押出機による混練技術の基礎と応用 ~二軸押出機及び単軸押出機~

■ 樹脂コンパウンド技術の基礎
■ スクリュエレメントの混練性能
■ スクリュ構成・バレル構成の設計手法
■ スケールアップ、脱気、ガス抜き、溶融混練

樹脂メーカーで長年コンパウンド技術をご専門にされてきた講師が徹底解説!
日頃から押出・混練技術や樹脂コンパウンド技術に関わっておられる技術者の方々、これから押出機に深く関わっていく新入社員の方々。
若手・ベテラン問わず、ぜひご聴講頂きたいセミナーです。

■ 樹脂の機能性向上、付加価値の付与などに欠かせないコンパウンド技術・混練の基礎
  ・ 混練のメカニズム、分配混合・分散混合とは
  ・ 結晶性ポリマーの結晶化温度に関するコンパウンド時の注意点
  ・ 連続式押出機の種類とメカニズム、特徴(BUSS社のニーダー、斜軸押出機、多軸押出機・・・)   ほか

■ 単軸押出機
  ・ 主なレイアウトやスクリュ構成・スケールアップ
  ・ ブレークアップ現象や樹脂の滞留などで起こるトラブルやその原因、対策   ほか

■ 二軸押出機
  ・ 代表的なプロセス、スクリュ・バレルの種類や特徴
  ・ 粉体材料のブロッキングや、タンブラー・移動ホッパーでの分級トラブル、ベントアップやメヤニなど
    現場における代表的なトラブルの原因解析とその対策
  ・ スケールアップの利点と注意点   ほか

■ 目的を達成するためのコンパウンド、複合化、混練分散のための応用技術
  ・ 微細フィラーや溶融粘度が異なる樹脂同士などをコンパウンドする際のポイント
  ・ 特殊押出機の概要など   ほか

セミナー趣旨

今まで、二軸押出機の講演の中で、二軸押出機だけではなく、単軸押出機に関する質問等もあったので、混練機について、
・二軸押出機はスクリュエレメントの混練性能、スクリュ・バレル構成設計から付帯設備を含めて全体
・単軸押出機はスクリュエレメントの混練性能、スケールアップ
を基礎から理解できるように整理しました。

受講対象・レベル

樹脂メーカーの押出加工の製造スタッフ、樹脂メーカーの組成物開発者、樹脂加工場の技術スタッフの皆様
※企業の若手技術者や新入社員の方々にもおすすめのセミナーです。

習得できる知識

・二軸押出機の基礎技術(各種スクリュエレメントの混練性能)
・スクリュ構成とバレル構成の基本的な設計、付帯設備の知識、スケールアップ

セミナープログラム

1.樹脂コンパウンド(材料編)
 1.1 樹脂の複合化技術
 1.2 熱硬化性樹脂材料と熱可塑性樹脂材料について
 1.3 熱可塑性樹脂について
 1.4 コポリマーの構造とガラス転移温度について
 1.5 分子量がコンパウンドに与える影響
 1.6 Tg、Tmからのポリマーの加工温度(Tp)予測
 1.7 ポリマーの分解温度について
 
2.混練機の概要
 2.1 混練とは
 2.2 混練機の種類
 2.3 連続式とバッチ式コンパウンド工程例
 2.4 連続式混練機を使ったコンパウンド
 2.5 加圧・密閉型バッチミキサー
 2.6 単軸押出機
 2.7 BUSS社ニーダー
 2.8 1.5軸押出機
 2.9 8軸スクリュ付単軸押出機
 2.10 遊星ギア押出機
 2.11 二軸押出機の種類
 2.12 斜軸二軸押出機
 2.13 リング軸式12軸押出機
 2.14 平行軸式8軸押出機
 2.15 各種押出機の特徴まとめ
 
3.単軸押出機の基礎
 3.1 単軸押出機レイアウト
 3.2 単軸押出機の圧縮比とスクリュ構成
 3.3 単軸押出機の混・練スクリュの違い
 3.4 単軸押出機混練スクリュの種類
 3.5 単軸押出機の溝深さによる分散混合の違い
 3.6 単軸押出機のスクリュピッチ長さの違い
 3.7 単軸押出機のスクリュフライト条数
 3.8 単軸押出機のスクリュフライト条数と可塑化
 3.9 バリアフライトスクリュ可塑化とフライト形状による樹脂の滞留
 3.10 変形シリンダーでの混練性向上
 3.11 スクリュ軸を調整により、混練性を調整
 3.12 単軸押出機のスケールアップ
 3.13 単軸押出機の酸素濃度低減技術
 3.14 単軸押出機のトラブル対策
       ・樹脂の劣化物対策、フィッシュアイ対策(微細な未溶融物)
       ・未溶融物・異物混入対策
 
