演趣旨】知財を有効活用するための管理の原則を知れば、権利の棚卸における維持、放棄や、知財コストの妥当性について、ロジカルに判断できるようになる。これらの考え方は、知財経営についての開示が義務付けられている昨今において、効果的な知財投資が行われていることを示すために役に立つ。本講義ではまず、維持年金サイクルを踏まえた保有特許件数のプロファイル管理について学ぶ。そして、知財をポートフォリオ(権利の束)として捉えた上で、戦略的に活用する方法論に触れ、それを前提とした、特許ステータスマップの活用とCカーブに沿ったマネジメントを紹介する。【講演項目】1.講師紹介2.セイコーエプソン会社紹介3.セイコーエプソン知財部門の歴史4.保有件数モデル 4.1 知財の入出庫管理と保有特許の規模感 4.2 維持年金サイクルを考慮したプロファイル設計5.維持/放棄の一般的な考え方と課題 5.1 特許の価値評価 5.2 戦略的視点からの位置づけ6.特許ポートフォリオの考え方 6.1 セイコーエプソンのBP活動 6.2 競争に勝つための特許分布設計7.特許ステータスマップによる知財管理 7.1 技術開発の流れと特許の活用 7.2 特許ステータスマップと各区分の説明8.プロダクトライフサイクルと知財活動 8.1 BP活動、OI活動、他社特許対策 8.2 権利活用のCカーブ9.知財活動計画と予算管理 9.1 経営視点からの知財管理 9.2 知財戦略から知財計画への流れ【質疑応答】
<14:00〜15:30>【第3部】知財投資対効果の考え方、将来を見据えたポートフォリオ設計(株)ブリヂストン 知的財産部門 部門長 荒木 充氏【講演趣旨】地に足ついた”知財経営”とするには、知財投資の費用対効果が経営トップ・事業部門、更には投資家に理解され支持されるものでなくてはならない。事業の発展と将来持続性に確からしく寄与する知財投資(不要知財の廃棄含む)が何かのコンセンサス造りは企業知財マネジメントの中核そのものであり、事業全体の把握と洞察、如何に知財リソースが事業価値に転換されているかの可視化と仮説構築がその基本となる。ここで変えてはいけない原理原則がある一方、DX化・サステナブル化が進む産業構造の変化に対応して変えていかねばならないものもある。実際の企業知財マネジメント現場での実例をベースに、知財経営に向けた体質強化についてもご紹介したい。【講演項目】1.ブリヂストンの経営戦略変革 1.1 DX・サステナブルがもたらす事業環境変化 1.2 事業モデル変革コンセプト 1.3 モノ・コト・DX 各ステージでの事業具体例2.知財投資・ポートフォリオ管理の基本的考え方 2.1 事業全体の把握/洞察(価値変換メカニズムを掴む) 2.2 知財機能と事業部間での信頼関係・コンセンサス構築 2.3 変えちゃいけない原理原則と変えていくべきところ3.「攻めと守り」「直近と将来」の両視点での知財投資マネジメント 3.1 戦略的投資領域への投資 3.2 リスクコントロール領域への投資 3.3 将来への種蒔き投資4.知財投資マネジメントの検証 4.1 投資対効果の可視化 4.2 結果系KPIと要因系KPI 4.3 現場からの効果フィードバック5.投資対効果を上げる基盤づくり 5.1 知財機能及び全社での人材育成 5.2 社外への発信力(CGC/統合報告書)6.付録:ポートフォリオ管理の方法論 6.1 早期警戒システムの導入・活用 6.2 IPL活用の実例【質疑応答】
<15:45〜17:15>【第4部】海外特許における適切な知財コストの評価と権利維持、放棄の考え方ナガセケムテックス(株) 企画・推進本部 知的財産室長 冨田 光治氏【講演趣旨】経済のグローバル化により、国内特許のみならず海外特許の取得の必要性がますます高まっていますが、 海外特許の取得・維持には高額な費用が掛るため、特許を取得する国の選別、既に出願された特許の維持費用の適正化を図る必要があります。 そこで、本講演では適切な知財コストの評価と、海外特許の権利取得、権利維持、権利放棄の考え方、評価手法を解説します。【講演項目】1.知財コストの考え方 1.1 知財コストとは? 1.2 知財費用はコストなのか? 1.3 知財価値の評価方法 1.4 知財費用の予測と分析2.適切な権利維持、権利放棄の考え方 2.1 出願国選定のための評価 2.2 海外保有特許の要否選別のタイミング (1)審査請求期限 (2)拒絶理由通知の対応期限 (3)査定時(特許査定又は拒絶査定) (4)登録維持年金の支払期限 2.3 出願ルートの選定 (1)特許協力条約(PCT)を利用した特許出願 (2)欧州における特許出願 2.4 海外保有特許の要否選別の考え方 (1)特許保有者による自己実施等 (2)特許保有者の顧客による実施等 (3)競合企業による実施等 (4)その他 2.5 評価手法【質疑応答】