洗浄バリデーション入門~残留許容値、DHT/CHT、サンプリング、回収率に関する基礎知識~
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社シーエムプラス |
キーワード | 医薬品技術 医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS) 医薬品・医療機器等規制 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Web(Liveオンライン配信) ※会場での開催はありません |
洗浄バリデーションの実務者として知っておくべき基礎知識と最近の動向を教示すると共に、実務上の諸課題についてどう対処するか
●申込締切:2023年07月04日(火)
セミナー講師
医薬品GMP教育支援センター 代表
ハイサム技研 顧問
NPO-QAセンター 作業標準委員会委員
高木肇氏
■経歴
元塩野義製薬株式会社製造本部次長
経口剤の連続生産技術開発や凍結乾燥注射剤の工業化検討、無菌製剤棟の構築プロジェクト遂行、アンプル注射剤・点眼剤製剤包装一貫工場の工場長、中国を始め国内外関連企業への技術支援業務に従事。
退職後は国内および台湾の後発医薬品・医薬部外品・健康食品企業の技術支援、ならびにGMP関連書籍の執筆、講演活動を実施。
出版物として「凍結乾燥のバリデーション」(共著)、「GMP・バリデーション事例全集」(共著)、「現場で直ぐ役に立つ製品標準書作成マニュアル」(共著)、「現場で直ぐ役に立つ 実務者のためのバリデーション手法」(共著)など多数。
セミナー受講料
1名44,000円(税込)
1社2名以上同時申込の場合,1名につき33,000円(税込)
●講演資料:PDFデータにて配布いたします
受講について
■ご受講の注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
・講義中の録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
・お申込いただいていない方と複数名で視聴することを禁じます。
・テキスト資料の無断複製・転載・販売等、一切を禁じます。
・講義中の妨害等、一切の行為を禁じます。
※上記4点、また類似の行為が認められた場合、強制的に退出して頂きます。また、ご本人及びご所属先の方の今後のセミナー参加をお断りします。
・お客様の利用環境、接続環境による不具合について、弊社は一切の責任を負いません。
・必ず視聴テストを行い、接続不良については自社IT部門等に接続についてご確認ください。
ZOOMシステム要件(外部サイト)
ZOOMテストミーティング(外部サイト)
【申込時】
●受講料はセミナー開催5営業日前の15時までにお振込み下さい。
●定員に達し次第、申込を締め切ります。
●最小開催人数3名に満たない場合、中止とさせて頂きます。
●講師及び当社のコンペティターの場合、受講をお断りする場合がございます。
詳しくはこちらをご確認ください。
セミナー趣旨
高薬理活性薬の上市増加とともに、交叉汚染リスクに関わる行政の注目度は高くなり、例えばEU GMPの 第三章および第五章やAnnex15の改訂、PIC/S備忘録(PI043-1)等が発出されている。
これ合わせ、交叉汚染リスクに深く関わる洗浄バリデーションについても、洗浄後の残留許容値は毒性データに基づく健康ベース暴露限界値(HBEL)が提唱され、EMAの「共用施設における健康への影響に基づく曝露限界の設定ガイドライン」、ASTM3219-20、ICH Q7Mガイドライン等が発出されている。
しかし、HBELの算出は容易でないなど実務担当者は多くの悩みを抱えているのではないであろうか。
本講は、洗浄バリデーションの実務者として知っておくべき基礎知識と最近の動向を教示すると共に、実務上の諸課題についてどう対処するか、演者の経験を踏まえつつ受講者と一緒に考えていこうという講座である。
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・PIC/S-GMP Annex 1 (改正ドラフト)
・PIC/S-GMP 第三章、第五章
・PIC/S-GMP Annex15
・共有設備内の交叉汚染に関するPIC/S備忘録(PI043-1)
・共用設備における交叉汚染防止のためのQ&A
・原薬GMPガイドラインQ&A
