レオロジー入門と基礎から学ぶ『粘着剤・粘着テープ』

46,440 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
締めきりました
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 高分子・樹脂技術   応用物理
開催エリア 東京都
開催場所 【大田区】大田区産業プラザ(PiO)
交通 【京急】京急蒲田駅

★ 粘着・剥離への適用事例を用い、レオロジーの基本と粘着剤の剥離メカニズムに対する普遍的な知識を解説します!

★ 入門講座となりますので、基礎的な部分を復習したい方、右も左もわからない新任者の方の導入研修などにオススメです!

講師

早稲田大学 先進理工学部 物理学科
教授 博士(理学) 山崎 義弘 先生

■ご経歴
1999年3月 京都大学 博士(理学)学位取得 
その後、日本学術振興会 特別研究員、中央大学 理工学部 教育技術員・助手を経て、
現在、早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 教授

■ご専門および得意な分野・研究
統計物理学・非線形動力学・粘着科学

■本テーマ関連学協会でのご活動
日本接着学会・日本物理学会

受講料

1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

セミナーポイント

■講座のポイント
 物質の変形・流動を理解する枠組みである「レオロジー」の基本事項を学び、粘着・剥離への適用事例を紹介する。
 特に、多くの粘着剤は高分子で構成されているため、高分子のレオロジーを重点的に解説する。実用的なテーマとして、粘着テープの粘着・剥離特性とレオロジーの適用事例を取り上げる。また、同じ粘着テープを使用したとしても、そのテープをどこに貼ったか、そのテープをどのように剥がしたかによって、テープの剥がれ方は大きく異なる。つまり、粘着剤の剥離は、単に粘着剤の物性(弾性率・表面張力)だけで決まる性質ではなく、その粘着剤を使用している環境や条件にも強く依存している。
 本セミナーでは、粘着剤・粘着テープの使用環境・条件を包括的に捉え、粘着剤の剥離メカニズムに対する普遍的で一般的な視点・取り扱い方を解説する。

■受講後、習得できること
・レオロジーの基本事項(特に、高分子レオロジー)
・粘着・剥離現象の物理的メカニズム
・粘着特性の評価

■講演中のキーワード
粘弾性・表面張力・不安定性・糸引き・スティックスリップ

セミナー内容

1.はじめに:粘着・剥離を俯瞰する
 ① 歴史的背景
 ② 空間スケールと粘着現象
 ③ 3つの主要な研究分野:高分子化学・レオロジー・非線形動力学

2.レオロジー入門
 ① 変形と流動
 ② 構成則
 ③ 基本モデル:マクスウェルモデル・フォークトモデル
 ④ レオロジーの測定法

3.粘着・剥離とレオロジー
 ① 表面張力とぬれ
 ② 高分子の粘弾性
 ③ 剥離と粘着の三要素(タック・保持力・粘着力)
 ④ 粘着特性に関する経験則
 ⑤ テープ剥離時の応力分布
 ⑥ 剥離のスケーリング

4.粘着剤の変形メカニズム
 ① ヴィスカス・フィンガリング
 ② タックにおける粘着剤の剥離形態
 ③ 粘着テープの剥離における粘着剤の糸引き

5.粘着テープ剥離の非線形動力学
 ① 剥離の剥離角度依存性
 ② 剥離の剥離速度依存性
 ③ 速度・装置の剛性への依存性
 ④ ジッピング(スティック−スリップ剥離)が起こる要因
 ⑤ 剥離速度・装置の剛性を軸にした動的相図の重要性

<終了後、質疑応答>