ウェットコーティングの全体技術を速習!単層・重層塗布方式各々の特徴、 および塗布故障の原因と対策を理解

ダイによる膜厚均一化のコツや最新の塗布技術関連特許も紹介
粘弾性が塗布に与える影響についても解説

ウェットコーティングの基礎を5時間半で速習!
リバースロールコーティング、グラビアコーティング、ワイヤバーコーティング、ダイコーティング、ウェブテンションドダイ方式など単層塗布5方式の特徴を解説するとともに、重層塗布2方式にも言及する。

セミナー趣旨

 高機能性フィルムは、ウェットコーティング方式により高機能化とともに安価に生産されている。ウェットコーティングにおいては、塗布液が支持体に塗り付くことが基本であり、そのためには濡れ性が重要なため、最初に表面張力について説明する。次に、塗布方式は塗布量、塗布速度、塗布液粘度により多くの方式が用いられているが、今回はダイ塗布方式、グラビヤ塗布方式、バー塗布方式及び、究極の薄層高速塗布方式であるウェブテンションドダイ塗布方式など5方式の特徴を解説するとともに、同時多層塗布方式についても紹介する。

 また、塗布品の品質として塗布の厚み精度が重要であるが、ダイ塗布方式による厚み変動要因について解説するとともに、ダイリップ゚先端の形状や段差が塗布に与える影響について特許情報をもとに説明する。また、ダイ、バー塗布方式における注目する特許について紹介する。さらにに、塗布故障として、ハジキ、パーティクル異常、塗布膜厚異常の現象と原因について解説する。塗布故障原因はさまざまであり、故障対策の進め方、考え方の参考にしていただきたい。最後に粘弾性について概略説明するとともに、粘弾性が塗布に与える影響について簡単に紹介する。

受講対象・レベル

・これからウェットコーティングを導入しようとしている会社の塗布担当者や管理者
・すでに塗布機を所有している会社の経験10年位まで若い技術者
・塗布機を有しているが、塗布方式の改善や新たな塗布方式を検討したい管理者
・すでに塗布機を所有しているが、種々トラブル対応している技術者

習得できる知識

・濡れ性、表面張力、フィルム濡れ性の測定方法
・前計量、後計量方式と特徴
・「塗布技術」としての内容
・各種塗布(単層と同時重層)方式(計7方式)の特徴理解
・ダイ・バー等の特徴。またリバースロール、リバースグラビヤ塗布方式の現象論の詳細
・ウェブテンションドダイ塗布方式の特徴
・ダイによる膜厚均一化の知識
・ダイ塗布方式の特許知識
・バー塗布の最新特許技術
・塗布故障解析の解析方法
・塗布故障事例を通して故障解析の手法、考え方
・粘弾性の理解と塗布現象への影響理解

セミナープログラム

1.ウェットコーティング現象の基礎
 1.1 濡れ性
 1.2 塗布界面
 1.3 支持体と塗布液の表面張力の関係

2.塗布技術の内容
 2.1 塗布操作の基本
 2.2 前計量と後計量
 2.3 塗布技術開発とコストの関係
  2.3.1 広幅化
  2.3.2 塗布高速化
  2.3.3 薄層塗布化
  2.3.4 均一化 他

3.代表的な単層塗布技術
 3.1 リバースロールコーティング:理論的解析紹介含む
 3.2 グラビアコーティング:リバースグラビヤ塗布の詳細現象含む
 3.3 ワイヤバーコーティング
 3.4 ダイコーティング
 3.5 ウェブテンションドダイ(究極の高速薄層塗布方式)

4.代表的な重層塗布方式
 4.1 スライドホッパーコーティング
 4.2 ウェブテンションドダイコーティング

5.ダイ塗布方式における塗布膜厚分布の要因
 5.1 給液とマニホールド要因
 5.2 スロット精度要因
 5.3 設置精度要因

6.ダイリップ先端形状と段差と塗布への影響
 6.1 ダイ先端形状と塗布性
 6.2 ダイ先端段差と塗布性

7.ダイ塗布方式における注目の特許
 7.1 特許出願メーカ
 7.2 幅方向の膜厚の均一化に関する特許
 7.3 ダイ先端エッジ形状に関する特許
 7.4 バキュームに関する特許
 7.5 間欠塗布に関する特許

8.ワイヤーバーにおける注目の特許技術
 8.1 バー塗布の基本特許、及び技術課題
 8.2 リブスジ対策に関する特許
 8.3 塗り付けの安定化に関する特許
 8.4 塗布端部の安定化に関する特許
 8.5 精密バーに関する特許

9.塗布故障の原因と対策の実例
 9.1 一般的な塗布故障と原因
 9.2 ハジキ故障 2例紹介
 9.3 乾燥内パーティクル故障
 9.4 塗布液温度による膜厚分布故障

10.塗布液の粘弾性と塗布への影響
 10.1 粘弾性とは
 10.2 粘弾性の簡単な説明
 10.3 弾性が塗布現象に与える影響

□ 質疑応答 □

セミナー講師

CNコンサルティング事務所 所長 千野 直義 氏
 
[経歴]
 1974年、富士フィルム(株)に入社。富士宮研究所勤務を経て、レントゲンフィルム部技術課に所属。多層スライドホッパー塗布方式によるレントゲンフィルム製造の高速化、ハジキ、スジ対策などの塗布安定化を行った。1984年、同社生産技術部小田原工場へ異動。ウェブテンションドダイ塗布方式による磁気テープの高速化を達成。さらに同方式による磁気テープの同時重層塗布方式を世界で初めて開発・生産。1989年、大河内技術賞、化学工学会賞受賞。
 2004年、富士フィルム(株)を退社し山梨のコーティングに入社。フラットパネル用製品の塗布におけるハジキ故障原因究明と対策を行い、歩留まり50%代を95%以上に向上させた。その他、膜厚精度の安定化、乾燥工程のパーティクル異常故障対策を手掛ける。2009年、同社を退社、品川に本社のある印刷会社に入社。塗布機2台の塗布部仕様決定と導入、立ち上げ、自社塗布品生産と共に、受託コーティング事業推進。インモールド 転写フィルムの転写不良故障対策を手掛け多額のコストを削減した。2013年、同社の非常勤顧問に就任する一方、CN コンサルティング事務所を創設。日本、中国、韓国、台湾、ドイツでの講演や塗布技術コンサルティングを行っている。

セミナー受講料

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55,000円(税込)/人

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全国

主催者

キーワード

塗装・コーティング   生産工学   薄膜、表面、界面技術

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