AR・VR機器光学系及びシリコンディスプレイの最新技術動向 ~各光学系の基礎・製造方法からOLEDoS、LEDoSの技術分析、樹脂材料の特許動向まで~

○機器構成や光学系材料などの基礎から、OLEDoS、LEDoSの市場・技術動向と現状課題、関連樹脂部材の特許分析まで。
○俯瞰した情報が得にくいAR・VR技術の現状について徹底解説します。

2023/08/04:ご講演内容アップデートしました!(Apple Vision Proの話題などを追加)

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    セミナー趣旨

     メタバース時代到来に対しディスプレイ機器として最も関連が深いのがVR・MR機器である。ビジネス向けとしてはAR機器も注目される。本年6月には長年噂のあったApple Vision Pro(MR)も内容が公表され、2024年初頭の米国を皮切りに世界各国へ販売される計画となっている。Appleはメタバースの言葉は使わず空間コンピューティングのデバイスの提案になっている。これらのVR・MR・AR機器のディスプレイとして有望なものとして注目が上っているのはシリコン(Si)ディスプレイである。TFTはSi基板上にLSIプロセスで微細加工し、その発光素子としてはOLEDあるいはμLEDを搭載する。最近は前者をOLEDoS、後者をLEDoSと呼ぶことが増えている。LSIのSiプロセスとこれらの発光素子を組み合わせることで実現する小型・高ppiが特徴である。
     一方、ディスプレイ産業を支える部材メーカ視点で見ると、Siとガラス基板を使ったFPD事業を統一し効率を上げる動きも見られる。これらの事業統合と関連が深いのがまさにOLEDoS、LEDoSを使った対応ディスプレイ・デバイスである。
     ディスプレイの最重要特性は輝度であるが、この輝度はAR・VR機器の光学系効率から要求仕様が決まっている。本セミナーでは、AR・VR機器光学系に関連する光学技術を解析(理解)することを第1目的としている。
     最新の薄型・軽量を実現するVR用のパンケーキレンズ光学系、AR用のWaveguide光学系は効率が低いことが判明している。これによりμ-Display(OLEDoS、LEDoS)への輝度要求が高くなっている。本セミナーの第2の目的は、AR・VR機器の光学系の解析結果を受けて、OLEDoSとLEDoSの技術状況及び動向、あるいは現在抱える課題を把握することにある。OLEDoSは、ソニー、エプソン、LGディスプレイ、LEDoSでは中国JBDの技術の詳細解析を行った。
     今回のセミナーでは上記に加えて、AR・VR機器に使われる高屈折樹脂(マイクロレンズ、フォトポリマー)材料の日本特許出願状況も報告する。

    受講対象・レベル

    ・基礎知識としてAR・VR機器および搭載ディスプレイの技術の習得をお考えの方
    ・シリコンディスプレイ(OLEDoS、 LEDoS)関連部材のマーケティングでの販路拡大を検討している方
    ・シリコンディスプレイ材料の開発者で用途拡大での知見を得たいと考えている方
    ・装置視点からシリコンディスプレイ市場技術動向を把握したい方

    必要な予備知識

    ・高等学校の物理、化学の基礎知識
    ・この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ない

    習得できる知識

    ・AR・VR機器の構成、光学系の構造・材料の基礎技術
    ・AR・VR機器搭載ディスプレイOLEDoS、 LEDoSの市場・技術動向
    ・企業毎のディスプレイ技術(ソニー、エプソン、LGD、JBD)
    ・AR・VR機器関連樹脂部材(マイクロレンズ、フォトポリマー)の日本特許出願状況
       など

    セミナープログラム

    (2023/08/04更新/最新動向交えた内容にアップデート/内容の軸は変更ありません)

    1.XR定義、機器分類、HMD特有表示特性、Displayへの要求特性

    2.最新のVR/MR機器の技術情報
     2.1 MR方式Apple Vision Proの仕様、構造、できること、採用ディスプレイ
     2.2 VR方式Meta Oculus Quest Proの仕様、構造、採用ディスプレイ

