民間企業の気象災害の防災対策と気候変動適応の進め方

21,500 円(税込)

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

このセミナーの申込みは終了しました。


よくある質問はこちら

このセミナーについて質問する
開催日 13:00 ~ 16:00 
締めきりました
主催者 株式会社 新技術開発センター
キーワード リスクマネジメント   事業戦略   地球温暖化対策技術
開催エリア 全国
開催場所 職場・自宅 全国どこからでも参加できます。 「ZOOM」を使用します。

気象情報の種類と有効活用の方法がわかります。

企業における大雨や台風来襲時の防災のポイント,気象変動対応のポイントがわかる!!

セミナー講師

山本 光一 氏山本技術士・気象予報士事務所 所長技術士(上下水道部門)気象予報士

昭和32年生まれ昭和56年関西学院大学卒業昭和56年(株)ツムラ入社主に茨城工場にて品質管理,水質管理に従事。試験室の化学物質管理も20年携わった。ISO14001の構築にも携わった。平成7年10月 第4回気象予報士試験合格,気象予報士登録台風来襲時に会社の防災対応のアドバイスをした。平成29年9月 (株)ツムラ 定年退職平成29年10月 日興美装興業(株)入社 産業技術総合研究所つくば北サイトにて設備管理(主に排水処理施設の運転管理)に従事令和2年3月 令和元年度 技術士第二次試験(上下水道部門)合格令和3年4月 日興美装興業(株)退職令和3年5月 技術士(上下水道部門)登録,山本技術士・気象予報士事務所開設

資格技術士(上下水道部門),気象予報士,環境計量士(濃度),第一種作業環境測定士(有機溶剤),甲種危険物取扱者など

セミナー受講料

21,500円(消費税込)※テキスト代を含みます。

セミナー趣旨

近年,地球温暖化が進む中,SDGsの目標の13にも,「気候変動に具体的な対策を」が掲げられています。日本においても,近年,2018年の西日本豪雨などの豪雨災害が多発し,2019年の房総半島台風,同年の東日本台風なども記憶に新しいところです。今後,スーパー台風が衰えないでやってくる可能性もあります。

企業においては,社員やその家族の命は会社にとって最も大切にすべきものですが,事務所や工場が浸水すると,機密書類が読めなくなったり,たくさんの資産や機械が使えなくなり,機械が止まってしまうと,納期・リードタイムが大幅に狂います。人的・物的な被害が重なると,企業の存続に関わり,倒産のリスクにもつながります。

また,今や気候変動は,企業にとっては経営の最重要課題となっています。事業継続マネジメント(BCM)においては,気象災害に関する対応の必要性が高まってきています。気候変動の影響を認識し,事前に気象災害への備えを行うことは,気候変動適応の観点からも大変重要な取組と言えます。

そこで,今回のセミナーでは,まず,近年の豪雨災害や台風災害の実例をあげて,それらの災害の特徴について考察するとともに,それらの特徴を踏まえた上で,今後の企業における防災対策や,注意点について解説いたします。また,気象庁が発表する防災情報を理解することも必要です。防災気象情報も多数ありますが,年々改正され進化してきました。2022年には,危険度分布(キキクル)に黒色(災害切迫)の新設など,企業多くの防災情報が改善され,また2023年5月25日から「顕著な大雨に関する気象情報」が最大30分程度前倒しして発表されることになりました。一方で防災情報は複雑になりわかりにくくなっている一面があります。このため,防災情報の種類や活用の方法についてわかりやすく解説いたします。

さらには,企業の防災対策については,大雨や台風に対する事前準備や事後対策はもちろん必要ですが,根本的には現状の気候変動に対する将来を見据えた経営方針,目標を立てて,迫りくる気候リスクに備え,勝ち残っていく必要があります。

2018年12月に施行された「気候変動適応法」では,民間企業は「自らの事業活動を円滑に実施するため,その事業活動の内容に即した気候変動適応に努めること」と,「国及び地方公共団体の気候変動に関する施策に協力するように努めること」が期待されています。そこで,将来に向けての事業活動における気候変動影響や,気候変動適応の進め方, BCMとBCPの活用についても講演いたします。

受講対象・レベル

  • 企業の経営者,役員
  • 各企業の防災関係者
  • 総務,人事,労務管理担当者

習得できる知識

  • 気象情報の種類と気象情報の有効活用の方法
  • 企業における大雨や台風来襲時の防災のポイントと注意点
  • 企業における気候変動対応のポイント
  • BCP/BCMとの関連もわかる

セミナープログラム

1.はじめに2.近年の豪雨災害や台風災害の特徴と防災(1)豪雨の発生原因と近年の豪雨災害例(2)近年の豪雨災害の特徴(3)近年の台風災害とその特徴(4)防災気象情報の種類(5)最近改善された気象情報(6)気象情報の有効活用3.企業の気象災害対策(1)事前対策  ① ハザードマップ,避難経路の確認  ② 自社で想定される被害の具体的な洗い出し  ③ リスクマネジメントの構築と活用(ISO31000の活用など)  ④ 被害を最小限に抑えるための対策  ⑤ 食料,備品等の備蓄  ⑥ 断水・停電対策  ⑦ タイムラインの作成  ⑧ 防災訓練(2)事後対策  ① 気象情報の確認  ② 避難について  ③ 応急的な浸水対策  ④ 風水害時の安否確認方法4.企業の気候変動適応の進め方(1)事業活動における気候変動影響(2)気候変動への取り組みをチャンスに変える(3)気候変動影響の対応(4)TCFD提言を踏まえた経営戦略への取り組み5. BCM,BCPの活用(気象災害,気候変動対策)(1)BCM,BCPとは?(2)BCM,BCPと防災計画の関係(3)BCM実施の手順(4)BCP作成の手順(5)BCMの活用6.まとめ◎ 質疑応答