軟包装パッケージングのモノマテリアル化における最新動向と課題、バリア材料の開発

★軟包装のリサイクルに向けたEUのルール化、モノマテリアル品のリサイクル及びモノマテリル品へのバリア付与の最新動向について解説!

★欧州のリサイクルや堆肥化など包装材料を取り巻く状況と現地企業がどの様な視点で包装材を開発、製造しているかを紹介!

★シャンプー・コンディショナー用つめかえパウチにおいて、ポリエチレンモノマテリアル化を実現できた包装設計事例を紹介!

★製品開発の中での3R+リニューアブルの実践事例、様々なステークホルダと取組む使用済み製品・容器の回収とその課題について解説!

セミナープログラム

【第1講】 国内外における軟包装のモノマテリアル化動向

【時間】 11:00-12:15
【講師】土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏

【講演主旨】
 プラスチック製軟包装のリサイクルを推進するために、モノマテリアル化が潮流となっています。EU指令では、2030年までにプラスチック製容器包装をリサイクル可能とすること、及び55%をリサイクルすることが定められています。軟包装のモノマテリアル化が、リサイクル可能化の有効手段として認識されています。しかし、軟包装は異なる素材を複層化することで、物理的強度、包装適性、利便性及びバリア性を付与しています。モノマテリアル化により、これらの全ての要求事項を従来のように満足させることは至難です。

 EUにおけるプラスチック製容器包装のリサイクルに向けたルールの制定、軟包装ののリサイクル、モノマテリアル品へのバリア付与についての動向を説明します。

【キーワード】
モノマテリアル、透明蒸着、レトルト、EVOH、PVOH、リサイクル

【講演ポイント】
軟包装のリサイクルに向けたEUのルール化、モノマテリアル品のリサイクル及びモノマテリル品へのバリア付与の最新動向について解説する。

【習得できる知識】
EUにおけるリサイクルに向けたルールの制定
EUにおけるプラスチック製容器包装のリサイクル動向
軟包装のモノマテリアル化におけるバリア性付与の課題

【プログラム】
1.EUのリサイクルに向けた法規制
 1-1 EUにおけるリサイクルの現状
 1-2 EUの容器包装を巡る指令
 1-3 EU各国のリサイクル関連法規
2.モノマテリアル化によるリサイクル
 2-1 リサイクルの定義
 2-2 CEFLEXのガイドライン
 2-3 リサイクルの衛生性
 2-4 リサイクルの方向性
3.モノマテリアル化によるバリア性の付与
 3-1 透明蒸着
  ① 海外透明蒸着メーカー
  ② 国内透明蒸着メーカー
  ③ 透明蒸着によるレトルトパウチ
 3-2 EVOHによる多層化
 3-3 コーティングによるバリア付与
【質疑応答】


【第2講】 欧州の循環型経済実現に向けた取り組みと、それに適応した モノマテリアル化、堆肥化を実現する水系バリアコーティングフィルム

【時間】 13:00-14:15
【講師】サエス・ゲッターズ・エス・ピー・エー ビジネスディベロップメント 戸田 道夫 氏

【講演主旨】
 欧州において盛んに進められている循環型経済実現に向けた取り組みについて、特に包装材料に関連した法規制や、各国の取組みについて概要を説明する。  

 また、そうした法規制に適応しつつ包装材に求められる水蒸気や酸素バリア性能を実現した、環境に優しいモノマテリアル化を実現する水系コーティングとそれを使用したフィルムについて解説する。さらに生分解フィルムへの同バリアコーティングの展開についても説明する。

【キーワード】
水系バリアコーティング、ハイバリアフィルム、コンポスタブルフィルム、堆肥化可能、リサイクル性、モノマテリアル

【講演ポイント】
欧州のリサイクルや堆肥化など包装材料を取り巻く状況と、イタリアの現地企業がどの様な視点で包装材を開発、製造しているかをご紹介する。

【習得できる知識】
・欧州の包装材、特にそのリサイクルに関する法規制の概要
・SAES Coated Films S.p.A.の水系バリアコーティングを使用したバリアフィルムについて
・SAES Coated Films S.p.A.のバリアフィルムを使用した実際の例について

