【中止】防曇コーティングにおける最新技術動向と プラスチック・ガラスなどへの多機能性付与・センサへの応用展開

★「防曇コーティングにおける最新技術動向とプラスチック・ガラスなどへの多機能性付与・応用展開」という主題に設定し企画。

★本テーマにおいては、各種防曇技術の発展に関心が高く、またガラスやプラスチック、センサなどを念頭にのコーティングを行う際にある課題を克服することを主眼に置き、構成。

セミナープログラム

【第1講】 プラスチック・ガラス表面の親水化技術と防汚・防曇性付与への応用

【時間】 10:45-12:00
【講師】ライオンハイジーン株式会社 企画開発部 第2研究所 所長 博士(工学) 椛島 真一郎 氏

【講演主旨】
1%以下の低濃度の高分子水溶液と接触させるだけで対象とするプラスチックやガラス表面にnmオーダーの吸着層を形成し, 簡単・迅速に表面を親水化させる技術について紹介する。処理する基材の表面物性に合わせた親水化高分子の設計法, および防汚性や防曇性等の実使用を想定した表面の機能評価について述べる。

【キーワード】
表面改質、吸着、選択的、自発的、自己集積、ナノシート、反応制御、表面自由エネルギー、AFM、SEM、TEM

【プログラム】
1.表面改質技術の分類と事例

2.プラスチックやガラス表面が汚れるまたは曇る現象について

3.表面を親水化させる表面改質技術 〜洗浄と同時に洗浄面を親水化〜
 3.1 高分子の吸着による表面改質
 3.2 高分子設計のポイント
 3.3 高分子構造の選定 〜両性両親媒性高分子〜
 3.4 先行技術

4.新たに合成した表面改質高分子
 4.1 繊維強化プラスチック(FRP)用表面改質高分子
 4.2 ガラス用表面改質高分子

5.表面改質高分子合成のポイント
 5.1 反応例
 5.2 反応推移解析手法の開発

6.FRP用表面改質高分子の合成と吸着表面性状
 6.1 FRPとは
 6.2 高分子の組成とFRPへの吸着量、および吸着表面性状
 6.3 高分子吸着表面の防汚性能評価
 6.4 防汚性能発現機構について

7.ガラス用表面改質高分子の合成と吸着表面性状
 7.1 ガラスとは
 7.2 ガラス用表面改質高分子の合成
 7.3 高分子吸着表面の防曇性能評価
 7.4 防曇性能発現機構について

8.今後の展望 〜両親媒性超分子ナノシート〜
 8.1 超分子とは  
 8.2 超分子ナノシート設計のポイント  
 8.3 スルファミド超分子ナノシートの合成と機能


【第2講】 曇化のメカニズム、防曇処理の基本設計、国内外の研究動向と センサなどへの応用

【時間】 13:00-14:30
【講師】国立研究開発法人 産業技術総合研究所  極限機能材料研究部門・上級主任研究員 博士(工学) 穂積 篤 氏

【講演主旨】
透明基材表面に微小水滴が付着すると“曇化(曇り)”が発生する。曇化を防止する防曇処理は、安心・安全、快適性、センサ等の精密機器の信頼性や効率化の観点から、我々の日常生活において極めて重要な表面処理の一つである。本講演では、曇化をぬれの観点から考え、防曇表面をいかにデザインするか? 親水性、撥水性のいずれが好ましいのか?これまでの研究事例を紹介しながら分かりやすく詳細に解説するとともに、センサなど電子デバイスへの応用展開も含め、国内外の最新の研究開発動を紹介する。

【プログラム】
1.ぬれの基礎
 1-1 静的接触角/動的接触角
 1-2 親水性/超親水性表面とは?
 1-3 Cassieの式(凹凸表面におけるぬれ)
 1-4 Wenzelの式(複合表面におけるぬれ)
 1-5 親水性/超親水性を得るためには?

2.防曇処理の研究事例

 2-1 曇り(曇化)のメカニズムとぬれ性制御の重要性
 2-2 防曇処理のカテゴリー
  2-2-1 親水化/超親水化/吸水化
  2-2-2 超撥水化
  2-2-3両性 (親水/撥水) 化
  2-2-4 親水/撥油化
 2-3 国内外の防曇処理の最新研究開発動向
   2-4 センサ等、電子デバイスへの応用事例
 2-5 これまでの防曇処理の課題と問題点

3.自己修復型透明防曇皮膜

 3-1 自己修復型透明防曇皮膜の国内外の研究開発動向
 3-2 自己修復型多機能透明防曇皮膜(自己修復性、抗菌性、水中超撥油性)
 3-3 大面積処理/防汚性付与技術


【第3講】 防曇機能付き自動車用ガラスの開発と量産実用化

【時間】 14:45-16:00
【講師】日本板硝子株式会社 研究開発部・主席研究員 大家 和晃 氏

【講演主旨】
 ガラスなどの透明基材で曇りが起こる原因と曇りを防ぐ方法について説明を行い、曇りを防ぐためのコーティングの種類とそれらの特徴について紹介を行う。さらに、自動車用ガラスで起こっている曇りの課題とその対策について説明し、ゾルゲル技術を用いて有機材料と無機材料を複合化させることによって開発した自動車用ガラス向け防曇コーティング技術について解説する。開発した技術をADAS用カメラ前方ガラスの曇り防止として適用させるために行ったフィルム化の技術と3次元曲面を有するガラスへの高精度貼付け技術について解説し、初めて量産実用化に成功した防曇機能付き自動車用ガラスについて紹介する。

【プログラム】
1.はじめに
 1-1.NSGグループのご紹介
 1-2.NSGグループのコーティング技術

2.透明基材における曇り
 2-1.曇りが起こる要因
 2-2.曇り防止のニーズと対策

3.防曇コーティングの種類
 3-1.防曇コーティングの種類とその特徴
 3-2.結露時の挙動
 3-3.低温環境での挙動

4.自動車用ガラスの曇りとその対策
 4-1.自動車用ガラスにおける曇りの課題
 4-2.自動車用ガラスの曇り対策
 4-3.自動車用ガラスの曇り対策に要求される仕様

5.自動車用ガラスへの防曇コーティング技術
 5-1.吸水タイプ防曇コーティング技術の開発
 5-2.防曇性能と吸水飽和後の視認性
 5-3.デミスト性能と放湿速度
 5-4.防曇コーティングガラスの性能評価

6.防曇コーティング技術のフィルムへの応用
 6-1.ADAS用カメラ前方のガラスの曇りとその対策
 6-2.防曇コーティング技術のフィルム化の検討
 6-3.防曇フィルム付きガラスの性能評価

7.高精度フィルム貼り付け技術と量産実用化
 7-1.3次元曲面へのフィルム貼り付け技術
 7-2.市販車両への採用と量産化

セミナー講師

  • 第1部  ライオンハイジーン株式会社  企画開発部 第2研究所 所長 博士(工学)  椛島 真一郎 氏
  • 第2部  国立研究開発法人 産業技術総合研究所   極限機能材料研究部門・上級主任研究員 博士(工学)  穂積 篤 氏
  • 第3部  日本板硝子株式会社  研究開発部・主席研究員  大家 和晃 氏

セミナー受講料

【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:45

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

物理化学   薄膜、表面、界面技術   自動車技術

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44,000円(税込)/人

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キーワード

物理化学   薄膜、表面、界面技術   自動車技術

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