原薬製造プロセスにおけるスケールアップ検討・トラブル実例/QbDに基づくCQA・CPP設定手順と遺伝毒性不純物管理および洗浄対象物質クライテリオン設定

~変異原性を有する原料・中間体の管理戦略~

原薬製造プロセスに存在する遺伝毒性不純物のコントロールや汎用製造設備のクリーニング戦略について提案
 「ミラベグロン原薬製造プロセスの遺伝毒性不純物管理状況」
 「マルチパーパスプラント設備_洗浄対象物質の残留量クライテリオン設定」

日時

【Live配信受講】 2023年9月28日(木) 13:00~16:30
【アーカイブ配信受講】 2023年10月10日(火) まで受付(配信期間:10/10~10/23)
※Live(Zoom)配信受講者には、特典(無料)として「アーカイブ配信」の閲覧権が付与されます。

セミナー趣旨

 治験及び商用原薬製造の際に留意すべきスケール依存因子と実製造におけるスケールアップトラブル事例、及びQuality by Designに基づくCQA(Critical Quality Attribute、重要品質特性)、CPP(Critical Process Parameter、重要工程パラメータ)設定手順について実例を元に解説する。
 また、原薬製造プロセスに存在する遺伝毒性不純物のコントロールや汎用製造設備のクリーニング戦略についても提案する。

習得できる知識

スケールアップ検討時のポイント
スケールアップ時のトラブル実例と効率生産の実例
CQA、CPP設定手順、原薬の品質同等性評価基準設定手順
QbDに基づく原薬製造プロセス設計
変異原性を有する原料・中間体の管理戦略
マルチパーパスプラント設備のクリーニング戦略

セミナープログラム

1.製薬企業におけるプロセス化学の役割
 1.1. 医薬品開発フロー
 1.2. 原薬開発の流れとプロセス研究
 1.3. メディシナルとプロセス化学
 1.4. プロセス化学における技術要素
 1.5. プロセス化学者の役割

2.製造プロセス開発のポイント
 2.1. プロセス化学研究の基本的な考え方
 2.2. 製造ルートの検索
 2.3, 2.4. 製造ルート決定の際に考慮すべきこと
 2.5. 操作条件の設定と最適化

3.スケールアップとスケール依存性因子
 3.1. 原薬のプロセス研究とスケールアップイメージ
 3.2, 3.3. スケール依存性因子
 3.4. 反応槽の構造(例)
 3.5. 攪拌効率(スケール依存性因子検証の一例)

4.スケールアップトラブル事例
 4.1 - 4.13. スケールアップトラブル事例(1)~(13)

5.商用製造に向けた検討の実例
 5.1. ミラベグロン原薬合成ルート
 5.2. 商用生産プロセス構築~科学光学からのアプローチ
 5.3. 粗結晶工程の濾過性改善(逆滴下法)
 5.4. 原薬製造工程の濾過性改善(温度スイング晶析)

6.重要品質特性(CQA(s))、重要工程パラメータ(CPP(s))設定の流れ
 6.1. 技術移管の流れ
 6.2. Quality Designとは
 6.3. プロセスバリデーション(PV)とCPP
 6.4. PV成立要件
 6.5. CPP(s)設定手順
  6.5.1. CPP(s)設定手順 Step1-1(リスク特定)
  6.5.2. CPP(s)設定手順 Step1-1実施例
  6.5.3. CPP(s)設定手順 Step1-2(CQA(s)の決定)
  6.5.4. CPP(s)設定手順 Step1-2実施例
  6.5.5. CPP(s)設定手順 Step2(1次リスク分析・評価)
  6.5.6. CPP(s)設定手順 Step2実施例(5工程)
  6.5.7. CPP(s)設定手順 Step3(リスク調査・低減)4工程
  6.5.8. CPP(s)設定手順 Step3(リスク調査・低減)5工程
  6.5.9. CPP(s)設定手順 Step4(2次リスク分析・評価)4工程
  6.5.10. CPP(s)設定手順 Step4(2次リスク分析・評価)5工程

7.遺伝毒性不純物のコントロール
 7.1 - 7.3. 遺伝毒性不純物管理の経緯
 7.4. 遺伝毒性不純物管理の実例
 7.5. ミラベグロン原薬製造プロセスの遺伝毒性不純物管理状況

8.マルチパーパスプラント設備_洗浄対象物質の残留量クライテリオンについて
 8.1. 検討経緯
 8.2 - 8.5. 方針決定のための基礎情報
 8.6. 洗浄対象物質のクライテリオン設定方針(ケース1-1)
 8.7. 洗浄対象物質のクライテリオン設定方針(ケース1-2)
 8.8. 洗浄対象物質のクライテリオン設定方針(ケース2-1)
 8.9. 洗浄対象物質のクライテリオン設定方針(ケース2-2)
 8.10. 洗浄対象物質のクライテリオン設定方針(ケース2-3)
 8.11. 洗浄対象物質のクライテリオン設定方針(ケース3)
 8.12. ADI、PDE、NOAEL取得
 8.13. ハザードレベル、in silicoを用いた洗浄クライテリオン設定

9.最後に

□質疑応答□

セミナー講師

アステラス製薬(株) 高萩技術センター 製造技術セクション セクション長 中村 純 氏 

【略歴】
1995年3月 信州大学農学部生物資源科学科修了
1995年4月 山之内製薬(株)入社 合成技術研究所配属
2013年10月 アステラスファーマテック(株) 製造技術部 技術開発担当課長
2013年11月 有機合成化学会 有機化学講習会講演
2013年12月 プロセス化学会 プロセス化学ラウンジ講演
2014年10月 製造技術部 開発品担当課長
2018年4月 製造技術部 商用品担当課長
2019年4月 製造技術部 製造技術部長

2022年4月  アステラス製薬(株)製造技術セクション長

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全国

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キーワード

医薬品技術   化学反応・プロセス   洗浄技術

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