【プログラム】
1.欧州の包装材とそれに関連した法規制の現状
 1-1 第7次環境アクションプラン概要
 1-2 リサイクル対応製品のグレード付け
 1-3 パッケージ材中のリサイクル材使用比率
 1-4 堆肥化に対応した包装材
 1-5 使用が制限される包装形態
 1-6 イタリアでの法規制の例
2.SAES Coated Films S.p.A.のバリアフィルム
 2-1 SAES Coated Films S.p.A.の概要
 2-2 水系バリアコーティング技術
 2-3 モノマテリアルバリア包材
 2-4 コンポスタブルバリア包材
【質疑応答】


【第3講】 ポリエチレンモノマテリアルつめかえパウチの開発について

【時間】 14:30-15:00
【講師】藤森工業株式会社 研究所 ライフサイエンス開発部 機能性容器開発グループ 池田 広隆 氏

【講演主旨】
 当社は、企業理念に揚げる「次の世代に誇れる未来の実現」に向け、主力製品であるつめかえパウチでの環境配慮型製品の開発を進めている。

 従来のつめかえパウチは機能性付与の為、材質の異なるフィルムを積層した複合素材構成品であり、使用済パウチは素材ごとに分離することが難しく、リサイクル素材として使用するには高い技術力が必要、もしくは用途が限られている。今後の循環型社会を考慮に入れ、水平リサイクルの第一歩となる、シャンプー・コンディショナー用のポリエチレンモノマテリアルつめかえパウチを開発した。今回その包装設計事例を紹介する。

【キーワード】
ポリエチレンモノマテリアル、単一素材、複合素材、つめかえパウチ、包装設計、リサイクル

【講演ポイント】
複合素材構成で要求品質を満たしていたシャンプー・コンディショナー用つめかえパウチにおいて、フィルム選定・構成設計の検討によりポリエチレンモノマテリアル化を実現できた事例について評価結果を交えて説明する。

【習得できる知識】
ポリエチレンモノマテリアル積層設計事例

【プログラム】
1.会社紹介
2.プラスチックの資源循環について 
3.つめかえパウチについて 
4.ポリエチレンモノマテリアル化検討
5.評価結果
【質疑応答】


【第4講】 日用品メーカーのプラスチック資源循環への取組み ~モノマテリアル・リサイクルなどへの環境対応に向けて~

【時間】 15:15-16:15
【講師】ライオン株式会社 サステナビリティ推進部 中川 敦仁 氏

【講演主旨】
 プラスチックを使用した製品を展開する事業者にとって、資源循環社会への挑戦は、将来の事業を大きく変える可能性があります。本講演では、製品開発の中での3R+リニューアブルの実践事例、様々なステークホルダと取組む使用済み製品・容器の回収についてお話し、その課題などについて議論したいと思います。

【キーワード】
リサイクル、企業連携、資源循環、実証実験、プラスチック、製品、容器包装

【講演ポイント】
日用品メーカーの包装開発に25年従事した包装技術者が、使用済みプラスチック製品・容器のリサイクルにトライしている実務事例から資源循環社会実現に向けた議論をしたいと思います。

【習得できる知識】
使用済み製品・容器のリサイクルに関する事例やその課題

【プログラム】
1.ライオンの紹介
 1-1 パーパスドリブン経営
 1-2 環境目標「LION Eco Challenge 2050」と「ライオングループ プラスチック環境宣言」
2.ライオンのプラスチック使用状況
3.ライオンの製品開発を通じた資源循環への取り組み
 3-1 事業・製品への施策マッピング
 3-2 パッケージ開発
 3-3 つめかえ品の普及・製品濃縮化の状況とプラスチック削減効果
 3-4 代替材料活用の取組
4.ライオンのリサイクル活動
 4-1 容器包装リサイクル協会を通じた活動
 4-2 つめかえパウチ容器のリサイクル活動
 4-3 つめかえボトル容器のリサイクル活動
 4-4 ハブラシのリサイクル活動
5.企業連携活動をしてみて
【質疑応答】

セミナー講師

  • 第1部  土屋特許事務所  弁理士  土屋 博隆 氏
  • 第2部  サエス・ゲッターズ・エス・ピー・エー  ビジネスディベロップメント  戸田 道夫 氏
  • 第3部  藤森工業株式会社  研究所 ライフサイエンス開発部 機能性容器開発グループ  池田 広隆 氏
  • 第4部  ライオン株式会社  サステナビリティ推進部  中川 敦仁 氏

セミナー受講料

【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


11:00

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   省資源   汚染物質排出抑制技術

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11:00

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55,000円(税込)/人

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全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   省資源   汚染物質排出抑制技術

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