4.二軸押出機とその周辺設備の基礎
 4.1 二軸押出機の概要 代表的プロセス例
 4.2 二軸押出機の開発の歴史
 4.3 二軸押出機のモーター特性
 4.4 二軸押出機 標準スクリュエレメントと特殊スクリュエレメント
 4.5 二軸スクリュの5つの混練要素
     ・押出機運転シミュレーション
     ・充満率:計算方法、計算値と実測値の比較
     ・押出機内滞留時間分布測定方法、スクリュ構成と滞留時間分布について
     ・樹脂圧力:各種スクリュエレメントの無次元圧力勾配値、流動解析値と実測値の比較
     ・樹脂温度:押出機内樹脂温度の計算方法、計算値と実測値の比較
     ・分配混合・分散混合:考え方、各種スクリュエレメントの分配混合・分散混合の強さの比較
     ・3次元流動解析ソフトによる各種スクリュエレメントの解析
     ・各種スクリュエレメントの分散混合の強さの比較、溝深さ方向のせん断速度分布の比較
     ・ニーディングディスクと分散混合の強いスクリュの溝深さ方向のせん断速度分布の比較
     ・ニーディングディスクの角度による分散混合と溝深さ方向のせん断速度分布の比較
     ・フライトスクリュのリード長さ、ニーディングディスク長さによる分散混合と
      溝深さ方向のせん断速度分布の比較
 ​4.6 バレルの種類、バレル構成の基本
 4.7 サイドフィーダーの種類(ガス抜き技術装置等)、サイドフィーダーでのガス抜き技術
 4.8 ガス抜きインサート、種類、ベントアップ発生個所とその要因及び対策、
     ・ベントアップ検知技術、ベントアップ防止技術及び装置
 4.9 ダイ圧と計量ゾーンの充満長さと最適なスクリュ種
 4.10 ダイ部の技術
       ・スーパープレートを付けて濾過面積UP、ダイ両端部のストランド流れの適正化
 4.11 スクリューメッシュの種類、その使い方
 4.12 メヤニ発生防止技術、除去技術
 4.13 二軸押出機のスケールアップ計算方法
       ・二軸押出機のスケールアップ時の課題、スケールアップ例、
       ・二軸押出機の最大モーター動力の能力とスクリュ径の関係
 4.14 各種原料供給機
  4.14.1 各種原料供給機の特徴
  4.14.2 各社粉体原料のブロッキング防止
  4.14.3 多種原料の供給方法:マルチフィーダー、縦型ミキサー、横型ミキサー
  4.14.4 混合器の種類とトラブル対策:タンブラーの混合技術、V字型混合器、分級トラブル等
 4.15 各種ストランド冷却装置の特徴とその周辺技術
       ・ストランドバスの種々の技術、ストランド切れの原因とその対策
 4.16 各種ペレタイザーの特徴
       ・ペレットトラブルの原因とその対策
 4.17 各種ペレットクーラーの特徴
 4.18 各種分級器の特徴
 
5.応用事例
 5.1 基本的なスクリュ構成の組み方と混錬の強さ
 5.2 微粉体の高搬送技術(粉体をTOPから供給、サイドから供給)
     ・スクリュ構成技術、スクリュエレメントの選択、ガス抜き技術
 5.3 スクリュ構成による液状添加技術
 5.4 溶融粘度の異なる樹脂同士のコンパウンド
 5.5 溶剤を含む樹脂の脱気押出のバレル構成
 5.6 超臨界(炭酸ガス)のスクリュ構成
 5.7 PA/エラストマーアロイ製法例
 5.8 PA/PPEアロイ製法例
 5.9 PP/EPDM架橋製法例
 5.10 微細フィラーと樹脂のコンパウンド
 5.11 無水マレイン酸グラフト反応用押出機
 5.12 木粉のコンパウンド用押出

□質疑応答□


【キーワード】混練、3次元流動解析、スクリュ、スケールアップ、ベントアップ、メヤニ、ストランド切れ、粉体の高搬送、溶融粘度差、液状添加剤、トラブルの原因、対策  など

セミナー講師

大田 佳生 氏 (樹脂コンパウンドコンサルタント) 【旧所属】元旭化成(株)  コンパウンド生産管理部 主幹技師

【ご専門】
押出機を使った樹脂コンパウンド技術、押出機のシミュレーション、樹脂組成物開発
 
【ご研究・業務】
 1.二軸押出機運転シミュレーションソフトの開発
 2.ポリマーアロイの開発(PA/PPE,PPE/PE,PPE/液晶ポリマー)
 3.二軸押出機生産機のスケールアップ
 4.海外加工場へ押出機及び付帯設備設計導入と立上げ支援
 5.国内・海外加工場コンパウンド技術支援
 6.加工場での生産トラブル対応

【執筆】
 業界紙 5回、成形加工誌 2回、専門書 共著 6回

【特許】
 出願56件、登録32件

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