・USP) chapter. <1116>
・Fourman,G,,&Mullin,M,,“Determining Cleaning Validation Acceptance Limits for Pharmaceutical Manufacturing Operations”,Pharmaceutical Technology,April 1993,www.pharmtech.com
・ISPE Baseline Guide RISK Mapp(第2版)2017年
・EMA「異種製品を共用設備で製造する際のリスク特定に用いられる健康への影響に基づく暴露限界に関するガイドライン」
・ASTM E3219-20
・ICH Q3ガイドライン
・ICH M7ガイドライン(潜在的発がんリスクを低減するための医薬品中DNA反応性(変異原性)不純物の評価及び管理ガイドライン)
・日本薬局方
■講演中のキーワード
・健康ベース暴露限界値(HBEL)
・ホールドタイム(DHT/CHT、SDT/ SHT)
・汚染管理戦略
・洗浄剤
・回収率テスト
・毒性学的懸念の閾値(TTC)
・ICH M7ガイドライン
・Worst case Location
習得できる知識
・残留許容値の考え方の変遷と最新動向
・スワブサンプリングで留意すること
・回収率テストの事例
・クリーンホールドタイムで留意すべきこと
セミナープログラム
はじめに
1 交叉汚染リスクへの対応が注目されている
1.1 最新GMPは企業の主体的活動を要請
1.2 要請されているPQS(医薬品品質システム)とは
1.3 汚染管理戦略の構築が必要
1.4 行政のアドバイス(PIC/S-GMP 第五章製造)
1.5 行政の視点(共有設備内の交叉汚染に関するPIC/S備忘録)
1.6 非接薬部への配慮が必要
2 洗浄対象物に思い込みをしない
2.1 洗浄バリデーションは専用設備でも必要
2.2 洗浄剤、微生物も洗浄対象
2.3 乾燥終了までが洗浄バリデーション
2.4 非日常的作業後の洗浄にも留意
3 ダーティホールドタイム(DHT)とクリーンホールドタイム(CHT)
3.1 厄介なのはCHTの設定
3.2 CHTを実機で設定できる?
3.3 ヒトの行動を管理しないと予期せぬ汚れが発生するかも
4 残留限度値の設定
4.1 FourmanとMullin論文の影響
4.2 0.1%(1/1,000)基準とその問題点
4.3 10ppm基準とその問題点
4.4 0.1%基準とその問題点
4.5 目視限界基準
4.6 Risk MaPPが提唱した毒性データの活用とその論点
4.7 EMA(欧州医薬品庁)ガイドラインが主導へ
4.8 毒性はどうやって評価?
4.9 毒性発現臓器(組織)は物質により特徴が
4.10 動物種で感作性に差がある
4.11 動物データの人への外挿による問題
4.12 HBEL(健康ベース暴露限界値)の設定は専門知識が必要
4.13 査察官はHBEL値の妥当性を評価できる?
4.14 HBELに関する動向
4.15 ベンチマークドーズ法
4.16 毒性試験(動物虐待)の見直しも
5 不純物・分解生成物の限度量
5.1 ICH Q3ガイドラインを適用できない遺伝毒性不純物はどうする
5.2 原薬中間体や開発初期段階の化合物はどうする
5.3 ICH M7(変異原性不純物)ガイドライン
6 微生物(発熱性物質)の残留限度値
7 洗浄剤の残留限度値
7.1 LD 50 からのNOELの算出
7.2 LD 50 を用いることの議論と最新動向
8 洗浄剤とCIP、COPの留意点
8.1 汚れの種類(付着汚れ、皮膜状汚れ)
8.2 洗浄剤選定の留意点
8.3 どのような洗浄剤・溶剤が使われているか
8.4 陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、両性界面活性剤の概要
8.5 アルカリ性、酸洗浄剤の概要
8.6 CIP/COPの留意点
8.7 洗浄しにくい箇所(Worst case Location)の例
9 サンプリング方法の留意点
9.1 スワブ法はどの部位を拭き取るかが問題
9.2 サンプリング箇所の設定例
9.3 どこからどれ位サンプリング?
9.4 接薬表面積の算出例
9.5 スワブ材/抽出液の選定
9.6 サンプルの安定性に留意
9.7 その他のサンプリング法
10 回収率テスト
10.1 回収率テストの実施例
(質疑応答)