    3.AR・VR機器への画像表示光学系、VR・AR機器光学系とその進化
     3.1 AR・VR機器の画像表示光学系の違い
     3.2 VR機器光学系とその進化の徹底理解(パンケーキレンズ光学系が主流)
     3.3 AR機器光学系とその進化の徹底理解(Waveguide光学系が主流方向)
      3.3.1 SRG(表面反射回折格子)の構造、製造方法
      3.3.2 VHG(体積ホログラフィック回折格子)の構造、フォトポリマー製造方法
      3.3.3 ガラス基板が主流のWaveguide本体

    4.AR・VR機器用ディスプレイの市場動向

    5.μ-Display(OLEDoS)の技術分析
     5.1 Sony半導体
     5.2 エプソン
     5.3 LG Display
     5.4 Micro-Cavityによる色再現、効率向上
     5.5 特許公報に見るOLEDoSのmicro-cavity構造

    6.OLEDoSの次世代技術(RGB-OLED化)

    7.カラー化が課題のμ-LED(LEDoS)の技術分析
     7.1 μ-LED Displayの分類とLEDoSとの関係、LEDチップ(Die)特性のサイズ依存性
     7.2 Jade Bird Display(JBD)のLEDoS
     7.3 LEDoSの1枚基板カラー技術候補とその開発事例(QD-CF、ナノコラム、3層スタックRGB-LED)

    8.マイクロレンズ用高屈折樹脂メーカ毎JP特許出願調査

    9.ARグラスWaveguide(VHG)用フォトポリマー材メーカ毎JP特許出願調査

    <質疑応答>


    *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。

    セミナー講師

     サークルクロスコーポレーション フェローアナリスト  小野 記久雄 先生

    ■ご略歴
    1982年日立製作所日立研究所入所。半導体IC、LTPS開発に従事。
    1993年日立製作所電子管事業部(後の日立ディスプレイズ)へ異動。TFT-LCD開発。
    特にTV用IPS-LCDの開発を主な担当とする。2009年パナソニック液晶ディスプレイ株式会社へ異動。 
    FPD技術調査(LCD、OLED、QLED、μLEDなど)を行う。2017年末退職。
    2018年1月よりサークルクロスコーポレーションFellow Analyst 就任。
    著書(共同執筆)に、
    Edited by S. Ishihara et. al. “High Quality Liquid CrystalDisplays and Smart Devices” IET(UK) (2019)が有る。
    主な受賞歴は「2013年(公社)発明協会 全国発明表彰、発明賞」
    「2015年文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)受賞テーマ
    「広視野角で低消費電力を実現したIPS方式液晶パネルの開発」」である。
    登録特許457件保有、特許分析に精通。
    ■ご専門および得意な分野・ご研究
    ディスプレイ・デバイスの技術分野、関連する特許調査・解析
    ■本テーマ関連学協会でのご活動
    SID会員

    セミナー受講料

    【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

    【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

    *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    ※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

    配布資料・講師への質問等について

    • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
      (開催1週前~前日までには送付致します)。

      ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
      (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
    • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
      (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
    • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
      無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

    下記ご確認の上、お申込み下さい

    • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
    • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
      各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
    • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

    Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

    • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
      お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
      確認はこちら
      ※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、 Zoomでカメラ・マイクが
      使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。
    • Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
      ※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
       必ずテストサイトからチェック下さい。
       対応ブラウザーについて(公式) ;
       「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。

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    • 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
    • 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
      セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
      尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
      ※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
      (見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
      こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」

     

    受講料

    47,300円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    11:00

    受講料

    47,300円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    光学技術   高分子・樹脂材料   VR(仮想現実)/AR(拡張現実)

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    光学技術   高分子・樹脂材料   VR(仮想現実)/AR(拡張現実)

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