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~基礎と材料選択、合成、分散技術、有機無機ハイブリッド材開発~
本講座はゾル-ゲル法の中核技術、キモとなる分散を焦点に有機無機ハイブリッド材料設計、有機高分子母材への直接分散技術について分かり易く解説!
セミナー趣旨
有機無機複合材料は機能性材料のひとつとして有望視されている。
しかし、有機高分子と無機物質では両者の性質が異なるため、混和が難しく相分離してしまう。これは両者のエネルギ−状態が異なるためと解釈されるが、逆に、双方を上手に取り持てば混ざるとも読み替えられる。
我々の研究室では、有機相と無機相を取り持つバインダーとしてシランカップリング剤を用いた複合材料を開発してきた。さらに、近年では相互を取り持つ新規分散剤をも開発し、新たな高分子複合材料についても提案している。
本講座ではゾル-ゲル法の中核技術、分散を焦点に有機無機ハイブリッド材料設計、さらには有機高分子母材への直接分散技術について紹介する。
【講演キーワード】
新規分散剤、イオン液体、カテコール基、ナノ粒子,有機無機ハイブリッド材料、シランカップリング剤、ゾル-ゲル法、光誘起相転移、磁気リソグラフ、形状記憶特性、3次元ネットワーク構造
セミナープログラム
1.有機無機ハイブリッド材料の誕生
1-1 機能性高分子材料の創製
1-2 粒子分散をコントロールする
1-3 まとめ
2.ゾル-ゲル法によるハイブリッド材料の調製
2-1 ゾル-ゲル法とは
2-2 ゾル-ゲル法の原料
2-3 まとめ
3.ゾル-ゲル反応を利用したシランカップリング剤を用いたナノハイブリッド材料の創製
3-1 事例1: ネットワークに組み込まれたナノハイブリッド材料の調製
3-2 事例2: マトリックス分散型ナノハイブリッド材料の調製
3-3 事例3: 熱硬化性高分子へのシランカップリング剤使用事例とナノ分散化
3-4 まとめ
4.イオン液体/ハイブリッド材料とのコラボレーション
4-1 機能性ナノ微粒子の分散化
4-2 イオン液体を添加したPMMA/Titaniaハイブリッド材料の調製
4-3 光誘起相転移を利用したPMMA/Titania/FeCl3ハイブリッド材料の調製
4-4 まとめ
【質疑応答】
セミナー講師
日本大学 理工学部 物質応用化学科 高分子工学研究室 伊掛 浩輝 氏
【経歴】
平成15年 日本大学大学院理工学研究科博士後期課程 修了 博士(工学) 平成15年 日本大学理工学部物質応用化学科 助手 平成19年 同上 専任講師 平成27年 同上 准教授 現在に至る
【著書】
ナノ粒子塗工液の調整とコーティング技術, 技術情報協会, pp. 362-377, 2019年/シランカップリング剤の最新技術動向, シーエムシー出版, pp. 133-152, 2020年/分散系のレオロジー : 基礎・評価・制御、応用, シーエムシー出版, pp. 13-19, 2021年
セミナー受講料
【1名の場合】39,600円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
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